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茶会通信第4号 2019.10.27開催

 こんにちは!ざおです。夏に始まった哲学茶会も、4回目を数えました。参加人数は7名でした。いつもご参加いただくみなさん、本当にありがとうございます。

 今月のテーマは「服と社会」。今月はちょっとテーマが広すぎたなと、反省しております。哲学対話の場では、あんまり取り扱わないテーマでもあったらしい。ま、それはいいとして、もう少し具体的な問いにすべきだったなと思っております。

 でもね、先月も言いましたが、この会は、参加する人がリードしてくださる、ありがたい会でございまして、この広いテーマでも、みなさん色々と話をしていただきました。

 まず話題になったのは、いわゆる就活服。そう、例のあれです。なんであんなにみんな同じなんだという話が出ました。ほんと、みんな同じですよね(笑)でも、あの恰好でいたらとにかく無難だし、言い方を変えたら、日本人の個性のなさなのかも。

 しかし、入社試験の面接官をしたことがある人が「あの服装をすることで、貴社を真面目に受けています」という心を表しているのではないかと言われました。なるほどそうですね、どういう服を着るかというのは、その社会の「共通の認識」で成り立っています。まさに社会のお約束みたいな。面接にアロハってわけにはいかないです。さすがに。そのように考えたら、個性がないかもしれないけど、礼儀にはかなっています。

 次に、制服について。会社で、女性だけが制服着用を求められるということに、違和感を持つという意見が出ました。もちろんどちらも制服の企業もありますが、なぜ女性だけが制服なのか、ちゃんとした理由があるのでしょうか?そういえば女性だけ、タイトスカートやら、ヒールのある靴やらと、制限が多いという印象はありますね。

 あと、会社の服装謎ルール。制服の上着の下は(見えないのに)ネクタイ着用必須、とか。半ズボンで通勤するな、とか。はっきりと明記されているわけでもないのに、なんだかある謎ルール。日本社会は「謎ルール」が多いな。服装だけではなく。

 年齢で着られなくなる服というのもある、という話が出ました。ある日突然、それまで着ていた服が似合わなくなるという話。あるあるですよね?これって、なぜ「似合わなくなる」のでしょうか?

 人目を気にしてというのもあるし、自分自身が「こりゃもうだめだ」というのもあります。もし、人目を気にしないとすれば、何を着てもいいのだろうけど、「人の目」を気にするというのは、やはりそこに私たちの「社会」のしばりがあるからなのかも。

 最近の服の「ジェンダーレス化」にも話が及びました。たしかに、最近の服のシルエットは、体の線を強調しないものが増えてきてます。といっても、男性のほうが、服の種類が少ないよね。という話もでました。そういえば今は、女性が男性の服を着ていても、あまり違和感ないですが、その逆だと、まだまだ理解が得られないということがあります。女性の服装は制服となると、色々規制がありますけど、男性の場合は選択肢という点で、規制がある。

 こうやって話してみると、服と社会の変化というのは、かなり密接につながっているなと、あたしは思いました。社会が変わって服が、という流れもあるし、服を変えることで認識が変わり、社会が変わるということもある。じゃぁ、手っ取り早く社会を変えたければ、服を変えたらいい?

 テーマが広かったので、話題が広範囲に広がっていきました。色々話したなぁ。会社の謎ルール、なくならないかしら?ほんとあれ、意味がない気がするけど。他者に寛容とか多様性とか言いますが、言うだけじゃそうそう社会って変わらないですから、まず服装の謎ルール、やめませんか?そしたら、学校のブラック校則もなくなるかもしれませんよ。

 さて、来月のテーマは、まだ決まってません。今回のことを受けて、もう少し具体的な問いにしたいと思います。時間とお金とか若さと老いとか、候補はあるんですけど、これじゃまた広いよね。

 ここまで読んでくださって、ありがとうございます。長かったでしょ?テーマが広いと、通信も長くなっちゃう(笑)

 それではまた、来月




 

 

 


 

 

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