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【Sunday Wellness Breezeシーズン9-2:2021年9月26日】「コロナワクチン特集」/ 井上 正康 先生 & 柳澤 厚生 先生 講演メモ

2021.9.26に開催された「【Sunday Wellness Breezeシーズン9-2:2021年9月26日】「コロナワクチン特集」/ 井上 正康 先生 & 柳澤 厚生 先生」について、以下のページから講演内容の動画が公開されていますので、この内容のメモ(ほぼ文字起こし+資料の内容を補足)を掲載します。要点と思われる部分を太字にしております。


Lecture 1 「コロナワクチンの光と影」井上 正康 先生(大阪市立大学 名誉教授、現代適塾 塾長)

・日本と世界でコロナ感染の実態が圧倒的に違う
・2019年の中国人旅行者は約1千万人で、2020年3月末まで多数の中国人が日本に流入していた。
・大災害時にはインフォデミックによりメディアが恐怖心を煽りまくって政府や専門家がまともな判断ができず人災を深刻化してきた。
・政府や専門家を盲信せずに自分で考える必要がある。
・過去に1918~1919にスペイン風邪が流行し5億人が感染し1億人が死亡した(スペイン風邪という名前だが米カンザス州で発生してからヨーロッパに持ち帰って蔓延した)。
・家庭のトイレにもウイルスが入り込んでいて、新型コロナ感染の8割が家庭で起こっている。外食による感染は3%ほどしかない。
・インフルエンザのように咳が激しいひとはマスクをする必要があるが、実際は新型コロナではほとんど咳をしている人がいない。新型コロナはまず血管の壁に結合して血栓ができる血栓症により、二次的に肺がやられる。
・昔は1945年までは結核や破傷風のような病原菌は抗生物質で対応できた。
・人の遺伝子の免疫細胞の中の3割はレトロウイルスを加工しながら進化し、7割は細菌由来のものになっている。これまでウイルスや細菌と共存してきた経緯があり、いわゆるゼロコロナはあり得ない。
・旧型コロナウイルスの中で、1889年のロシア風邪が元祖コロナウイルスで2019年まで4つの集団(OC43,229E,HKU1,NL63)として130年間繋がってきた。このうちOC43は新型コロナと同じようにACE2型で血管の壁に結合するタイプで、他(229E,HKU1,NL63)はインフルエンザと同様に、シアル酸という喉や気管の粘膜にあるマイナスに荷電した糖タンにパクに結合して喉が痛くなるタイプである。我々がよく引いている風邪は後者の喉が痛くなるパターンの風邪がほとんどで、時々たちの悪いACE2型の風邪を引いている。これらのウイルスは、1年で収束してきた。
・1918年のスペイン風邪(H1N1)は5億人がかかって1億人が死んだ。これはインフルエンザとして脈々と続いていたが、それも実は起こった3年以内に自然収束している。
・このように旧型コロナウイルスが1年、3年で自然収束してきた事実は新型コロナを考える上で非常に重要である。
・2002年にSARS、2012年MERS、2019年SARS-CoV2とあり、SARSの弟分のような新型コロナウイルスで現在パンデミックになっている。
・このSARSやコロナウイルスは、ウイルスなので医薬品が効かない。風邪に効く薬はないので、我々は持ち前の免疫力でしか戦えない。これは50年以上前からの常識である。我々が持っている免疫力は過去のスペイン風邪、ロシア風邪で出来た抗体が活かされている事が分かっている。
・新型コロナは血管内皮細胞にACE2(Angiotensin converting enzyme 2)という血圧を制御するタンパク質を分解する酵素がある。新型コロナウイルスのスパイクタンパクがACE2に結合し、血管に感染するドアノブのようなものになっている。タンパク分解酵素がコロナのスパイクを切断し、血管内皮細胞に新型コロナウイルスが融合して感染する。
・唾液を検体にしてPCR陽性になるとするためには、血管内皮細胞に閉じ込められたウイルスが細胞を出て唾液まで行き着くには非常に距離が大きく、検査としては不適切であるにもかかわらず、PCR陽性だったら2週間閉じ込めるというようなとんでもないことをやっている。
・血管内皮細胞に新型コロナウイルスが入り込むと、遺伝子が何兆倍にも増幅し、とげとげのスパイクタンパクを作り、遺伝子が細胞から餅がちぎれるように細胞の外で出て行くことで他者へ感染していく。これと同じ事が旧型コロナでも起こっている事が分かっている。
