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初めてYAPCに参加したら最高過ぎた【YAPC::Hakodate 2024】

はじめに

はじめましての人ははじめまして、しーぴーです!最近毎週末何かしらのイベントがあって充実した (でも忙しい!) 日々を過ごしています。先週末はYAPC::Hakodate 2024に参加してきました。何を隠そう、これはその参加ブログなんですね。びっくり (しないよね)。

今回初めての参加だったんですが、イベント全体を通してかなり面白い体験をさせてもらったなーという感覚でいます。さらにありがたいことに学生支援を頂きまして、ほぼほぼ負担なくイベントに参加させてもらいました。本当にありがたい話です。

YAPCとは

Yet Another Perl Conference の略称で、一応Perlという言語のカンファレンスということになっています。実際セッションとかLTとかで言及されている言語を集計したらPerlが1位になると思います。でも全くPerlに関係ないんじゃね?みたいなセッションもある、そういうカンファレンスです。ちなみに「やぷしー」って読むらしいです。「わいえーぴーしー」って読んでたんですが、関係者がみんな「やぷしー」って読むのでたぶんそっちが正式な読み方です。

参加記的な

本編じゃないところの感想を書いておきます。興味ない人はちょっとスクロールするとセッションの真面目な感想が出てきます。

申し込む

たぶんついったとかから流れてきたのが最初のキッカケで、その時点でよくわからないけどPerl (だけ) じゃないPerlのカンファレンスという認識でした。学生枠あるし、学生支援もワンチャンあるということで、ノリと勢いで申し込みました。

関連イベント

プレイベント・アフターイベント のところを参考に、事前勉強会と海鮮丼交流会に参加してきました。どっちもかなり良いイベントで、YAPCの参加者と交流する良い機会でした。特に事前勉強会でグルメについて事前に勉強できたのはかなり良かったです。

本編

休憩時間が短くてスポンサーブースを回るのが大変だなーと思いつつ、セッションを詰め詰めにするにはしゃーないかという気持ち。気合で全部回ってお土産もらいました。

函館観光

本編が終わった後の日曜日、帰るまでの短い間は函館を観光していました。

函館駅周辺でラッキーピエロを堪能したあと、五稜郭付近を観光して、お昼ごはんに塩ラーメンを食べ、アイスを食べようと思ったらアイス屋がなくて、牧場に行こうと思ったらバスを間違え、結局五稜郭タワーでアイスを食べ、ハセガワストアでやきとり弁当を買い、新幹線に乗って帰りました。

セッションの感想とか

U25支援企画

先輩が話すということで聞いていました。支援してもらっているスポンサー側からのお話と支援してもらっていた方のお話とがありました。今回は3人しかいないらしくて、1人持ち時間10分もあってゆったりとした感じ(?)でした。

『プロファイラ開発者と見る「推測するな、計測せよ」』 by Daisuke Aritomo (osyoyu)

ベストトークにも選ばれたセッションなだけあって、非常に良い内容でした。むしろ自分も投票させて頂きました。話の概要は「推測するな、計測せよ」とは言うけど、これは推測だけでなんとなく改善するのではなく、推測→仮説→計測→改善→... みたいな流れをちゃんと踏んで改善していきましょう、という感じです。

特に結果 (アプリが重い) から根本的な原因にたどり着くまでにどういうメトリクスを追っていくか (計測していくか) が具体的な例を用いて説明されているところがあって、かなり腑に落ちた感覚があります。ISUCONも近いのでこのあたりちゃんとモノにしていきたいな、という思いがあります。

あと話し方(?)も結構面白くて、最初に大学だからという理由で出席簿が回されたり、時間が余ることを想定してLTを持ってきたりという工夫がなされていて、すごいなーという気持ちです。

『普通の Web エンジニアのための様相論理入門』 by チェシャ猫

様相論理という多くの人にとって馴染みがないことをちゃんと説明してくれるセッションでした。ただ数学特有の記号の多さとか、今までの議論を前提にして次の議論を組み立てていくとか、というポイントで結構リアルタイムで理解するのは苦しくて、0.5倍速ぐらいでセッションを進めて欲しい気持ちがありました... (そうすると話せる内容が少なくなっちゃうので、自分が想定リスナーではないと言われたら、仕方ないねとなる)

『未来は現在からの継続』 by kii

継続渡しについてTypeScriptを例に挙げながら解説してくれるセッションでした。継続渡し自体はある関数に対してそれに続く処理 (= 継続) を (コールバック関数として) 渡してあげることで処理を記述するという概念です。

具体例を挙げると、Pythonみたいな map 関数、filter 関数を使うと↓みたいに処理を書くことになると思いますが、

map(filter(map([0, 1, 2], x => x * 2), x => x > 1), x => x % 2)

↓みたいに継続渡しで書くと処理の順と出てくる順が一致して読みやすいよね、という話だと思っています。

val([0, 1, 2], map(x => x * 2, filter(x => x > 1, map(x => x % 2, x => x))))

でもこれって記法の問題でしかなくて、例えば JavaScript (TypeScript) だとプロトタイプメソッドの map 関数、filter 関数を使ってもっとスッキリ書けます。

[0, 1, 2].map(x => x * 2).filter(x => x > 1).map(x => x % 2)

