追い風と向かい風
こんにちは、さるすべりです。
今回の「いまさら聞けないボートレース」のテーマは
「追い風と向かい風」について。
意外と見落とされがちですが
ボートレースにおいて、
「風」はかなり展開を左右する要素です。
この風については一般的に、
「向かい風はアウト有利、追い風だとスロー有利」
と言われているのは聞いたことがあると思います。
それぞれの影響について理屈から把握しておくと
予想する際に役立つことも多いので、
自分なりの理解を今回記事にしてみました。
いまさら聞けない基本的なことから、
少し深掘りした知識まで
お届けしていければと思います。
では⇩
追い風の影響
まず「追い風」について。
追い風が吹いていると
「スロー有利」とか、「差しが入りやすい」
というのを聞いたことがあると思います。
理屈としては、
追い風が吹くと艇は後方から風に押されるので、
ターンする時に膨らみやすくなるから。
ターンが膨らめば外に流れてしまうので、
2コースを中心とした差す選手が、
インの内側を突けるので攻めやすくなります。
特によく"握るタイプ"の選手は、
追い風時にターンが膨らみがちなので、
インだと差されるリスクが高まるように思います。
実際に僕も、
握るタイプの選手がインの時に追い風が吹いていたりすると、
差し目を狙ってインの2、3着付けを狙う
というのを一つの作戦として使ったりすることはよくあります。
ただ、選手によっては
ターンで流れまいと必要以上に緩めすぎる、
落としすぎる選手もいます。
そうなると、
緩めた瞬間に攻めてきた3コース等に
捲られてしまうといったリスクもあります。
このあたりについては、
選手の癖が出るケースバイケースのところなので、
実際にレースリプレイを見て傾向を把握していくと良いと思います。
で、もう少しだけ深掘りしていくと
追い風が吹いている場合は、
ターンの出口では舟の向きが180°変わっているため、
回った後に選手から見ると
今度は向かい風になっています。
なので、
この時にちゃんとした出足がないと
ターンの出口で風にあおられる。
出足が弱いとインが余程流れなければ差しきれない場合も多いので、
「追い風が吹いているから差しだ!」
と決めつけるのは少し早計なので、
「差す相手選手の出足はどうか?」と
しっかり確認することが大切だと思います。
次に、
追い風とスタートの関係について。
追い風が吹いていると、
風に押されてトップスピードに達するまでが早くなるため、スタートも届きやすくなると言われています。
特に、
助走距離の短いスロー枠の選手でも風の後押しがあるため、モーターが多少劣っていても
スタートは何とか食らいつけたりすることが増えます。
一方で、
スタートタイミングが速くなりやすいということは、
まくりたい選手はスタートの時に風に押されるので、
フライングのリスクも出てくるということにもなります。
とすると、
スタートタイミングを掴みにくいと、
捲りに必要な全速スタートはしにくくなります。
それに、
捲るために握ってもターンは流れやすいので、
向かい風に比べると、追い風の場合は
やはり外からのまくりは決まりにくいです。
追い風の場合の影響をざっくりとまとめると、
1マークではターンが流れやすくなるが、
スタートは比較的揃いやすくなる
というイメージで覚えておくと良いと思います。
次に、向かい風について見ていきましょう。
向かい風
向かい風はイメージどおりですが、
前から吹いてくる風に押される形になるので、
スタートの際にボートに大きな負荷がかかります。
なので、
モーターにパワーがなければ加速が遅れてしまうという原因となったりするので、
スタートの時点で機力差は出やすいイメージがあります。
また、
前付け等で進入が深くなっていると
内枠選手はスタートラインまでの助走距離が短くなる。
特にインの選手にとっては、
そんなキツイ状況の時に向かい風まで吹いていると、
最高速に到達する前に外枠の艇がスリットラインに到達してしまいやすいので、
より一層捲られやすくなります。
一方で、
向かい風の時はターンは安定しやすくなるので、
追い風に比べると差しは決まりにくくなります。
握ったところで前から風が吹いてくるので、
風でターンしたい方向に艇が向きやすくなる
というイメージかなと。
なので、追い風よりも
レバーを握り倒すような旋回がしやすいイメージとなります。
向かい風の影響を簡単にまとめると、
追い風に比べてスタートのバラツキは生まれやすく、パワーのある艇の捲りが決まりやすい。
一方で、1マークではターンが安定しやすいというイメージで覚えておくと良いと思います。
この他にも、
横風などもありますが、
追い風・向かい風のほうが影響は大きいです。
記事の文量の加減もありますのでまた別の機会に取り上げたいと思います。
以上、いまさら聞けないボートレース
「追い風と向かい風」でした!
この機会にぜひ、
予想する際には風の影響も考えながら
予想してみてください。
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