・なぜ2019年から新型コロナでパンデミックになっているか、これはスパイクが血管を傷つける作用があるためであることが分かっている。血管の内皮細胞はシアル酸のマイナスに荷電した電磁バリアが張り巡らされていて、赤血球もマイナスに荷電したシアル酸や糖タンパクが多数含まれている。これで通常は、マイナスとマイナスが反発することで血管の壁と血球が反発してリニアモーターカーのように摩擦が無いようになっている。しかし、スパイクタンパクの遺伝子を調べると、スパイクがRRAR変異をしていて3つのリジン残基をもったプラス荷電が多数発生し、血球が血管の壁に近づきやすくなり、血管の壁を傷つけやすくなる。新型コロナウイルスの中でも、さらにスパイクの一つにD614Gというマイナスの荷電がプラスになることによって中性になるということでさらに毒性の強いG型ウイルスが生まれたということが遺伝子解析によって分かっている。
・世界にいつ弱毒のウイルスと強毒のウイルスが入ったかというデータがロスアラモス国立研究所のデータで公開されている。そこで分かるのは、EUやアメリカには先に強毒株が入ってきていて、弱毒株はあまり入っていないために多数の犠牲が出て大変な騒ぎになっていた。一方で日本は、2019年末から2020年2月にかけて弱毒株が多数蔓延していることが分かっている。これをゲノム解析するとS型とK型という2種類の弱毒株があった。これは北海道から沖縄まで中国人が多数やってきてウイルスを持って日本中を徘徊してくれたために、ほとんどのの日本人は気がつかずにワクチンを2回打ったのと同じ免疫病態になっていたことが分かっている。今回のワクチンでもBCGでも2回打つのは免疫が記憶しやすくなるため。その後で、成田からJALが連れ帰った強毒のG型株で少し屋形船で死者を出しながら増えてきたが、ほとんど感染爆発には至らず、3月末ごろには収束した。
・ワクチンは順序と回数が重要で、弱毒→弱毒→本番という流れが理想的である。本番で強毒株が入ってきてもあまり問題にならないというのは50年以上前からあるワクチン学の原則である。
・インフルエンザと同様のゲノム解析によっていつどこからどの株がやってきたかが分かるが、日本ではK型やS型それぞれ2019年12月からと2020/1/13~3/8と入ってきていて、G型が後でやってきたが、弱毒株によって作られた集団免疫によって排除できた。
コロナの抗体というのは1カ月ちょっとで半分になるので、3カ月たったらあまり感染予防は出来なくなるということが2019年に論文に出ている。それがファイザーのワクチンを打っても打ってもどんどん感染するという理由になっている。このことが専門家が理解できていない。ここに大きな混乱の原因がある。
・世界中にインフルエンザの定点観測所がある。2019年までは日本では毎年1千万人近く感染していたが、2020年では激減している。2021年はほとんど絶滅状態になっている。これが世界中で同じ事が起こっている。
・なぜインフルエンザが絶滅したか。ウイルス干渉現象というものがあり、口の中に病原体やウイルスが入ってくると自然免疫が働いて白血球がサイトカイン(インターフェロンや活性酸素)を活発に出すようになる。これによって他の細菌やウイルスが排除される。赤ちゃんが何でもなめているのは免疫の軍事訓練をしているようなものである。口の中というのは最も強烈な殺菌装置になっている。感染力に後れをとったインフルエンザが入ってきても流れ弾に当たって排除される形で、インフルエンザが絶滅した。野生動物が傷口をなめるのは感染症対策としてやっているということが分子レベルで分かるようになっている。
・日本ではインフルエンザウイルスが2019年度は2月をピークに激減している。これは6~8千万人が無症候性感染をすることで、集団免疫が確立して感染者が激減して収束するということを毎年繰り返している。これは免疫の免許更新のようなものである。RNAウイルスは結構変異しているので、毎年のワクチンがほとんど効かないことが科学として確立している。
・2020年にインフルエンザが圧倒的に少なくなったときに、弱毒株のS型とK型が入ってきたことで、12月から3月までの4カ月間に2回ワクチンを打ったような非常に強い免疫が得られている。これによってインフルエンザはウイルス干渉現象によって抑えて、コロナは集団免疫で抑えることができたというのが、科学としてはもっとも理にかなったメカニズムである。
・2021年はインフルエンザはほとんど無くなって開業医さんたちのドル箱がなくなって医療崩壊寸前になっている。
・最近の感染症の専門家は半世紀前の知識を学ぶことが少なく、現代の感染症はゲノム科学が重要視されていて、タコ壺のような世界で遺伝子をほじくり返しているような研究が多い。
