ひと月の寝違え

去年の夏の出来事である。

色々あって復職してだいぶ慣れたころ。その日は突然やってきた。ある朝起きたら首を寝違えていた。それもだいぶ痛いというか、左側を向けないくらい首を突っ張られている感覚だ。なんだか短い糸が首をピンと通っているような。

いったいいつぶりだろう。最後に寝違えたのがいつか全く思い出せない。

まあ明日には治るか。枕の位置が悪かったのかな?なんて考えて寝た。

その次の日も、また次の日も次の日も首は痛い。痛みが軽い日もあれど、左を向けないのは変わらない。

それが1ヶ月くらい続いて、車を運転した時に首のせいでぶつけてしまってから、やっとこれはおかしいんじゃないかと思うようになった。仕事中も、左を向けないからクルクル椅子を使って体ごと向きを変えないといけないし、寝る時も辛いし、いい加減に病院に行くことにした。

病院での検査結果は、肩こり。

えっ?肩こり!?首じゃないじゃん。

まさかのでした。それから湿布をもらい電気治療を受け帰宅。ここで人生で初めて分かったのが、湿布はすごいと言うこと。湿布なんて気休めでしかなくない?と思っていたけど、うっかり貼り忘れた日に湿布の凄さを実感した。あると無いとでは首の可動域が全然違う。ありがとう湿布。

そんな湿布でも首は治らなかった。

それから少しして、胃腸炎だったかなんだか風邪をひいて仕事を1週間くらい休むタイミングがあった。すると、その間に寝違えは解消されていた。

不思議である。やはり仕事の緊張による肩こりだったんだな。と思わざるを得なかった。

知らず知らずのうちに筋肉が硬って、疲労が蓄積していたのだろう。

昔はこんなことなかったのにな。

歳をとったせいなのか、休職したせいなのか。体がすこぶる調子の良い時は貴重である。大事にしたい。

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