修了考査の勉強法について(2021)

みなさん、こんにちは!
はじめましてJです。
本日がnote投稿の初回となります。
自己紹介もまだのところですが、公認会計士試験の修了考査合格発表が先日行われたばかりということで私の勉強記録の方を先に投稿していこうと思います。

今後については、修了考査当日の状況・自己紹介・普段の会計業務や独立等の情報について発信を予定しています。

本題に戻りますが私の性格上、試験勉強については計画的・保守的な性格のため勉強期間及び時間はそれなりにかけて対策をしています。
その上でこちらの内容を見ていただけると内容が入ってきやすいものかと思います。
また、修了考査当日の内容については別途投稿を予定しています!

試験内容
1日目
・会計に関する理論及び実務10:00-13:00(3時間)
・監査に関する理論及び実務14:30-17:30(3時間)
2日目
・税に関する理論及び実務 10:00-13:00(3時間)
・経営に関する理論及び実務14:30-16:30(2時間)
・公認会計士の業務に関する法規及び職業倫理17:30-18:30(1時間)

→試験は5科目あり通常は12月中旬の土日2日間で行われます。
(合格発表は4月上旬)
予備校→TAC(映像通学)
・勉強開始時期7月

合格できた要因
① 退職すると決めていたこと
② 一緒に頑張る動機がいたこと
③ 試験生活を今回で終えたかったこと

① →私は元々独立がしたく修了考査が終わり次第動き出そうと決めていました。
落ちてしまうと今後の計画がずれてしまうことや、試験休暇が無くなることや金銭面的にも不都合があり受かるしかない状況を自ら作り追い込みました。
② 映像通学であること、働きながらの勉強は大変だと感じました。
そこで同期の方と定期的に連絡を取り相談や進捗確認を行うことで一緒に頑張っていくことができました・
③ シンプルにはやく合格して公認会計士になりたい気持ちが強かった。

勉強時間について(講義時間含む)  700時間

画像2

私は、3月頃に講座を申込み繁忙期明けの7月頃に講義を見始めて勉強を開始しました。
全体的な勉強の流れとしては以下のように行いました。
7-8月
・講義の消化(会計・税)
・勉強する習慣を身に着けるため講義を消化しながら税務の計算力を論文式試験程度に戻す復習を実施
(実際はもう少し勉強するつもりだったものの遊びやプライベートの時間に多く充ててしまいました。)
9月 
・講義の消化(税・監査・経営)
・会計・税務の計算精度を6-7割近くに仕上げる
(夏場に勉強時間を確保できなかったことで9月から時間を確保)

10月
・答練のスケジュール通りの着手・復習
・適度な計算力の強化・維持
・監査・経営のテキスト等に着手

11月
・答練のスケジュール通りの着手、復習
・適度な計算力の強化・維持
・倫理のテキストに着手

12月
・全科目総合的な復習(答練、テキスト、問題集)
・新規論点・C論点には手を出さない

共通事項
・答練で出題された理論問題は個別にファイル化やノート化したりテキストに挟み込みをすることで答練を見なくても復習できるように個別管理
・答練の2-3週目(答練で出たパターンは完璧にする)
・論点と論点の関連付けを意識する。

プライベート
7-9月:予定を制限することなく自由に過ごしていました。
10月-11月 週末に限定して夜ご飯程度の集まりには参加していました。
11月下旬~ 試験休暇期間以降遊ぶことは控え、リフレッシュ程度の適度な食事のみ参加し基本は勉強に専念しました。
一人で家にこもって勉強すると病みそうになるので適度に友人と会って話したり、同期の受験生仲間と電話することでリフレッシュしていました←(後々振り返るとかなり大事な要素でした!)

会計に関する理論及び実務
7月-9月
・公認会計士試験の勉強を始めた当初から触れてきた科目であるため過去の積み重ねにより基礎論点は忘れていないはず
・まだ時間に余裕があるためひたすら各論点の計算の復習を行う。(特に連結・企結周り)
・論文時のテキスト、問題集を1周程度取り掛かり、忘れている論点を洗い出し復習する。
・講義の消化。
→講義は20コマあるうち5コマほど見る程度に留めた。講義内容が会計処理の内容や概要のみのため自分で理解できる内容でありかつある程度知識があるため自分で対応でき効率性が高いと判断。
・IFRSは全て講義を見て理解の整理は行った
結果として理解の難しい論点・重要な論点のみ受講(税効果、会計方針、収益認識など)

10月-11月
・10月上旬までにある程度インプットを行い中旬から始まる答練に向けて準備を行う
・答練をスケジュール通りに消化
→答練で出来なかった論点を重点的に復習する
理論はテキストを見ながら実務上あるべき会計処理が言語化できるようにテキストを読み、計算問題を解く過程で意識しながら取り組む。(実際意識すると言いながらも取り掛かるのは難しかった)
・個別に理論のために取り掛かるようなことはしていない。
・計算が出来ればある程度は理論も書けることが多く書けないものは他の受験生も書けない又はC論点のため深追いはしない。→本試験でも気にせず書ける範囲で書く。
・暗記書き出しのような問題が出題されることもあるがその割合は低いため論文の頃のような論拠の暗記は行っていない。
・答練で出題された理論問題は必ず押さえる。
・IFRSも同様で日本基準の会計処理と比較してどのような会計処理が行われるか理解
EX)のれん→ 日本=規則的償却 IFRS=償却せずに減損テスト実施等