・弱毒株によって集団免疫された3月の後の4月になって緊急事態、6月では東京アラートを出していて、火事が起こって鎮静化してから消防隊や救急車が駆けつけているような状態だが、初めてのパンデミックで医学としては過剰反応するのが自然で、観察しながら大丈夫かどうかを分かってから制限を緩めていくというのは仕方が無いところはある。しかし、世界の新型コロナの死者数の経時的変化を見ると、感染者数や死者数が増加してピークを過ぎた途端に一気に激減する傾向がどの国でも見られる。これは集団免疫が得られた瞬間にウイルスが排除されるということが科学として分かっている。世界中パニック状態になっているが、ウイルス干渉現象による集団免疫の確立ということを考える余裕が無くなってきて、専門家がマクロなものの見方をできない状況になっている。
・新型コロナウイルスや3万個の塩基配列になっていて2週間に1回変異し、いまでは万を超えるコロナ集団に分散してしまっていて、世界中で同時多発的に無数の変異株が出来ている。この前まではインド株と呼んでいたのが国名で言うのは良くないということで名前が変わったのもそういう背景もある。
・日本での感染の波を見るとどんどん山が高くなっていくような傾向になっているが、2019年末から中国から入ってきた弱毒株のS型K型の第0波を加えると、その後2020年4月末をピークにした第1波の感染はG型の強毒株で、他国のように死者を大量に出すはずだったが、集団免疫によって圧倒的に少なかった。これは日本にとってラッキーであった。その後、2020年8月頃の第2波でも多くの人が感染爆発を懸念していたが、これもほとんど感染爆発しなかった。そして2020年12月ごろの第3波はアルファ株(英国株)が来て波がさらに高くなった。これは50年前のウイルス感染学でもあったが、感染力が高まるため、感染の波ごとに患者が増えていく。ただ、感染者を分母にとった致死率を見てみると、波ごとにどんどん(1/30(第1波)、1/160(第2波)、1/360(第3波))低くなっていく。すなわち、免疫の軍事訓練を繰り返すことで、病原体に対する安定的な対応ができるということを、感染症の専門家は忘れてしまっている。
・2020年9月に英国変異株(アルファ株)が2020年12月1日に日本で検出され、2021年8月ごろまでのウイルスはアルファ株であったが、これも集団免疫ができることでほとんど問題にならなくなった。メディアもこれでは恐怖を煽れない事に気がついて、今度はデルタ株(二重変異インド株)がやってきたことを報道し始めた。
・デルタ株は、2カ所(L452G/E484Q)がプラス2の荷電を持っているため、さらに血管内皮細胞のACE2に結合しやすくなっている。これがデルタ株の感染力が強くなった分子的な背景である。
・しかしデルタ株が入ってきた4カ月後、インドでは完全に収束している。アメリカでは2021/2/23、イギリスでは2021/2/22に発見されているが、6カ月以上経過した今では重症化率や死亡率がほとんど実害が封じ込められている程度になっている。日本では2021/4/25に発見されて5カ月以上たった今ではほとんど問題ならない程度に収束している。デルタ株も日本にとっては問題ではなく、安心してオリンピックを開催できるといことが科学として分かっていたことであった。しかし尾木会長が人流を抑制しようとか、小池都知事がこの夏を最後の自粛にしようとか言われていたが全く意味の無いことを1年半やり続けてきた。
・この意味の無いすったもんだを引き起こしていた原因がPCR検査である。PCR検査は20サイクルまでやって陽性になる場合は、唾液や鼻の粘膜に感染力を持ったウイルスがいるということが2020年9月の論文で分かっている。それ以上のサイクルでやると、PCR陽性になってもほとんどウイルスのかけらばっかりだということが分かっている。35サイクルでやっても感染力を持ったウイルスが捕まらないことで、さすがのWHOも35サイクル以上やってはいけないということをWHOのホームページに出している。にもかかわらず、まじめな日本では、WHO違反の40~45サイクルでPCR検査をしていて、これだと1つのウイルスの断片で陽性になることになる。これでは何の意味も無いことが分かっている。研究室でPCRを実施するとノーベル賞級の仕事ができるが、そのPCRの発明者(キャリー・マリス)は変異激しいウイルスの診断に使ってはいけないという遺言を残して、パンデミックの3カ月前に亡くなられている。もし彼が生きていたら、世界でPCRを診断に使うことは無かったのではないかと、彼の死が非常に惜しまれる。
・なぜ口の中にコロナウイルスのかけらがあるのかについては、私(井上正康先生)が大阪市大の現役のときに研究していたことが、実は我々がご飯を食べると口腔内粘膜に無数の傷ができる。食べ物には大腸菌やサルモネラ菌やウイルスが付いている。これではご飯を食べる度に感染してしまうので、実はその傷口からものすごい数の白血球が出てきて、常に活性酸素を出しっ放しになっていて、その唾液は1分間に数百兆個の遺伝子を切って破壊するほどの殺菌力がある。そうやって傷口をなめて治すということが野生動物でも行われてきた。風邪を引いてのど飴をなめると、糖分がグルコースになり、口腔内で活性酸素を作る燃料になる。そうやってのど飴が風邪にいいことが分子機構として百年たって初めて分かってきた。ばらばらになるのは遺伝子だけでは無くてスパイクもばらばらにする。
