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ノリと勢いで Vue Fes Japan 2024 に参加してきました #vuefes

※記事の画像は Vue Fes Japan 2024 Opening から借りて来ました。マジでカッコイイので見てない人は見てください。

はじめに

はじめましての人ははじめまして、しーぴーです! 毎週末出かけていた忙しい時期も過ぎ、最近は人生に余裕が生まれています。余裕ができた結果、Bravely Default 2 なる一昔前のゲームを遊んでいます。戦闘難易度HARDにした結果ボス戦の度にボコされていて、面白いです。

閑話休題、先週末に行われた Vue Fes Japan 2024 というイベントに参加してきました。その参加のキッカケとか、セッションの感想とかを適当に紹介していく記事です。イベントに参加したら参加記を書けって誰かも言ってたし。

どこかの誰かの発言

参加記的な

セッションの感想は後の方にありますが、とりあえず他の部分の感想を書きます。

キッカケ

イベントの2週間前ぐらいに Vue Fes Japan と TSKaigi が合同イベントを開催していて、それをキッカケに知りました。実はこのときは Vercel Meetup #2 に参加していたのでオンサイトでは参加していなくて、後からアーカイブを見ていました。

Vue Fes Japan 直近に開催予定で、まだチケットも販売中だということを知って「ノリと勢いで申し込むか!w」という感じで申し込みました。実話です。学生にはちょっとお高い値段設定なので学割があると嬉しいなと思うなどしました。

イベントに行く

あまりに勢いで申し込み過ぎており、前日まですっかり存在を忘れていたぐらいなのですが、ちゃんと朝早起き (自分調べ) して行きました。スタッフとか登壇者の方々に比べれば超ゆっくりですが、、、

受付のときに名札をもらったんですが、申し込みが遅かったのでオリジナルネームプレートはもらえず……悲しい…… 早めに申し込んだら早割もあったみたいなので、ちゃんと情報はチェックしておくに越したことはないですね。

スポンサーブース + α

もちろんメインはセッションなわけですが、それ以外にもイベント(?)がちらほらあって、面白かったです。その1つであるところのタトゥーシールブースに行って Vite のシールを貼ってみました。カッコイイ。こういうのをやるのは初めてなんですが、たまにはこういうのもいいですね。

あとは協賛してくださっている企業さんのブースを回るなどの活動をしていました。こういうイベント、休憩時間が短いがちなのでその時間で回るの結構大変…

Vue 関連のリポジトリで guesser やったらなぜか (その時点で) トップになってしまった事件が発生したり、

サイボウズのめちゃむずクイズを勘で当てたり、

スポンサーを15箇所以上回ったくじで2等を引き当ててスマートスピーカーをもらったりしていました。謎に運が良い。

ちなみにこのスマートスピーカーくんはボク至上初のスマートスピーカーで、今使ってみているんですが、声で操作できるちょっと音質の良いスピーカーレベルの役割しか果たせなくて、うーむという気持ちになっています。しっかりとしたハードウェアがあるんだから、もっとこう、柔軟にやって欲しいんだけどなぁ。でも音声認識の精度がバリ高くてビビりました。

懇親会 (After Party)

高い高いと言っていたチケットなんですが、せっかくならということでAfter Party付きのチケットを買ったので、参加しました。オリジナルカクテルが飲めると聞いていたので、ワクワク。

あたりをチラチラ見回しても本当に知り合いがいなくて、結構やりづらさを感じたんですが、まぁなんとかやりました。フロントエンド界隈には結構知り合いがいると思っていたんですが、今日ばかりはTLも静かだし…… みんな学生で参加を躊躇しちゃっているのか、はたまたReactしかやっていなくてVueに興味ないのか、ただ予定が合わなかっただけなのか、、

2次会 (After After Party)

懇親会の後に先輩の @sapphi-red さんと話していたら流れで2次会に行くことになりました。周りが超つよつよOSSコントリビューターの方々しかいないような感じだったんですが、拒まれてないしたぶん大丈夫でしょうの精神で乗り込みました。

色々あってボク以外流暢に日本語を使える人がいない卓に入って、注文のアシストとかをする役になっていました。i18nの重要性が身に染みて分かるね!

Vue Fes Japan の後だし技術的な話でもするかと思いきや、なぜか言語と文化の話を割としていました。例えば、相手は中国人だったんですが、こんな質問をされました。

「中国語はもちろん漢字だけしか使わなくてシンプル」
「しかも文字から意味が分かりやすい」
「なのになんで日本語は漢字以外にひらがなとカタカナを使うの?」
「漢字だけにしてくれた方が自分たちも読みやすいのに」

※英語で話してた上に発言を正確に覚えているわけではないので雰囲気だけ汲み取ってください

その場では上手く説明できなかった (英語で説明する必要があるので!) んですが、考えてみると面白い質問ですよね。なのでちょこっと調べてここに書いておきます。

歴史的な話をすれば、最初に漢字が日本の有史以前に最初の文字として伝わり、そこからひらがなとカタカナが平安時代に生じてきてきました。ひらがなは主に庶民の間で、カタカナは主に仏教徒の間で (経典の注釈として) 使われていましたが、公的な文書に関しては全て漢字で書かれる (= 漢字のみが公用語だった) 時代が長く続きました。

明治時代になり、言文一致運動と学校教育の推進によって公的な文書でもひらがなやカタカナが使われるようになり出しました。例えば大日本帝国憲法は漢字とカタカナを使って書かれていますね。逆に日本国憲法は漢字とひらがなと主に使って書かれていて、そこぐらいからひらがなも使われるようになったのかなと思っています。

