彼が「愛す」と言うので。

私は、どうしたら身体いっぱいに溜めておけるか、を考えた。

いつも、いっぱいにしたつもりが。

植木鉢の皿から、気が付いたら水が無くなっているみたいに。

じわじわと、蒸発して減っている。

たまにしか貰えない。

だから私は、いつも喉が渇いている。

彼が呼んだら、返事をして。

「愛す」と言ったら、溜め込んで。

少しずつ糧にして。

溜息吐いて、今日もまた。

声を待っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?