・富岳のシミュレーションでは飛沫がものすごいミストが出ているようにものすごい量のコロナウイルスを浴びている。歯科医やスタッフは今年4月に日本で1人感染者が出ただけということで、非常に感染者が少ない。歯周病があるとコロナに20倍感染しやすくなるという論文が2020年出ている。実は歯周病や、虫歯があると、血栓症(脳梗塞や動脈硬化)が起こりやすいと言うことが分かっているが、歯科医や歯科衛生士は口腔ケアが行き届いているため、自然免疫によってコロナウイルスを排除しやすいことが分かっている。
・このことからちゃんと歯磨きして口腔ケアしていれば、コロナの感染リスクは20分の1に下げることが出来るという非常にシンプルな原理が出てくる。専門家でコロナ対策で口腔ケアと言っている人は一人もいない(認知されてない)。今日からでもしっかり歯磨きしてオーラルケアして、これによって自粛も要らずに毎日散歩しても問題無いという処方箋が出てくる。
・三密8割減というのが意味が無かったというのが、世界中が学んだ事だった。三密には人口密度が大きく影響するが、スウェーデンなんかは人口密度が日本の1/20で、何もしなくても日本よりも95%少ないので、感染者が少ないだろうと思いきや、百万人あたりの死者数でみると、日本5.6人、スウェーデン260人と数が多い。人口密度と新型コロナでの死亡率は相関しない。この関係を見れば小学生でも人流抑制しても意味が無いということが分かる。
・この1年半の対策が間違いだったと言うことが科学として分かっている。何が間違いかは、2020年6月にニューイングランドジャーナルという医学関係ではトップの論文誌で、その中で生活習慣のいろんな表面で温度と湿度を変えると感染力が体の外で維持できるかを報告した論文がある。その結果、冬型の温度が低くて湿度が低い環境では2週間以上感染力を維持できる。つまり、新型コロナは感染力が強くなった冬型のウイルスであるということが2020年6月に分かった。そういうことで冬に本格的に被害が出る。夏場はPCR陽性になってもあまり被害がたいしたことないということが分かっている。スマホはPCR陽性になりやすい。マスクは最近やウイルスにとって格好の環境で、湿り気がある栄養分で空気中でカビや最近がマスクが培養されるというそういうものを我々がつけている。これによってマスクが意味が無いどころか、マスクで顔が皮膚炎になったり、ダニなどでアレルギー反応が出たりすることが起こっている。
・全身のACE2受容体の組織濃度を見てみると、舌や肺には少なく、それ以上に小腸、大腸、胆嚢という消化器系で20倍程度ACE2受容体を多く持っている。コロナ感染によって腸の血管の壁が破れると便とともに大量に出てくる。富岳のシミュレーションでトイレの流すのを見るとみんなトイレに行きたくなくなるが、そういう状況で便座やドアノブの内側が大きな感染源になっている。特に冬場は2週間以上感染力が持続する。いくら三密を止めても時差があって感染する。これを専門家が全く気がついていないことである。そこでトイレの消毒をすれば、ACE2受容体の観点から感染を20分の1に抑えることができ、さらに口腔ケアで感染を20分の1に抑えることで、1/20×1/20の400分の1にリスクを抑えられる。飲食店をしめる、マスクをつけるという対策が全く必要なくなる。ただし、レストランに入る際に、アルコールの消毒をトイレの内側において、トイレの便座やドアノブを触るときに消毒するようにする。そしてトイレを出たときに手を洗えば、どこのトイレでも安全に使用できる。小型のアルコールスプレーを持っていればどこのトイレにも行けるようになる。
・コロナウイルス感染後の免疫反応として、まず1週~3週間は短期的なIgM抗体が出て、その後1カ月~数年に欠けてIgG抗体が出てくる。しかしSARSのときに分かったのは、重症者は血中の抗体が長く続く事が分かっている。今回の新型コロナは8割が無症状の感染ということで、血中にほとんど敵がいない状況ではIgG抗体は出ず、敵がいないとすぐに抗体が無くなってしまう。無症状の場合は血中半減期は36日であり、3カ月たったら感染防御力に対する抗体が無くなってしまう。これがスパイクに対する抗体の効果になる。ただ、免疫記憶は保持されるため、再感染するとその日のうちに長期的な抗体IgG抗体がいきなり立ち上がる。実は2020年7月に東京都民数千人の血清を調べたところ、ほとんどが既に感染した方がかかったパターンであることが分かった。この意味から、ほとんどの日本人が天然の感染によってワクチンを何回も接種した状態になっていることが分かっている。