世界の摩訶不思議な家

Netflixにハマっている。

正確に言うとひとつの番組にハマっている。全部で12エピソードしかないから、つまりは同じものを何回も、何十回も観ている。最近はBGMならぬBGN(Background Netflix)として、自分しか家にいないときに流したりしている。

『世界の摩訶不思議な家(The World's Most Extraordinary Homes)』は、建築家のピアーズ(Piers Taylor)と女優のキャロライン(Caroline Quentin)が、世界の摩訶不思議な家を訪問する番組。摩訶不思議な、というよりは、原題の"Extraordinary"のニュアンスのほうが正しいと思う。風変わりであるという意味の上に、ケタ外れ感とビックリ感をプラス。要は、めちゃめちゃお金のかかっている家ばかり登場するのだ。ただ摩訶不思議なだけならアイディアさえあればどうとでもなるかもしれないけれど、アイディアを(お金という)力ずくで実現した家々は、現実にはなかなかお目にかかれない。Netflixのオリジナル番組で、イギリスBBCが制作協力をしている。

1時間(第2シーズンは45分)のあいだに、原則4つの家が登場する。第1シーズンはテーマに沿って、第2シーズンは国別。ピアーズとキャロラインが家主のいない状態で訪問、好き勝手言った後に、家主と建築家と合流して話を聞く、という流れになっている。
国別も面白いけれど、テーマに沿った訪問が、わたしはすごく好き。まあ第1シーズンでネタ切れになって国別になったのだろうけど。

第1シーズンのテーマは『山間(Mountain)』『森林(Forest)』『沿岸(Coast)』『地下(Underground)』。家そのものも面白いけれど、何故そこに建てたのかというのがすごく興味深い。風景めっちゃキレイ。4エピソードで8ヶ国16ヶ所を巡る。わたしは『森林』の4番目、『沿岸』の3番目、『地下』の全部の家が気に入っている。多いな。
第2シーズンは国別に8ヶ国8エピソードで、32ヶ所の家が登場する。順にポルトガル、スイス、日本、アメリカ、スペイン、インド、ノルウェー、イスラエル。国で色があったり、逆にイメージに反するような家が出てきたり。エピソード別だと、ポルトガル、インド、ノルウェーあたりをよく観返します。

これを読んでいるひとがのちに観ることが前提なので、詳しいことは書けないけれど、どこにだって変なところに家を建てるひとがいるんだなあという感じ。大体絶景。大体別荘。なので大体プールがある。
日本の家は総じて「生活空間が小さい(狭い)」と言われていて、やはりそうなのだなあと。紹介されている日本の家は都会に建っているものばかりというわけではないんですよ。それなのに、狭いって言われる。生活空間を贅沢に使うっていうことが、根本的に根付いていない国なのかなと感じる(古いお屋敷とかでも、めっちゃ部屋区切るもんね)。あと、他の国に比べて日本は建築家に丸投げしたというひとが多くて、そのあたりも何となく日本人らしいなあと思った。

第1シーズンは2017年、第2シーズンは2018年なので、今年また新シーズンをやってくれると信じたい…!国別で言うなら、第1シーズンに出てきたのに第2シーズンには出てこなかった、ニュージーランドやギリシャが気になる。特に第1シーズンで気に入っていると言ったうちの3つがニュージーランドなので、ぜひ訪問して欲しいなと思う次第です。

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