12月
・直前期のため適度に計算力を維持するために適度に問題を解く習慣
・テキスト、答練、復習用ファイル等での理解整理
・特にA論点にとりかかる。

税に関する理論及び実務
7月-9月 論文で出題された論点、新規科目に取り掛かる。
10月-11月 答練の受講とテキストでの復習インプットを重要性に応じてひたすら行う

12月
私は11月までに税務はある程度仕上げ終わっていたため12月からは適度に答練の復習を
行いつつテキストを見返しながら過去問の傾向を確認していた。

共通
・計算過程の理解
→流れが理解できると確実に正解すべきところが見えてくる
・処理の言語化
→理論については計算問題の延長線上であることが多く趣旨を理解できると記述がしやすくなる。

法人税・消費税
→論文の8割の難易度
・論文時の実力に戻すことが出来れば問題ない肌感
・時間がある場合は重要論点との強弱をつけながら復習を行う。
Ex)組織再編税制、グループ法人税制は毎年出題されていて、論文時よりも複雑な問題が出題されるのでこの辺りは重点的な追加理解が必要になる等。
消費税は取るべき所を正確に拾う Ex)課税売上・非課税売上 中間消費税等

所得税→法人税、消費税と比較して出題率が低い
    論文の時のような総合問題は出題され個別問題になる。事業所得、不動産所得のような重たい問題は出ず損益通算までの流れを問うような問題は出題されず配当や退職所得、譲渡所得の個別問題が数問程度
相続税→ 毎年出ているため基礎論点を網羅的に対応できるよう着手する。流れを理解していけば問題なくクリアできる。

地方税→数年に1度出る程度で重要性は低い(当初は勉強していたが直前期の対策はほとんど行っていない。

国際課税→重要性は落ちるが計算理論ともに時々出題(時間がないため論点は多めに切っていた)

監査に関する理論及び実務
9月までに講義を消化
10月よりテキストを熟読し始めて論点の思い出しを行う。
答練を受講しながら答練で出た論点をテキストに戻りながら復習を行う。
テキストに戻るのと平行して、関連する基準を確認しながらその論点の理解を深める。
私は、可能な範囲で基準の書きこみをテキストに行いつつ答練を切り分けて各論点のペー
ジに挟み、出題個所をメモして論点の重要度を管理しつつ取り掛かっていた。
この作業を11月の答練の終わる時期まで続けて、答練で出た問題は確実に解ける+論点
点と論点の繋がりや重要なキーワードの暗記を少しずつ始めていた。
重要なキーワードは暗記して記載に困ったときのための蓄えを行った。
Ex(重要な虚偽表示リスクの定義、リスクの兆候示唆疑義、監査報告書への記載事項、
GC注記 KAM該当など)
この作業を試験まで続けて慣れてきたら1日1-2時間など時間を決めてテキストを読み込むことと答練を回すことを意識していた。

経営に関する理論及び実務
IT監査は触れたことがなく内容の理解が必要だったため講義を9月ごろに消化
10月よりテキストの熟読を始めつつ全体像を理解しながら個別論点の理解を深めた。
基準の内容については、テキストにも記載されている。本試験は記号問題も多く出題されるので完璧な暗記は求められていなくて理解が出来てある程度書けるようになれば十分である。
事例問題形式も多くその場で対応できるように答練での復習も大切になる
計算問題は論文時の管理会計のような比率分析が出来るようになれば十分なので11月下旬や12月上旬から始めれば間に合う。
計算した比率にもとづき企業分析を行うので分析結果の内容の理解や意味をある程度分かるようにする。

公認会計士の業務に関する法規及び職業倫理
11月中旬頃からテキストを熟読し必要な個所の暗記、答練は1回しかないため出題されたものは完璧に暗記する
テキストの暗記(会計士の使命、倫理規則の趣旨、独立性の基本原則、阻害要因など)このあたりは全て完璧にする。その他論点も必要に応じて暗記とどういう対応が必要か理解する。
10-20時間あればある程度インプットし対応することは可能になる。

12月上旬ごろに範囲全てが完璧ではないもののある程度解いてきた感じがしてきた。
この頃からは試験当日がピークにくるように実力の意識を心掛けることとモチベーションの維持に力を入れることにシフトしました。

以上のように各科目勉強して試験に臨みました。
あくまで私の勉強方法がすべての方に当てはまるものではないことおよび主観によることをご了承いただけると幸いです。
そのうえで質問や気になることがありましたらお気軽に連絡いただければ返信をします。
また、私でよければアドバイス等についてもできればと考えているので興味あるかたもお待ちしています。

次回は修了考査当日の感想編を予定しています!
最後まで閲覧いただきありがとうございました。



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