これでも抗体は数ヶ月で無くなるが、免疫記憶は残っていて、次の感染に対して戦うことができる。しかし、抗体価が低いからといって集団免疫ができていないという素人的な専門家がワクチン接種を煽りまくっている。まだまだワクチンでないと集団免疫ができないということで煽りまくっているが、2回目やってもブレイクスルー感染が起こって、3回目のブースターもやっている。要するにワクチンでも自然感染でもコロナの抗体は数ヶ月で使い物にならなくなるということは実はSARSの18年前から分かったことで、医者は知らなかっただけで、そのツケを世界が払わされているということが分かっている。・50年前私(井上正康先生)が大学院1年の時に安全なワクチンを開発しなさいというテーマをいただいてやっていたが、そのことを50年ぶりに対峙したが、実はコロナのスパイクは18万の分子量になり、抗原決定部位は数十カ所ある。この抗原に対する抗体をポリクローナル抗体というが、抗原をリンパ球が学習すると、コロナウイルスのACE2と結合する部位に付いた抗体は中和抗体と言うことで感染を予防してくれる。ところが、ウイルスのACE2と結合する部位が突然変異して、英国株、インド株、ベトナム株等が出てくると、今まで抗体でくっつけていたのがくっつけなくなるとこれが変異株でワクチンが効かなくなると騒いでいるが、実はスパイクには、抗体が結合する場所が多数あって、これを白血球が見つけて食べてくれる。そしてライソソームという細胞内の消化システムでもって断片にして、これを細胞膜の表面に抗原として提示すると、リンパ球がこれを学習して免許更新のように新たな免疫が生まれる。これによって免許更新されたリンパ球が抗体を分泌すると、英国株やインド株のような変異部位にも結合できるようになる。このようにシームレスに感染し続けることによって、変異した部位も安全に抗体ができるようになる。
・50年前は生ワクチンの時代だった。時々事故が起こっていた。ウイルスをホルマリンや金槌等で弱毒/死菌して作っていた。そのうち遺伝子組み換えワクチンが登場して、例えばコロナだとスパイクタンパクだけを大腸菌や昆虫の細胞で大量に作ることができるようになった。これでどんなウイルスでも対応できるということになって、私(井上正康先生)もワクチン学から卒業して、活性酸素や感染防御の研究をしていたが、50年ぶりに出会ったのが、ワクチンでも最新の遺伝子ワクチンと呼ばれるもので、DNAかRNAを使っていて、これを油の膜で包んで、表面にアデノウイルスのとげとげか、あるいはポリエチレングリコールという人工物をコーティングすることで、注射する仕組みのワクチンが出来た。これを注射するとDNAあるいはmRNAが筋肉の中に入っていく。そうするとDNAの場合は確実に核に入って発現する。mRNAの場合はいきなりそれがタンパクに翻訳されて抗原として免疫系にシグナルを送る。これによって免疫力がつくという原理になっている。しかもmRNAのウラシル基がメチル化の化学修飾をしていて、通常のDNAから作られたmRNAは数十分から数時間で分解されるが、メチルシュードウリジンという修飾を加えたmRNAは非常に長く分解されずに働き続けることになる。そういう意味では、ドラッグデザインとしては非常に巧妙な仕組みで作られている。これでスパイクタンパクをうまく発現させると、免疫のワクチンになるということで、免疫学の大半の方も素晴らしい医学の進歩ということでみなさん打ちましょうということで大号令をかけている。私(井上正康先生)もネイチャーの論文の査読をしてきたが、いかにもそれらしいことを書くのが論文である。その行間のほころびを見つけてぐっと広げてみると楽屋裏が見えてくるが、例えばアストラゼネカのDNAワクチンを見ると、半永久的に細胞に入って発現することになる。異物が体内で発現し続けるということは何を意味するのか。もともとDNAワクチンというのは、ワクチンという命名自体が間違いである。これは遺伝子組み換えを行うもので、遺伝子治療という欠損した遺伝子を治療しようとする研究が50年くらい続いているが、遺伝子治療で使われたテクノロジーそのものをワクチンと命名することで、緊急時で仮免許で運転できるような状況が世界で起こっている。このワクチンが第4相臨床試験として皆さん方ボランティアで世界中がワクチンを受けている状態になっている。効いても効かなくても製薬会社にとっては知ったことではない。全部自己責任のワクチンであるということが分かっている。
・このワクチンちょっと危ないと思ってもう一度基本的な情報を集めてみますと、案の定、
 ・mRNAワクチンは第4相臨床試験中で2023年5月終了予定で、安全性と有効性はあと2年たった5月にならなければ分からない。
 ・コロナに感染すると、肺炎ではなくて血栓症であるという事実は一番最初に分かっていた。
