見出し画像

肥料に生えるカビの原因と対策と適切な肥料を使う方法

最近、肥料に関する質問や相談を多く受けています。特に「肥料にカビが生えた」という悩みを聞くことが増えてきました。そこで今回は、肥料に生えるカビの原因と対策についてシェアしたいと思います。

1. 肥料にカビが生える理由

カビは湿度が高い環境を好む生物で、特に有機肥料にはカビが生えやすい傾向があります。有機肥料は、油かすや動植物の残渣などの有機物質を主成分としており、これらの成分が湿気を含むと発酵が始まります。発酵の過程で、菌の働きにより白いカビが発生することがあるのです。
また、肥料を適切に保管しないと、袋の中で湿気がこもり、カビが発生しやすくなります。特に梅雨時や湿度の高い日は注意が必要です。油かすが主成分の固形肥料は、袋の口をしっかりと閉めておかないと、中にカビが生えるリスクが高まります。

2. カビ対策と適切な肥料の使用方法

カビが生えた肥料を使用することによる植物への影響は、カビの種類や量によって異なります。しかし、多くの場合、カビは植物に直接的な害を与えることはありません。ただ、見た目の問題や不快な臭いの発生など、使用時に不快感を覚えることがあるでしょう。
カビの発生を防ぐための基本的な対策として、以下の点を守りましょう。

  • 肥料は湿気のない涼しい場所で保管する。

  • 使用する際は、肥料を土に混ぜ込むか、上から土をかぶせる。

  • 有機肥料を使用した後は、水やりの量や頻度に注意し、土が過度に湿らないようにする。

もし、カビの発生が気になる場合は、カビの部分を取り除くか、新しい肥料に取り替えることをおすすめします。また、固形肥料の場合、土とよく混ざるように散布するとカビが目立ちにくくなります。

3. 肥料の選び方とその特徴

肥料には様々な種類があり、それぞれの特性や効果が異なります。選ぶ際のポイントをいくつか挙げてみましょう。

  • 有機肥料と化成肥料:有機肥料は天然の成分から作られており、化成肥料は人工的に製造されています。有機肥料は、微生物の活動を促進し土壌を豊かにしますが、カビが生えやすい点がデメリット。化成肥料は即効性がありますが、過度な使用は土壌の塩分濃度を上げるリスクがあります。

  • 肥料の成分:肥料には窒素、リン酸、カリウムなどの主要な栄養素が含まれています。例えば、カリウムは多くの有機肥料には少なく、草木灰や化成肥料で補うことが推奨されています。

  • 液体肥料と固形肥料:液体肥料は速効性があり、すぐに植物に栄養を供給できますが、持続性に欠けます。固形肥料は、持続的に栄養を供給できる反面、湿気に注意が必要です。

4. 実践!カビ対策のポイント

肥料を選んだ後も、カビ対策は欠かせません。以下は、実際に取り入れられるカビ対策のポイントです。

  • 土の湿度管理:適切な水やりの頻度や量を守ることで、土壌の湿度を適切に保ちましょう。過度な湿気はカビの原因となります。

  • 肥料の散布方法:肥料を土の表面に露出させないように、きちんと土に混ぜ込むか、上から土をかぶせることが大切です。

  • 肥料の保管:肥料は湿気のない涼しい場所で保管し、袋の口はしっかりと閉めておきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?