現代の自分から見れば漢字だけの文章 (明治期の漢字とカタカナだけの文章も含む) は読みづらいと言わざるを得ないですね。当時の人からすればそれが普通だったと思うので結局は慣れの問題なんでしょうが。(似ている) 別の言語だと割り切ればそれまでの話ですね。

でもそのおかげで豊かな表現力を手に入れているのも事実ですね。別の話題で1人称が多いという話をしていて「僕」と「ぼく」と「ボク」はほぼ同じだけど若干違うニュアンスを持っているという話をしていたりもしていました。日本語、やっぱり面白い。

……これ何の記事なんだっけ?となってきたので、日本語の話はここまでにします。なかなかこういう話をする機会はないので結構面白かったとだけ言っておきます。

セッションの感想

keynote by Evan You (@youyuxi)

「フロントエンドのツールチェインを統一するぜ。そのために会社作ったぜ。」みたいな内容でした。Oxcをあんまり知らなかったんですが、かなりすごそうでびっくり (Biomeよりも速いってすごい)

Void(0)、超つよつよエンジニアを集結させてドリームチーム組みましたみたいな感じなので、ぜひとも頑張って欲しいなと思いますね。それで開発しやすくなるなら尚更。

「Nuxtベースの「WXT」で開発用のChrome拡張を作成する」by 星野 将輝

WXTなるライブラリの紹介でした。タイトル通り Nuxt-like な雰囲気は感じたんですが、実際ReactとかSvelteとかSolidとかでも動くらしいので、使ってみても面白いかもと思いました。ちなみに WXT は Web eXTension の略らしく、かなり強い名前を使うなという気持ちに((

「Oxc - The JavaScript Oxidation Compiler」by Boshen Chen (@boshen_c)

keynote でも触れられていた Oxc について、特にその内部実装の考え方についてちょっと掘り下げて説明してくれるセッションでした。こういうソフトウェア設計的な部分でのパフォーマンスエンジニアリングってなかなかやったことがないし、経験することが少ないと思うので、ちょっとやってみたい気持ちが。

https://jjdlwtezpdclgxxagxpj.supabase.co/storage/v1/object/public/common_asset/archives/boshen.pdf

「UnJS: The Missing Tools for the Modern Web」by Pooya Parsa (@_pi0_)

UnJS、良いですよね。実際使ったことはそんなに多くはないんですが、痒いところに手が届くと話題。Vue コミュニティは何でこんなに素晴らしいものを生み出せるんでしょうね。そしてなんでReactに負けているんでしょうね。

発表の中で印象的だったのが、リアルタイムで共同編集可能なページのデモをしたりライブラリをその場で公開したりといったダイナミックな演出です。明日から使えるセッションのテクニック。

次世代フロントエンドクロストーク

超豪華なメンバーを集めて色んなことを聴いちゃおうというコーナーです。が、時間の制約が (メンバーに対して) 非常に厳しいので、主にフロントエンドの現在と未来についての話が中心でした。

印象的だったのはこれからも Rust の波は続くのか、それによって何が変わるのかという話で、その場の意見をまとめると Rust の波は続くと思うけど、それによって何かが大きく変わることはないんじゃない?という感じでした。Sosuke Suzuki さんの言っていた、OSS にコントリビュートするぐらい意欲のある人なら言語が Rust になったとしても新しく学ぶぐらいの気概はあるんじゃない?という話が結構的を射ているなーと感じました。

あと若干本筋ではないんですが、Kiakingさんが通訳兼ファシリテーターというかなり難しそうな役割と完璧にこなしていて、ただただすげーという気持ちになりました。真似できないぜ。(誰のことも真似できないけど)

「Vue Vapor: Reinvention」by Kevin Deng (@sanxiaozhihi)

Vue Vapor が何かを実は直前まで知らなかったんですが、結構面白かったです。Vue の書き味はそのまま ("No Breaking Changes") に高いパフォーマンスを実現するための技術らしいです。

中身は Svelte みたいに良い感じにプログラムを transform するということをやっているみたいです。transform の結果 Svelte と比較するスライドがあったんですが、ほぼ同じということが分かりました。

「Anthony's Road to Open Source - Yak Shaving」by Ahthony Fu (@antfu7)

Anthony Fu はちょっと前から追っていて、色々なものを作っていてすげーという気持ちで見ていたんですが、このセッションでその一端を垣間見れた気がします。

タイトルにもなっている「Yak Shaving」は、何かをやろうとしているときに別のことに目移りしちゃう、みたいなことを指す慣用語らしいです。と言っても伝わらないと思うので↓のスライドを見てください。

An Example of "Yak Shaving" (スライドより引用)

ボクもプログラミングを始めたての頃はこういうことをしてましたね、、、エディタを作りたかった時期があった、、、でも今はVSCodeが優秀なので満足しています。

普通 Yak Shaving はあまり良くないニュアンスで使われることが多いんだそうです。そりゃそうで、最初の目的を見失ってますからね。でも Anthony は逆にその Yak Shaving の過程で色々なものを生み出して、世間に公開しているんですよね。強すぎる、、、

Anthony Fu's Yak Map (スライドより引用)

流石にこれを全部真似するのは (少なくとも最初は) 難しいですが、自分の Yak Shaving の過程を Open Source として公開してみるのは悪いことではないのかなという気がしました。

おわりに

超適当に申し込んだんですが、超面白くて刺激的な時間だったと思います。来年もたぶんあると思うので、行きたいな―と気持ちを温めています。

それとスタッフ・運営の皆様方、スピーカーの皆様方に改めて感謝を申し上げたいと思います。最高のイベントを用意して頂いて本当にありがとうございました!!!

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