 ・2021年春にソーク研究所というポリオワクチンを開発したワクチン学ではトップランナーの研究所の論文で、実はスパイクそのものがACE2と反応すると血管内皮細胞が傷害されて、血栓ができる毒であるということをサーキュレーションリサーチという循環器系のトップジャーナルに報告している。
 ・日本で2021/7/7までに751名がワクチン接種後に亡くなっているが、その亡くなられた方の死因を見ると全部、血栓症か、血管の病気(くも膜下出血、脳卒中、心筋炎など)であり、全て病理からみると血栓の病気であることが分かった。
 ・mRNAは投与すると副腎や卵巣に蓄積するということがファイザー社のデータに存在する。
 ・DNAワクチンは遺伝子組み換えで長期間作用することがある。これが今回の遺伝子ワクチンの実態である。
 ・2021年になって、阪大の先生がワクチンを打ったり感染した患者さんの血清の中に抗体が感染を増強するADE抗体というものが発見されて非常に深刻な危惧がされている。

 ・日本人は5波も無症候性感染をしてきて集団免疫記憶が出来ているにもかかわらず、生殖世代や、コロナのリスクが皆無な子供にまで、しかも6カ月の子供にまでワクチンを打てるようにワクチン担当大臣が画策しているのは、医学から考えると気が狂ったのではないかという状況である。少なくとも50年間学んできた医学では、まずこんな馬鹿なことはまず正気の沙汰ではない。
・遺伝子ワクチンを見てみると、ワクチン内にあるSODという酵素は接種後に通常5分で体内から排除されるが、ポリエチレングリコール(PEG)に包まれると、半減期が72時間となって一週間くらい血中をぐるぐる循環するような物質に変化する。PEGは油の表面にくっつけるためにプラスの荷電を一カ所持っている。そしてプラスの荷電で油に溶けやすいものが実はアナフィラキシーショックを起こしやすい性質がある。キシロカインやドブカインが局所麻酔でショックが起こるのはプラス荷電があるため。その意味でマイナスに荷電している薬が圧倒的多数を占める。それで30分以内に筋肉でスパイクタンパクを作ってもらう予定だったが、筋肉を動かすとポンプのように流れていくため、リンパから左の頸静脈に沿って血流に一気に流れていくことになる。これが30分がピークで起こる。アナフィラキシーショックは30分前後で起こるので、半日も経って起こることはあり得ない。
・もっと怖いのはDNAワクチンは半永久的にスパイクを作り続けて、スパイクが血中に出ることが分かっているので、血管内皮細胞のACE2があるところにはどこでも血栓を作り続けることになる。そして、スパイクを作り続けると、そのスパイクを作り続ける細胞が免疫のターゲットになってしまい、自己免疫疾患に繋がりうることが見えてきた。
・18年前にSARSで突然変異の多いウイルスの場合は抗体によってはADE(Antiboy Dependent Enhancement)という現象が起こるので、ワクチン開発が凍結された。変異の多いSARS、MERS、HIV、C型肝炎ウイルスなど、ワクチンが作れないのはADEのためである。18年前に分かったのは、通常、抗体でウイルスを排除する予定が、ウイルスが白血球の中に取り込まれて突然変異で分解されないようなウイルスが生じたときに白血球がウイルスの産生工場になって、一気にサイトカインストームが起こることが分かってワクチン開発が中止になった。これに加えて2021年になって大阪大学の荒瀬先生のグループが、新たなADEのメカニズムを提唱された。コロナのスパイクタンパクが血管内皮細胞のACE2に結合するが、スパイクタンパクのRNAはRecepter Binding Domain(RBD)とN Terminal Domain(NTD)の二つに分けられるが、NTDはアミノ酸をネックレスのように繋いでタンパクを作る繋ぎ始めのところをN Terminalと呼ぶが、NTDに抗体が結合すると、スパイクタンパクの構造が変化し、RBDが伸びてACE2に非常に結合しやすくなるという新しいADEのメカニズムを提唱された。抗RBD抗体というACE2と結合するところの抗体は中和抗体が出来て感染を抑制できているが、抗NTD抗体の部分で感染を増強してしまう抗体が6種類くらい見つかっている。これがコロナの患者さんで見つかったということは、これから変異してくるウイルスに対してADEが起こったらものすごいサイトカインストームに移行する可能性があることが危惧されている。
