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東京工業大学 情報理工学院 総合型選抜 ”不”合格体験記

はじめに

これは「不」合格体験記です。ボクは総合型選抜で合格してません。ここ超重要ポイントです。ただ、なんで不合格になったのかという理由を自分なりに考察して書いてるので、他の人が書いているであろう合格体験記と見比べながら参考にできるところは参考にするといいのかなと思います。

どういう人がこれを読んているのかわからないので一応説明しておくと、東工大の情報理工学院の総合型選抜って東工大の推薦の中ではかなり異質な部類です(悪い意味ではない)。受ける人も少なくて情報があんまりなくて自分自身がちょっと困った(?)経験があるので、自分の経験を書き留めておくことで少しでも後世の東工大受験生の参考になればなぁという気持ちで書いています。

といいつつも去年の先輩方は割と記事を残してくれているようなので、参考までに貼っておきますね。ボクもここら辺はかなり参考にしました。
2022年

2021年

結構適当と言うかエッセー風味に書いてるので変なところがあるかもしれませんがご容赦を。

推薦を目指したキッカケ

実は(?)最初から推薦を目指していたわけではなく、高1とかの頃は学校の雰囲気にあてられて漠然と東大を志望していました。進学校の雰囲気って怖いね。

推薦を明確に意識し始めたのは高2の終わり頃です。Lazeというソフトというかプログラミング言語の開発をして、いくつか賞を獲得したので「せっかくだしこの実績活用してみるか~」みたいなノリで受けようと決めました。
同じぐらいの頃に東大の進振りめっちゃ厳しいという話を聞いて志望を東工大に変えて、推薦は東大だけど一般は東工大ってなんかやだなという気持ちで東工大の情報理工の総合型選抜を受けようかな~という気持ちになってきました。

体験記

書類の準備

東工大の情報理工の総合型選抜では活動実績報告書なるものを作成する必要があります。これが情報理工の推薦だと一番重要視されるポイントらしいので頑張ってやりました。早めに書いて学校の先生に見てもらって書き直してということを繰り返して、正確には覚えてませんが3,4回は見てもらったと思います。

ホントに自分以外の誰かに見てもらうのは大事で、頼れる先生なり大人なり友達なりがいるなら遠慮なく頼っちゃうのがいいと思います。

情報理工だと軽視されがちですが、志望理由書というものを活動実績報告書とは別に出す必要があります。活動実績報告書は割と計画的に進めてたのに、こっちは直前まで放置していたので出願前日ぐらいまで改稿を繰り返すということをしていました。これから受ける皆さん早めから計画的にやるといいと思います。

志望理由書も、先生に見てもらって改善を繰り返しました。こっちはかなり書き直した部分が多くて初稿の3分の2ぐらいは書き直した気がします。それだけ人に見せるのは大事ってことです。

それと、ある程度調べてる人なら既に知っているかもしれませんが、東工大の総合型選抜は募集要項を取り寄せる必要があります。ギリギリになって取り寄せるのもたぶん精神衛生上良くないと思うので早めに取り寄せることをオススメします。ついでに学校案内的なやつも取り寄せてパラパラめくると雰囲気がわかっていい感じじゃないでしょうか。

あと結構重要なこととして、出願期間がありえん短いので書類の準備は全体的に早めにやりましょう。

出願

書類の準備が済んだら出願じゃーという感じで出願します。12/19~12/21が出願期間だったのですが、12/17に郵便局に行って出願しました。焦り過ぎじゃね…?

出願期間よりも前に到着したらどうなるんだろう…受理されるのかな…とか思いつつ悶々と日々を過ごしていたんですが、無事12/19に到着したのでセーフでした。やったね。

ちなみに情報理工は2次が面接しかなくて、いわゆる午前組と午後組に分けられます。たぶん出願順で受験番号が割り振られて、その順で午前組→午後組の順になるので、自宅が東工大から遠いという人はあえてゆっくり出願することで午後組を狙うというテクが…? というのを思いついたので書いてみたんですが、正直出願期間内に届かないリスクと午前で受けることの代償を考慮したら早めに出願するに越したことはないと思います。出願初日の前日ぐらいがいいんじゃないでしょうか。

共通テスト

出願の1か月後ぐらいに共通テストがありました。推薦的には共テで「おおむね650点以上」取ればいいらしいですが、高いに越したことはないので適当に頑張りましょう。

ちなみに東工大の一般的には共テはかなりどうでもよくて、たぶん500点ぐらいでも大丈夫なんじゃないでしょうか。知らんけど。
ボクは謎の張り切りを見せて頑張っちゃいました。なんでこんな共テ頑張ってるんでしょうね。もっと二次の勉強しろよ東工大志望という気持ちが湧かないでもないです。

1次選考突破

書類もかなり入念に準備したし、共テもかなり頑張った (むしろ頑張り過ぎた) のでまさか1次通らないことはないだろうとは思ってましたが、いざ発表となると緊張するよね…

