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肥料の新たな選択: そさい配合の驚くべき特徴

近年、農業界において多くの革新的な技術や製品が登場しています。しかし、土壌の健康や作物の栄養価を高めるための基本として、適切な肥料の選択は非常に重要です。今回は、そんな中でも特に注目されている「そさい3号15-15-15」について詳しく解説します。

1. そさい3号15-15-15の基本情報

そさい3号は、N15%, P15%, K15%というバランスの良い肥料成分を持つ配合肥料です。その名前からも分かるように、窒素、リン酸、カリの3つの主要な栄養素が均等に含まれています。また、微量要素としてマグネシウム、マンガン、ホウ素も配合されており、これらは作物の健康や成長に欠かせない成分です。

この肥料は、りん安を主原料としており、2mm-5mmの粒状となっています。そのため、施肥が容易で、元肥や追肥として使用することができます。また、農林水産省によって登録されており、肥料取締法にも準拠しています。しかし、有機JAS法対応はできず、有機率は0%です。

2. 4つの主要な特徴とその効果

  1. 多くの作物に適応: そさい3号は、多くの作物に適応できるように設計されています。そのため、野菜や畑作物を中心に幅広く利用することができます。

  2. マグネシウム(苦土)の効果: マグネシウムは、作物の元気な実や葉を育てるための重要な成分です。葉緑素の生成を促進し、光合成を盛んにします。これにより、作物が元気に成長します。

  3. マンガンの効果: マンガンは、作物の葉が鮮やかな緑色になることを助ける成分です。火山灰土地帯の麦類や、秋に落ちやすい水田などにも有効です。

  4. ホウ素の効果: ホウ소は、作物の細胞壁を丈夫にすることで知られています。これにより、根菜類のコルク化や果菜類の亀裂などの問題を抑制することができます。

3. そさい3号15-15-15の施用方法

施用時期:
そさい3号の施用時期は、作付けの1週間前から当日までとなっています。他の肥料、特に消石灰や苦土石灰とは異なり、施用後すぐに播種や定植が可能です。これは、そさい3号が緩効性であるため、やりすぎのリスクが少ないからです。

施用量:
10a(約30.3坪)当たり、100~200kgが目安とされています。しかし、土壌のpHや栽培する作物に応じて、この量を調整することが推奨されています。また、そさい3号は窒素肥料との同時施用が可能であり、堆肥や基肥と一緒に散布することで、作業の効率化が期待できます。

2. 注意点と対応植物

使用できる作物:
そさい3号は、野菜や果樹などの畑作物全般に使用可能です。しかし、強酸性の土壌を好む作物、例えばブルーベリーなどには適していません。

注意点:

  • そさい3号は、有機JAS法には対応していないため、有機栽培を目指す場合には使用を控える必要があります。

  • 土壌の状態や作物の種類によっては、推奨される施用量を超えて使用することが有害となる可能性があるため、必ず指示に従って使用してください。

以上が「そさい3号15-15-15」の施用方法と注意点になります。この肥料は、そのバランスの良い成分と緩効性の特性から、多くの作物に対して安全かつ効果的に利用することができます。正しい知識と方法で使用することで、より豊かな収穫を手に入れることができるでしょう。

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