・ファイザー社のネズミでやった実験では脂質ナノ粒子2種類のmRNAを投与して代謝されるまでの血中の脂質ナノ粒子の濃度を調べたところ、脂質ナノ粒子が一ヶ月近く体内を徘徊する能力がある事が分かっている。高橋徳先生にこの情報を伝えて厚労省に検討してもらった方がいいということで記者会見を行った翌日に、河野大臣が、医者ともあろう者がデマを流している、卵巣に蓄積することはあり得ないんだということをおっしゃった。ファイザー社の一次情報を見ると卵巣に蓄積するのは本当で、48時間後に卵巣に0.1%くらい集まる。ファイザー社のホームページにも乗っているが、実際に300時間まで測定しているが、48時間までのデータしかないが、増加の一途をたどっているような傾向があり、どれだけ蓄積されるかは我々が知るところに無い。しかしファイザー社は必ずこのデータを持っているはず。医学的に見て脂質ナノ粒子が卵巣に大量に蓄積されるのは間違いの無い事実である。我々が見ることが出来るのは、唯一厚労省が提示している、ワクチンに関してまだまだ安全性不明だという情報しか分からない。そういう意味では卵巣に蓄積するのを蓄積しないと言い切った担当相自体がデマを流している。本来政府はワクチンについて安心感を届ける義務があると思うが全く逆のことをやっている。全く被害の無い子供にまでワクチンを打とうということでこれは医療犯罪といってもいい。
・厚労省のホームページに出ているが、ワクチン接種が増えると同時にワクチンの接種被害が増えている。今年の7月で753ページ(13752件)まで被害がリストアップされている。公表死者数は751人。7/7時点で751人それから2週間経つともう150人死者が増えて今1000人以上亡くなっている。これはファイザー社とモデルナ社だけ。このワクチンを妊婦も打て、子供も打てと言ってますが、さらにこれに北欧が全部血栓症で拒否したアストラゼネカのワクチンが使われ始めている。こういうことで超過死亡が今後非常に増えてくる可能性がある。実際のそれを解析してみたところ、2020年はコロナのお陰で、死者が全月で18000人少なくて、長生きの年になっていた。ところが2021年を見ると、1月以降、毎月死者が何千人単位で増えている。死者数を合算すると、2万6千人が毎年の平均よりも多く死んでいる。超過死亡数というのはあらゆる公衆衛生学的な死亡率を考える上では基本の数字になってくる。この読み方は、2020年までは無くて、今年1月以降に増えた因子によって死者が増えたんだという読み方ができる。新型コロナは2019年からあるから関係ない。デルタ株が強くても死者は2020年と比べても多く出ていない。しかし今年増えたものというのはワクチン以外に考えられない。あるいはステイホームによって若いシングルマザーが赤ちゃんにご飯を食べさせることができなくて、多くの人が鉄道に飛び込んでいるというニュースが多くある。これもほとんど報道されていないが、今年、戦後初めて自殺者が激増することが分かっている。そういう状況の中でワクチン担当大臣が11月中に全国民に配れるようにやると選挙対策のために彼はおっしゃっている。そうやって今やワクチンのゴールドラッシュになっている。しかしSARS-CoV-2はSARSがぐれていたように弟分もぐれていたということが分かっていたので、安倍さんも何か起こったら政府が補償するからと言って競りに勝ってしまった。そうやってワクチンを使い始めてみて、多くの専門家や政府関係者は当分は打たないと慎重姿勢を示していて、これ自体は正しい判断で、彼らは安全性が担保されていないと言っているが、私(井上正康先生)の考えでは、ワクチンを何回も打っている状況にあるのに、わざわざワクチンを打つ必要は無い。自然感染こそが理想的なワクチンであるということを今の専門家たちが忘れてしまっている。事実、アストラゼネカ社のワクチンを北欧で使うと、老健施設で半数以上が死んでしまった。こんな者は使いませんとして、キックアウトしてきたものが日本に回されて、それをお隣の台湾に差し上げて、顰蹙(ひんしゅく)を買っているという状況。一方でファイザーはなかなか優れているということで使ってみると血栓症でいっぱい死者が出だした。そういうことで、阪大の免疫の大家の先生も、最初は鎧だと思っていたが、実はレインコートレベルの防御力しかなかったということで、感染予防、安全性、重症化抑制という三本の矢がそろっていたというのが間違いだった。全部折れてしまったというのが今の世界でブレイクスルー感染があって、そしてブースター接種をする状況になっている。