2/6の17:00発表という話だったんですが、東工大くんは悪い子なので2時間近く遅れやがりました。おかげ(?)でこんなことをやっていました。おい受験生という感じですが、ついったを見ると受験生っぽさのカケラも見られないので今更ですね。

肝心の結果ですが、無事通ってました。よかったよかった。無事2次への挑戦権をゲットできました。

身内で配信しながら結果を観測したんですが「あ、俺の受験番号あった」みたいな感じで超アッサリ終わりましたね。見るまでの緊張感割とあるのに終わる時は一瞬というね。

ちなみにこの時一緒に受験案内が出るのでしっかり確認しておきましょう。受験案内の中で午前組午後組の発表もあります。ちなみにボクはこの受験案内の存在に気づかずに「東工大から何の知らせも来ねぇなぁ…」と日々を過ごしてました。こうならないように気を付けよう。

面接対策

2/12が2次の受験日で、実質的な対策期間が2/7~2/11の5日間しかありません。やばすぎるね。

正直2/7はボケーっとしてて2/8は東京理科大の受験日だったので、ボクが実質的に面接対策をやってたのは3日間だけです。

ついったでこんなことを呟いたら思いの外たくさんの人から反応を頂いて、合計で10人ぐらい?の人にプレゼンを見てもらってアドバイスを頂くことができました。ありがたや…ありがたや…

特に現役東工大生かつ情報理工の総合型選抜を受けた方々に見てもらえたのが一番参考になりました。なので来年以降東工大の総合型選抜受けようとしてる人はボクに一声かけてもらえれば、なるべく練習に付き合いたいと思ってます!遠慮なくどうぞ~(ただしボクは受かってないのでそこは念頭に置いておいてください)

2次面接

9:20集合なのに、家から東工大まで1時間半以上かかるので家を7:00過ぎに出て行きました。起きられたのでヨシ。

途中で駅構外をちょっと歩く乗り換えがあったんですが、絶妙に迷って電車を1,2本逃しました。多少時間に余裕をもって家を出てたので良かったんですが、当日は予想外のトラブルが起こり得るので気を付けましょう。ホントに。遠方でなければ前泊する必要はそんなにないのかなと思いますが、余裕があれば下見とかしておくと良いと思います。

乗り換えミスったのもあって控室に到着したのは集合20分前ぐらいでした。そのとき既に3人ぐらい受験生がいたんですが、特に知り合いはいませんでした。後日知ったんですが知り合い2人はどっちも午後組だったらしいです。ハブられました、悲しいね。ちなみにですが、なぜか控室では(たぶん面接室でも)時計を身に着けることが禁止されています。ボクは腕時計を忘れたんですが「どうせ使わんし」という気持ちで取りに帰ることなく普通に受けました。問題はなかったです。

面接は爆速で出願したおかげで一番で、9:30から始まりました。5人の試験官が結構近い距離で座っていて、その前に椅子が2つ置かれている部屋に通されました。椅子の片方に荷物を置いてもう片方に座る感じで面接が始まりました。

最初は多少世間話をして、その後予告通り5分間の活動実績報告書についてのプレゼンをしました。事前に練習していた感じだと5分半ぐらいで終わる予定だったんですが、あとちょっとで終わりそうというところで「もう時間過ぎてるよ」的なことを言われたので結構長く喋ってたんじゃないかなと思います。時計はないので正確な時間はわからないですが。

その後は質疑応答が20分~25分ぐらい?ありました。質問内容は活動実績報告書に即した感じの内容がほとんどで、志望理由書からは1つだけでした。
質問の内容を覚えてる限り書きだしてみるとこんな感じです(一言一句までは流石に覚えてないですが)

  • パフォーマンスの改善やレスポンシブ対応を実装する上で工夫した点はありますか?

  • プログラミングする上で楽しかったことは何ですか?

  • 上の答えの内容はLazeでも体験できますか?あるいは体験しやすいように設計されていますか?

  • Lazeの文法の「ここから」「ここまで」といったものは日本語として自然なのでしょうか?

  • Lazeのコンパイラ側は友人が担当されたそうですね。コンパイラ側の実装でLALR(1)を使っているということですが、これについて説明してもらえますか?

  • ウェブサイトに1万、10万というユーザーがアクセスしても耐えられますか?

  • Lazeという名前の由来は何ですか?

  • (志望理由書から)AIを学ぶ上で大学数学の知識が不足しているということですが、どのような数学を学べばAIについて理解できるようになるのでしょうか?

