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違和感を感じながら漕ぐ+

「違和感を感じながら漕ぐ」という言葉をボート部で耳にします。上達を目指し、今のリズム感や技術に違和感を見つけていく…というニュアンスです。ボート部そして体育会のみなさん「違和感を感じる」のは水上や練習だけでしょうか…?

「適応課題が生じるには、生じるなりの理由があります」

”他者と働く”という本にこんな1フレーズがあります。「適応課題」これがボート部活動の中で”陸上”で感じる違和感の1つだと私は考えています。水上であれば”オールの入水のタイミングを早く””シューズを1cm前に出す”etc…やることが明確な課題が技術的課題です。

それに対して寮で耳にする、”先輩がわかってくれない””監督が言ってたからしょうがない””そんなことより練習だ”と、普段の練習のように「次、自分はどうしてら良いかわからない問題」が適応課題です。日々、人間関係の問題に触れすぎているボート部員はこれらの問題には気づきながらも、「先輩だから」「あの人は強いから」「監督だから」と適応課題が生じる理由を「体育会らしく」片付けてしまいます。相手と自分の”違い”に気付いてるところまで来ていると思います。ここに言葉を付け加えて「先輩だから”何が見えてるのか?”」「強いから”どう感じたのか?”」「監督だから”見えていたことは?”」など「〇〇だから」の次に相手がどうチームやクルーを解釈しているのか…と考えてみてください。水上の技術的課題にプラスして適応課題も振り返って見ると陸上の違和感も今よりは楽になるでしょう。

スポーツ推薦で入部し、すでに良いレベルに達している皆は適応課題を放置して、「練習」だけに集中すれば、どんなに人間関係が苦しくても寮生活が辛くても、結果は残ってくるでしょう。私は「そんなボートで楽しいか?」と問います。


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