SIMロック解除と利用制限の話
はじめまして。好きな言葉は藪からスティック、どうも小藪です。次期総理大臣はドナルド・トランプが適任だと思ってます。
さて、いきなり急ですが、みなさんは中古のスマホの購入を検討したことはありますか?
中古のスマホを購入するには注意点がいくつかありますが、今回はその一つであるSIMカードとの相性についてまとめて行きます。
そもそもSIMロックとは
SIMロックは日本独自の文化です。要は他のキャリアに乗り換える際に、今のスマホをそのまま使い続けることができないような仕組みを携帯大手3社は作り上げてきました。docomo端末はdocomoのSIMだけ、といったような感じです。当然auやSoftBankのSIMは使えません。
ですが同じキャリアであっても使えない組み合わせがたくさん存在します。買ったのに使えない、そんな状況を回避するための最低限の見分け方を紹介します。
1.docomo
docomoの端末は一番簡単です。サイズが合えばOKです。ほんとにこれだけ。
2.au
auに関してはVoLTE対応か非対応かを抑えればOKです。iPhoneとAndroidで区別はされていません。一応は区別されているけど実際挿して使えるし特に不具合も出てないのでされてないってことにしてます。いわゆる非公式の組み合わせってやつです。
3.SoftBank
SoftBankは逆にiPhoneとAndroidで区別されています。さらにAndroid間でもNFC対応と非対応とでこれまたSIMの種類が分かれています。
SoftBankのSIMは種類が多すぎて孫正義並みにハゲそうです。中古屋でSoftBankのスマホを買うときは購入する前にSIMを刺して、電波が立つか通話ができるかをきちんと確かめてから買うようにしてください。大抵の中古スマホ屋さんは購入前に動作確認させてくださいと頼めばOK貰えます。
利用制限とは?
利用制限はSIMロックとはまた別物です。要はスマホの料金の支払いを怠った際に携帯が止められるってやつです。これはSIMロックよりも強力で、そもそも電波が立たずに圏外になります。赤ロムの典型的な症状です。
利用制限の判定は○×△で表示されます。○が端末代金を完済もしくは一括購入した場合、△は分割払いを組んで現在も支払い中の場合、×は分割を組んで踏み倒したパターンですね。このうち問題なく使えるのが○と△です。×は利用制限中で、こうなってしまうとWi-Fiでしか使い物にならず、全くもって不自由この上ないです。
ここで、利用制限にSIMロックが絡んでくると話がかわります。
例えばSIMロック解除がされたdocomoのiPhoneを購入したとしましょう。しばらくしてこのiPhoneに利用制限がかかり赤ロムになりました。
さて、このiPhoneでauやSoftBankのSIMは使えるのでしょうか?
答えはYesです。docomoのSIMのみ使えません。
あくまでSIMロックがかかった上での利用制限を想定して構成された仕組みなので、SIMロックが解除されていると、auやSoftBankのSIMは使えてしまいます。
ただ、昨今はSIMロック解除の規制緩和がすすんでおり、キャリアによる利用制限が自社のSIMカードだけでなく他社のSIMカードの認識も制限するべきでは、という声がちらほら上がってきているようなので、これに関してはすこし注意した方がいいかもしれません。少なくとも現段階ではSIMロック解除さえしていれば他社で使えてしまいます。
余談ですが赤ロムになったスマホはSIMロック解除できません。あたりまえですよね。キャリアからしたら金払えって話なんです。
赤ロムに関するちょっとした話
赤ロムになる比率は圧倒的にiPhoneが多いです。それも現行の最新モデルとかがよく赤ロムになってます。今の時期だと11ProMaxとかiPadPro12.9あたりですね。あの価格帯あたりがよく赤ロム化します。
iPhoneの赤ロムになりやすいシーズンもあります。いつだと思いますか?
実は1月から2月、場合によっては3月までの時期です。これは新型iPhone発売と深く関わります。
毎年9月あたりに新型iPhoneが発表され、その後すぐに発売されます。一部発売が遅れる端末がありますが、だいたい9月10月に発売されます。
毎年この時期にiPhoneを買い替える人がたくさんいるので、凄まじい争奪戦となります。中古として新型iPhoneが入荷してきたら即売れていきます。これだけ人気がある機種なので、やはり転売目的で購入する人、クレジットカード現金化の目的で購入する人も一部います。
iPhoneに限らず赤ロム化するスマホは、分割で買って即踏み倒すパターンが多いです。ですがスマホに限らず、電波は生活に必要な物であり、キャリアもそれは理解しているので、使えなくなるまで(利用制限がかかるまで)一定期間の猶予が設けられます。その猶予がだいたい3ヶ月と言われています。
察しの良い方はもうお気づきかと思いますが、9月10月に高い新型iPhoneを買って売って、すぐに踏み倒すとその約3ヶ月後に赤ロム化します。そうすると1月2月に赤ロムになる新型iPhoneが続発するという、中古スマホ屋さんにしたら地獄の光景が広がります。というか実際に起きています。
まとめ(買う前に動作確認しよう)
中古のスマホを買う際は以上の点に気をつけて購入するといいでしょう。購入前には動作確認をお願いするとなお良いでしょう。
ちなみに筆者はiPhoneなら中古容認派です。Androidの中古は正直に言って、買ってすぐ手放したかゴリゴリに使ったかの2択なので究極の選択です。これなら新品買いますね。
今回は以上です。