見出し画像

僕なりの予想屋としての在り方を考えてみた

Twitterを開くと、右を見ても左を見ても
“ 競艇予想屋 "を名乗るアカウントがズラリ。

あの予想屋、最近見なくなったなぁと思えば、
また知らない予想屋がTLに流れてくるようになったなぁと思う今日この頃。

また、多くの予想屋の活躍が目に入る一方で、予想屋について批判するようなツイートもよく見かけます。

そんな中で、
『予想屋のこれから』
について、私なりの考えを述べていきたいと思います。

そもそも、有料は悪なのか。

「有料予想屋は悪だ」と言わんばかりに頭ごなしに否定する人を見かけます。
何か不都合なことがあった際に、悪いところに目が向いてしまうのは仕方のないことではありますが、

「有料であることが悪」
とまで言い切られていることについては ある意味、非常に偏った思想ではないかと考えています。
そもそも、世の中の情報の本来の姿は
" 有料 " だったのではないでしょうか。

今でこそ、インターネットが普及し、少し調べれば ある程度の普遍的な情報には誰でもアクセスすることができますが、一昔前はそれすら叶わない、情報は買うことが一般的だったはずです。

また、有料であるからこそ、保たれる価値というものも この世にはあるはずです。

世間というものは とどのつまり 肝心なことは何一つ答えたりしない  
利根川幸雄【賭博黙示録カイジ】

また、買い目という商品ひとつとってみても、
そこに需要があり、価値を提供することで顧客を満足させることができるのであれば、
そこにビジネスは一旦は成立するでしょう。

「価値と価値の交換」が本来のビジネスの大原則ではないでしょうか。

予想という商品を通じて、顧客を満足させることができるのであれば、そこに責めるべき理由は見当たらないのでは?というのが個人的な意見です。

お金とは提供した価値の対価である

《価値と価値の交換》がビジネスの原則であると申し上げましたが、購入者側は直接的にお金を支払うことで価値を予想屋へ提供しています。

では、供給側である予想屋サイドは、どのようにして価値を提供させることができるのか。

結論から述べると、
予想を的中させる、" 的中による配当金 " がこれにあたるでしょう。
某CMではありませんが、結果にコミットすることが求められます。

しかし、
結果だけを求めすぎではないか
というところに疑問を感じています。

例えば、解説文のない 買い目だけの有料予想。
激アツ、自信度SSSなどという過剰なアピール。

結果を出せれば、(とりあえずは)何も言うことはありませんが、結果が出せないとどうでしょうか。

購入者側に何らかのメリットがあるとは考えにくいと思います。残るのは" 損失 "の二文字。
損失が続くと、" 激アツ "を信じた購入者は『裏切られた』ような気持ちになるのではないでしょうか。

一度や二度の失敗は許されるかもしれません。
しかし、連続の不的中という下振れは必ず起こるものですが、
お金は “有限" であり、読者はこちらが思っている以上に賢いので、よほどの信頼が無ければ、結果が出るまで待ち続けてくれることはないと思います。

『ギャンブルは外れてしまうことが当たり前』という後ろ盾があったとしても、一度失ってしまった信頼はそう簡単に取り戻すことができないものです。
そうなってしまえば、そのユーザーは二度と戻ってくることはないでしょう。

この点、例えば 『十分に親切な解説』があれば、仮に不的中という結果が残ってしまっても、買い目に至った要素という" 情報の価値 "で別の角度から顧客満足度にアプローチできれば、とりあえずの首の皮はつなぐことができるのではないでしょうか。

他の追随を許さないような予想力があり、コンスタントに的中を量産させることができる実力と自信があれば、買い目だけの予想でも一定の信頼は保てるのでしょうが、
そうでないのなら、買い目だけの予想は信頼を失うリスクが高いように思います。

そのため、予想屋としての経験が浅ければ浅いほど、まずは信頼という土台を固めていく必要があるのでは、と考えます。
結果だけで勝負することは予想屋として大成するには、かなりシビアな道程に思います。
過程に時間をかけていくことが案外、近道かもしれません。

例えば、過程を武器にするとか

「コンビニで二番目に切れるハサミ、三番目に切れるハサミなんていらないのです。」
尾原和啓『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』より引用

この頃、" プロセスエコノミー "という考え方が注目されているようです。

要約すると、
これまでは、完成形を売るものが主流でしたが、一億総発信時代となった現代では、完成形では差がつきにくい。そのため、プロセスに価値を見出すことが差別化につながるのでは、というものです。

同書によると、

価値軸は「役に立つもの」と「意味があるもの」の2種類に分類される。
役に立つものは1種類で良く、勝者総取りで良い。たった一つの椅子を目指して戦うか、それを選ばない場合は「意味がある」を大切にしなければならない。
商品やサービスが生き残るためには、どちらか両極に行くしかなく、中途半端なものは淘汰される。
そして、「意味がある」を目指す場合、そのプロセスを消費者と共有し、その「意味」を伝えていくプロセスエコノミーが、重要な役割を果たす。

と説明されています。

画像1

この点、そもそも 競艇予想屋界隈は、
既に レッドオーシャン です。
古くから信頼を勝ち取ってきた名だたる予想屋が活躍する中で、毎日のように新しい予想屋が生まれる中で、" 的中 "という結果一本で勝負することは、余程の実績を積み上げなければ、埋もれてしまうのが関の山でしょう。

レッドオーシャンの中で注目を浴びようとすると、どんどん過激になっていったり、今売れているモノに似たモノを真似するようになる。それをすればするほど、オリジナリティは無くなり、他と同じようになり、結果的に埋もれてしまう、だそうです。

この点、
的中画像で欲を煽るのも限界がありますし、
noteの改ざんなど論外です。
何度も言うように、読者はこちらが思っている以上に、賢いものです。

これからは、競艇予想屋界隈も、ビジネスの基本である" 差別化 "の工夫が 今以上に求められてくるのではないでしょうか。

もちろん、的中ありきではありますが・・・

『今まで、自分達では普通すぎると思っていたり、隠しておくべきだと思っていた「プロセス」が、実は差別化の突破口になるかもしれない』

読者と" 物語 "を共有するためにも、遠回りになるかもしれませんが、誠実さだけは失われてはならないものだと思います。

最後に
この記事の内容は、あくまで個人的な考えであり、誰かを否定する目的でも、意見を押し付ける目的もありません。

まぁ、口で言うのは簡単なので、
私自身実践できるように努力したいと思います。

暖かいご支援は創作の励みになります!