太陽

幼い頃の君は
僕を見つけると駆け寄ってきて
大輪の花のような笑顔を
いつも 見せてくれた

小さかった手のひらは
比べることも減り
恋を知った眼差しは
今 誰を見ているのだろう

降り注いだ雫が 光を受けて
君を太陽よりも輝かせるから
やっと気付いた
この胸の甘い痛みの
名前

特別だから、と言って
小さな秘密を囁いては
誰にも言わないで、と
指きりしたね 覚えてる

久し振りに触れた手は
約束を守れる自信
無くしそうなほど
心 熱く締めつけてゆく

澄み渡る空のような君の瞳が
戸惑う僕の迷い 消し去ってゆくから
嘘は必要ない(いらない)
この胸の甘い痛みを
君に

出逢った時から
君を守ると決めていたんだ

降り注いだ雫が 光を受けて
七色に輝く橋を渡ろう
手を繋いで
二人なら出来る気がする
どんなことも

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?