結構厳しい質問が多くてあんまいい感じの返答を返せなかったな~という思いです。特にコンパイラ側のアルゴリズムなんて担当してないんだから知らんわ!という気持ちです。聞くならウェブサイト側の実装を聞いてくれよ… まぁあえて厳しい質問をしているような感じもしますが、それにしても手ごたえがなかったな~という気持ちです。

面接官の1人が、前提としてLazeがボクたちが作ったということを理解していないということがあったので、質問してて「コイツ何言ってんだ?」みたいなこと思ったら遠慮なく質問の意味を聞き返しちゃっていいと思います。コミュニケーションのすれ違いが起きるのがたぶん一番よくないので。

あまりにも手こたえがなさすぎて、正直終わった後はガチ凹みして、身内のDiscord鯖で愚痴りながらトボトボと帰ってました。途中で逆向きの電車に乗ったこととか、明後日の合格発表まで何も出来る気しねーみたいな話を友達としてたら、「明後日の方向ってね」というだれうまギャグをかましてくれました。やっぱ持つべきものは友達だよ。

ホントにこの時はガチで凹んでて、受験期の中でも最大の鬱を抱えてました。YouTubeを無限に見続けてなんとかメンタルを保ってました。

合格発表

12:00発表ということですが11:53ぐらいに発表しやがりましたね。前回の反省を生かしてフライングするという作戦なのか、、、いや普通に時間通りに発表することはできんのか東工大。

合格発表配信をしようと身内を集めるわけですね。で、配信始めた時に何やら怪しいメールが届くわけです。意図的に目を逸らしたんですが、ちょっとタイトルが目に入って「東工大」とか「受験票」とかいうワードが見えたんですね。ここでちょっと不合格を予感しましたね。推薦で受かってる人は受験票をもらえないはずなので、、、、

まぁ見てみないとわからないということでいざPDFファイルを開くと、、、いないんですねこれが。まぁ凹みますよね、かなりの時間と労力をかけて準備してきたわけですから。

でも受験ってこういうものですね。どれだけ頑張って準備してきても合格の人と不合格の人がいる。しょうがないですね。割り切っていきましょう。

アドバイス的な何か

ボクは不合格だったわけですが、なんで不合格だったのかという自分なりの考察を含めてアドバイス的な何かを残していこうと思います。

活動実績報告書

ボクの活動実績報告書は別に問題なかったと思います。しっかり時間をかけて自分の実績を表現できればまず問題ないとは思います。

ただボクの1つ大きなミス(?)は自分の説明できない用語を入れたことですね。友人と2人で共同開発したんですが、友人の開発担当部分のところで専門的な用語を使っちゃって、それを面接で突かれたのが結構痛かったです。共同開発・共同研究の場合は、というか個人の実績でもそうですが、自分の説明できない用語を入れない方がいいです。どの用語もきちんと意味を説明できるようにするか、あるいは説明できない用語は使わないということを心がけると良いです。

志願理由書

特に言うことはないですね。頑張って書いてくださいという感じです。

2次面接

ボクはここで落ちちゃったわけですが、何がいけなかったのかということを考えてみました。

問題の1つが最初の発表でちょっと喋り過ぎちゃったことですね。これがどれぐらい評価に響いてるのかは謎ですが、あまりよくない印象を与えたのは間違いないと思います。事前の練習だと5分半ぐらいだったんですが、5分ぴったりかそれより短いぐらいに納めておくのが無難かなという感じです。
もう1つは質問に上手く答えられなかったことですね。たぶんこの面接試験において結構重きを置かれているのがこの質疑応答だと思うので、そこを頑張らないとという感じですね。

ただ、ボク的には正直なところもっといい回答が出来たかと言われると微妙なところで、まぁ落ちるべくして落ちたのかなという感じがします。ただ質問の内容的に若干のミスマッチ感を感じましたね。

具体的には、ボクはウェブサイトのフロントエンドを専門的に頑張っているわけですが、コンパイラ側の質問だったりインフラ系の質問だったりが来ると回答に困っちゃうという感じです。そもそも面接官はたぶん教授で、ウェブ開発なんて興味ないし知らない(偏見)と思うので、別方面の質問が来るのかなぁと。

ただLazeの根本的な設計の問題だったりを突かれた時にいい回答が出来ないのはボクの力量不足なのかなという感じがします。

あと志望理由書に関する質問は、自分が興味のある分野についてどれぐらいの知識があるかみたいなのを把握しようとしている感がありますね。これもあまりいい回答はできなかったのでうーんという感じ。

アドミッションポリシーがこんな感じなので、これを読んでしっかり対策していくのが重要なのかなと思いました。

次のような資質と能力を持つ人を求めます。数学や理科に関する十分な基礎学力を有する人、数理科学に強い興味を持つ人、コンピュータの仕組みや活用法に興味を持つ人、情報化社会の発展に貢献したいという志を有する人。とりわけ総合型選抜ではこれらの資質や能力のいずれかに秀で、自発的に活動できる人を強く求めます。

東京工業大学 情報理工学院 アドミッションポリシー

おわりに

書類だったり面接だったりを見て頂いてたくさんフィードバックをくれた先生方にはホントに感謝しかないです。その他面接練習にわざわざ付き合って頂いた方々や、応援してくださった方々にはホント感謝してます!この場を借りてお礼を言いたいと思います。そして合格できなくてホント申し訳ないです!ゴメンナサイ!

Twitter (@__cp20__) やってるのでもっと聞きたいこととかあればDMででも聞いてくれたら嬉しいです。

おまけ

ここから先は2023/5/9追記

おまけ2

総合型選抜の開示が来ました。50.00点らしいです。
ちなみに合格した友達は100.00点でした。
この数字に意味はないですたぶん。

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