あと別に継続渡しはそんなに読みやすくないという話もあって、実際 kii さんも実務で使うことはないというお話をしていました。

ゲストトーク by 角康之

長年ライフログという分野で研究をされてきた方で、その実例をたくさん紹介してくれました。どういうログを取るか、そしてそれをどう活用するかによってライフログは様々な顔を見せてくれるというのが具体的な例を通して理解できました。

どの研究も指導教員とか世間とかに「けしからん!」と言われていたみたいですが、角さんはむしろそういうことを言われると燃えるタイプみたいです。逆に「ふーん」みたいな反応を取られると、この研究は面白くないなと思うんだとか。

off by one - 10年ぶりに CPAN Module を Update した理由 by Dan Kogai

off by one = 1つずれるですが、浮動小数点の扱いについての難しさを扱ったセッションでした。特にPerlだとJSONにしたとき (= 文字列化したとき) にずれるらしくて、16進表記にした方が世界は平和になるのではないだろうかという話も。

Webセキュリティの歩き方 by akiym

Webをやっているとハマりがちなあるあるの罠からちょっとマニアックなセキュリティの話題まで幅広くカバーしている素晴らしいセッションでした。見逃してしまった人はぜひ資料だけでも追っておくと面白いのかなと思います。

個人的にはTrusted Typesを全然知らなかったので面白いなーと思いました。Webセキュリティはホンマに大変やで......(後方互換性が大事なため!)

CloudNative Meets WebAssembly: Wasm's Potential to Replace Containers by inductor

WASMの仕様を見てみるとこれってコンテナでは...?と思わせておいての...

実際JVMとコンテナは割と似ていて、WASMはそれのどの言語でも (対応していれば) 動かせるもの、という感じ。WASMの活用はだんだん広まって来てはいるんですが、これがどこまで進むのか、どこに行きつくのか、気になりますね。

LT

どのLTも最高でした。うーたんさんのLTはエモい感じがあって良かったですし、moznionさんのLTはノリと勢いで盛り上げててめちゃおもろかったです。ベストLT賞の講評で直々にダメ出しを食らっているのはちょっと笑っちゃいましたが。

kimitaさんのLTはPerlの概要を知るのにピッタリでした、自分もTypeScript使いなので。生粋のPerl使いからは思うところが結構あったみたいですね笑。hirataraさんの発表は直後にDanさんとディスカッションが始まりそうになるのが好きでした。

最後のchobishibaさんのクリエイティブコーディングの話は個人的にIwakenさんの思想に結構似てるなーというのを感じました。好きなことをやっていてそのうち社会にインパクトを与えられるようになるとか、好きなことやりたいことを発信しているといつの間にか機会が降ってくるとか。こういうの、いいですよね。

keynote『Develop to Survive』 by moznion

めちゃめちゃ面白くて、なおかつ超良い内容の最高の発表だったと思います。moznionさんすごすぎる。moznionさん自身は今超優秀なエンジニアだと思うんですが、それは若いころからひたすらコードを書き、やったことのないことに挑戦して (= コンフォートゾーンから抜けて) きたからなんではないかと。

  • コードを書こう

  • はてなインターンに参加しよう

  • お金に困っても換金しない方が良いものもある

  • 個人の技を磨け

  • 興味に従って勉強しろ

  • 量は質に変わる

  • コンフォートゾーンから出続けろ

  • 手を動かせ

懇親会 & 二次会

なんか高級そうなホテルに連れていかれて (連れて行ってもらって) めちゃウマな料理をビュッフェ形式、立食形式で食べれる感じでした。みんな海鮮丼とかお刺身に目が行っていた (ボクもその1人だが!) 気がするんですが、個人的な推しはホタテの貝焼きです。マジで美味かったのに割と余ってたのでたくさん食べました。(no image)

料理も最高だったんですが、個人的に良かったのは色んな人と話せたことです。本編も休憩中とかは知り合いと話したりしてたんですが、知らない人と話しやすいのは懇親会の良い所ですよね。私はこれを懇親会マジックと呼んでいます。

せっかくなので学生と仲良くなりたいなーと思って、オレンジの名札を抱えた人に挨拶しに行くなどしていました。そしたら初手で社会人学生に遭遇してビックリしたりもしたんですが、合計で15人ぐらいの学生とお話しできて結構嬉しかったです。なかなかこんな機会もないので。ただちゃんとみんなと話すにはあまりにも短すぎる...

というわけで学生多めの二次会に突撃しました。でも気づいたら大人の人が結構増えて学生は帰り、帰るころに学生は5人ぐらいしかいなかったんじゃなかろうか...() でも大人たちの面白い話が聞けたのはそれはそれで面白かったです。某氏のFXの話とか、現実味があって、面白いを通り越してちょっと怖かったですね、、、

おわりに

本当の本当に最高のイベントでした!!!技術的な面白さももちろんあって、色んな刺激を受けさせてもらったのはもちろんのこと、普段あんまり会わない人とも会えたのでその点も良かったです。あと新しい知り合いもたくさんできました。知り合いなんてなんぼいてもいいですからね。特に学生参加者が結構多くて、色々お話しできたのはかなり良かったです!

今回学生支援を受けてほぼ負担なしで行かせてもらったので、スポンサー企業の皆様と運営の皆様には改めてお礼を言わせてください。本当にありがとうございました!


おまけ

今回新しく知り合ってボクともっと話したいという人向け (そんな人がいるかは置いておいて) に今後のイベント参加情報を載せておきます。

確定してるのだと↑ぐらいですがたぶんもっと参加します。ついったを見ておいてください。むしろ誘ってください。

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