TCGのオフライン大会を開く際のTips
この文章は初めてTCGの大会を開いてみようと言う人を想定読者としています。ですので、多分貴方がもう大会を開催して早何年と言った感じの方でしたら、物足りない内容となっているかと思います。と言うか、大した内容は無いです。
また、大会を開催する「まで」のTipsとして書かれています。大会が開始してからどうすべきか、と言った話は一切書かれていません。
後は、TCGのタイトルに依存する話は省かれており、あくまでもTCGの大会と言う物を開く場合の汎用的な話のみが書かれております。ポケモンカードだとこの準備をした方が良い、であるとか、デュエルマスターズだとこの準備をした方が良い、であるとか、そう言った事は他の記事を探してみてください。
企画フェイズ:どんな大会にしたいかを決める
まずは、大会のテーマを決めましょう。
例えば、「交流会のオマケとしての緩めの大会」であるとか「高額プロモの賭かったガチめな大会」であるとか。
テーマを決める事で、それを軸として大会を肉付けしていく際に役立ちますし、「この時にはどうしたら良いのだろう」と言う時に、テーマに立ち返る事で割と良いアイディアが浮かんだりします。
また、
・想定する参加人数と何回戦を行うか
・一回戦毎の試合時間
・タイトルによってはBO1かBO3か等
・スイスドローで行うか、ダブルエリミネーションやシングルエリミネーション等の他の方式で行うか
・プレーオフのシングルエリミネーション等を行うか、その際の足切りは何位までか
辺りもざっくりと決めておくと良いかとは思います。ざっくりとなのは、借りる場所や人員等の制約によって、変更される場合があるからです。
ただ、初めて大会を主催すると言う人がいきなり数百人規模の大会を行うのは、余りお勧めできません。可能であれば64人以下程度の大会から開始して、徐々にステップアップして行く方が良いかとは思います。と言うのは、最初は自分の手元で何とかなる規模にしておいた方が、経験値になるからです。
準備フェイズ:場所取りをする
会場を決めましょう。
貸会議室・公民館・ショップのスペース等色々な場所があるかと思います。
会場を決める際には、
・収容人数
・借りられる時間
・借りられる設備
辺りは最低でも見ておくと良いかと思います。
収容人数は、2人が対面で座って対戦する場合には大体書いてある場合よりも減ります。
また、最近では例の疫病の所為で、人数を減らしている事も多いですね。
借りられる時間は、大概の場合、原状復帰・完全撤収をして帰るまでの時間である事に注意をしてください。
ですので、例えば20時までの会場の場合は、広さにもよりますが、19時半までに大会が終わる等、少し余裕を持ったタイムスケジュールを組まなければならないでしょう。
それらを踏まえて、何回戦行えるかを計算していくのですが、この際、試合の制限時間に加えて結果の集計時間、プレイヤーが席を移動する時間等も考慮に入れておくようにしましょう。
割と見落としがちなのは借りられる設備です。
机と椅子は何台・何脚までは無料なのか、広い会場ならばマイク設備はあるのか、ホワイトボードとかもあると便利だったりしますし、配信やオンラインペアリング機能等利用したいならばネット設備も必要でしょう。
可能でしたら下見もしておくと良いかと思いますが、無理ならせめて図面があればそれだけでも見ておきましょう。
準備フェイズ:人員を集める
もしも、貴方が企画のみならず大会運営も出来ると言うのであれば良いのですが、そうでない場合人員を外注する必要があります。
初めてで一人で大会運営をするのであれば、色々な人の助けを借りましょう。
最低限いると良いと思うのは、以下の3つの役割です。
・ヘッドジャッジ:大会に於いての最終裁定を司る立場ですので、基本的には一人がその役割になります。本部席で悠々自適しているくらいが平和ですね。
・フロアジャッジ:実働部隊です。大会の参加人数にもよりますが、それなりの人数居た方が良いかと思います。人数の考え方としては、何卓に一人ジャッジが欲しいか、で考えるのが良いかと思います。
・スコアキーパー:大体の場合は本部席で陣取って対戦の結果を受け取り、そのスコアをツールに入力したりする役割です。紙を使っての手計算でやる場合でも、計算係は必要ですので、ジャッジとは別にいると大会がスムーズになるかと思います。
これらは、3人以上で役割をバラしてあっても良いですし、誰かが何らかの役割を兼任しても良いでしょう。例えば、ヘッドジャッジ兼スコアキーパー等は割とある組み合わせですし、小さな大会ではヘッドジャッジ兼フロアジャッジと言う組み合わせもあり得ます。
自身が行いたい大会のテーマと似た大会の実績のある人を雇った方がベストなのは当然ですが、最低でもそのテーマに対して賛同してくれる人を雇った方がベターかとは思います。特にヘッドジャッジとの間に大会のテーマの齟齬が発生すると大変なので、どのような大会を開きたいかはちゃんと説明出来る様にしておきましょう。
もし、どうしても人員の都合が付けられない場合、貴方自身が3つの役割すべてを兼任する事もあり得るかとは思います。ただし、その場合でも事務スタッフ等を用意しておくと楽です。と言うのは、完全な一人ですとトイレや食事等の休憩が取り辛いのです。どうしても一人で大会運営を行わなければならない場合、可能でしたら規模は16~32人程度以下に抑えておく事をお勧めします。
準備フェイズ:お買い物をする
大会に必要な物をお買い物しましょう。
・対戦の結果を記入して貰う方式なのであれば、コピー用紙等。
・ジャッジは赤ペンを使う等決め事があるならば、その色のあるペン。
・スコアキーパーが紙を扱うのであればハサミやホチキスやテープ。
はあると良いでしょう。
また、割と忘れがちなのがゴミ袋です。
会議室等を使う場合は自身で用意する事が多いので、その辺りを調べて必要であれば持って行きましょう。
広告フェイズ:大会の紹介を書く
どんな大会を行うのか、と言う事が口伝のみでは、中々伝わり辛い物があります。そこで、文書として見られる紹介サイトが必要になります。
サイトを作るのに、htmlベタ打ちやWordpress等を使うのも良いのですが、技術力が無い人も多いかと思われますし、そもそも何を書いて良いのか分からない、と言う事にもなるかも知れません。
そう言う場合には、大会支援ツールであるイザジンを使うのがお勧めです。
イザジンを使えば、フォームに登録していくだけで、大会告知が出来上がります。
手前味噌ですが、以前ディメンション・ゼロの大会を開催した際の大会告知ページを貼っておきます。こんな感じのイメージの物が出来るとご想像ください。
広告フェイズ:宣伝をする
折角大会を開くと言っても宣伝をしなければプレイヤーは来てくれません。
Twitter等で宣伝しましょう。
割と忘れがちなのですが、tweetには開催日時と、開催場所の最低でも都道府県、又、大会を行うTCGのタイトルを入れておくのがお勧めです。
後はうるさすぎない程度の頻度でtweetしましょう。
また、他の大会にお邪魔して宣伝させて貰うと言う手もあります。これに関しては、その大会の邪魔にならない様にしましょう。
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