綾の織物を巡る旅
こんにちは。小代です。
9月15日 宮崎県の綾の手紬染織工房へ伺ってきました。
綾の手紬染織工房のルーツは・・
まさしく・・織物に歴史ありです!
こちらの工房は、すべての工程を手作業で行なっています。
蚕を育てること、桑の葉を食べさせること、さらに桑の葉までもが手作り。
そして、繭からの糸紡ぎ、染色、織・・・
すべての工程を昔ながらの手作業で行われています。
蚕の繭。繭が絡まないように、お蚕様を箱の中に入れます。
この糸を、紡いでいくわけです。
特に、こちらの工房では、日本の絹の原種「小石丸」を育てています。
小石のように、コロコロと可愛らしい蚕さまたちです。
育てるには一定の温度も必要。
大事に大事に育てて、綺麗な糸を作ってもらうのです。
紡いだ糸は染められます。
特に、「天然灰汁発酵建て技法による藍染め」、古代の紫「大和貝紫染め」、糸を浮かせて模様を織り成す「花織」などの伝統的な技法がふんだんに用いられます。写真の糸は 「大和貝紫染め」。
メキシコや海外で染物の研究をした結果生まれた美しい色合い。
紫でもない、藤色でもない、なんともいえない美しさは
心に響きます。
藍染は微生物の力で色合いが変化します。
なので元気がない時には、焼酎をあげて元気を出してもらうんだとか・・
なんだか可愛く思えてきますね。
機織り
紡いだ糸を織ります。
一枚の織物が出来上がります。
中島みゆきの 「糸」が頭に流れ始めます。
それと同時に
縦の糸はあなた〜横の糸は私ーーの意味がここへきて理解できました。
今、モノは安ければいいとされる大量消費時代から、モノの背景を知り、未来に繋いでいく時代への移り変わり時期かと思います。
今のように便利な機械がない時代は、
気の遠くなるような作業を誰かが手作業で行い、
家族を養ってきた歴史があります。
冬の寒い日。
夏の暑い日。
生きていくために一生懸命、蚕を育てて、糸を紡ぎ
織物を作っていく。
今、私たちがこの世にいること・・そのありがたみを感じました。
綾の手紬染織工房さんでは
体験も行っておりますのでぜひ!!
ご興味がある方はお出かけしてみてください。
ありがとうございます!支援して頂いたお金は勉強のために使わせていただきます!