pain

気付けなかった通り雨のように
幻だったなら良かった
冷たい頬に触れた指先
時計の針も凍らせてく

諦めようとしたから、でしょうか?
願いは叶うはずだった、なんて

「知らない方が幸せだった」
そんな嘘も吐けずに

持っているもの全て
投げ出しても
還らない想いが
重くて 痛いよ

暑さに
押し潰されてしまう前に
誰か どうか
私を救いに来て…

涸れることなく涙は溢れ
喉は潤いを求めてる
もう 何も入れたくないと
目を閉じ 耳を塞ぐけれど

浮かんでくるのは優しい笑顔
焼きついて離れない 最期の瞬間

逃れる術を探してたはずが
残る影を追いかけて

声が嗄れ果てるまで
呼んでみても
還らない言葉が
今すぐ欲しいよ

粉々に
砕け散ってしまう前に
誰か どうか
私を繋ぎ止めて…

現れては消えぬ後悔
静かに積もってゆく
鳴き止まぬ蝉の声
もう いっそ…

誰が何を言ったって
かまわないから
制御出来ない身体
抱きしめて欲しい

暑さに
押し潰されてしまう前に
誰か どうか
私を迎えに来て…

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