・もう一度正気に返ってみてみますと、10代以下は誰も死んでいない。20代~60代はかかるけどほとんど無症状。そして80を超えると多くの人がお迎えが来る。これは毎年138万人が亡くなる、日本での普通の死者数の割合である。その意味で正気に返る必要がある。人人感染はインフルエンザタイプで、これを新型コロナ対策にするのは間違いである。メインは人から物を介して時差をもって感染する。これが新型コロナの主な感染ルートである。入口は口で、出口はおしりであるということ。インフルエンザの専門家は口から入って口から出ていくということしか考えないが、そういうことをプロがしっかり認識したときに、人流抑制とかせずにコロナは収束する。しかし風邪は万病の源なので、うがい、手洗い、鼻洗浄、口腔ケア、そしてトイレの消毒の5つをすることによって、元気な若者はどんどん働いて、子供はしっかり勉強する。これが日本を立て直す一番重要なミッションである。それを阻む唯一のものが、実は指定感染症2類、実質1.5類相当で、新型インフルエンザ特措法に入れられている。これをこんな馬鹿な運用しているのは先進国でも日本だけである。これをインフルエンザ並みの5類かそれ以下に格下げしたときに初めてコロナは収束する。これが自民党総裁選で政権がどうなるかによるが、きちっとした科学で対処してくださいと政権の世論に伝えている。それをきちっとやってくれると、今年でコロナはおさらばできて、日本の新しい出発を迎えることができるというふうに思っている。
・「本当はこわくない新型コロナウイルス」「本当にこわくなくなる新型コロナウイルス」「コロナワクチンの幻想を切る」「コロナワクチンの全貌」の書籍を出しているが、是非科学の最先端を学んだ上で正しい対処で日本を立て直していただきたい。
とにかく若い人は打ってはいけないというのが私(井上正康先生)からのメッセージである。

Lecture 2 「こどもへのワクチン接種を迷っているみなさんへ」柳沢 厚生 先生(国際オーソモレキュラー医学会 会長、一般社団法人 こどもコロナプラットフォーム 代表発起人)

・実際に子供へのワクチン接種を迷っている親御さんがとても多いというのが現状。
・私(柳沢厚生先生)はワクチン推進派でなく絶対反対派でもなくワクチン慎重派として活動している。「新しいワクチンは常にリスクとベネフィットを慎重に判断すべきである」と考えている。

・厚生労働省はワクチン接種対象年齢を当初16歳以上であったのを令和3年6月1日より12歳まで引き下げた。さらに生後6ヶ月~11歳を対象とした臨床試験が海外で実施されており、日本でも導入を示唆する大臣の発言もある。

・子供にワクチンを接種するには3つの条件を満足しなければならないと考えている。これは子供に限らないが今回は子供に焦点を絞る。ワクチンを接種する意義と必要性がある、中長期の安全性が担保されている、リスクを大きく上回るメリットがあるということが条件になると考える。

・まずCOVIREGI-JPに登録された18再未満の新型コロナ感染患者1038人の中で死者は0人であった。デルタ株はデータには入っていない。少なくとも新型コロナウイルスで亡くなった子供はいなかった。
・大阪府第5波の年代別重症化率をみても10代20代では死亡率は0%であり、重症化率も0.03%,0.08%と本当に非常に少ないということが分かる。
・以上から子供にワクチンを接種する意義と必要性はないと考える。ワクチンは感染による重症化や死亡を防ぐ目的で接種するがこの目的に沿っていない。子供が新型コロナに感染しても無症状か軽症で治癒し、死亡するリスクはほぼゼロで接種する必要性がない。ただ、ここで反論があるとすれば、重症かリスクがもともと高い子供がいらっしゃれば接種することは検討してもいいかもしれないということである。つまり健康な子供に対してワクチンを接種する意義と必要性はない。

・いろんな副作用が問題になっている。実際に日本で1000人以上ワクチン関連死かもしれないということで報告されているが、2月から半年程度で1000人以上がひょっとすると関連するかもしれない、あるいは関連しないかもしれないということが言われているが、このことはメディアに報道されることは無い。先日ロットに金属が入っていて3人亡くなったということは報道されたが、それまでにワクチン関連で疑い含めて1000人亡くなっているということはメディアでは一切報道されていない。厚労省は公開しているが、メディアは一切報道していないのが不可解。
・心筋炎について、カリフォルニア大学デービス校(アメリカ)で2021/1/1~6/18で心筋炎と思われる副反応257件について分析した。100万人あたりの発生率とあるが、ここで大事なのは、12~15歳男児の2回目接種後の心臓副反応による入院リスクは、コロナ感染後120日以内に入院するリスクの3.7~6.1倍高かった。つまり、実際に入院する数が、本来コロナにかかるよりも多いと言うことである。
・またついこの前の2021/9/16に出たことだが、2021/1/1~7/31に入院した32例の心膜・心筋炎患者の前向き研究では、接種後から胸痛等の症状訴えまでの日数は平均1.5日ですぐに痛みが出るが、1例で悪性では無いが頻拍がある。心機能は32例中9例で下がっていた。重症例はなく全員退院したが、統計上、10000接種あたり10人の心膜心筋炎を発症する。これらの患者は長期的な経過観察調査を行う予定。私(柳沢厚生先生)は循環器の専門医でアメリカの心臓病学会のフェローを持っています。こういう目で見ると、心膜心筋炎があったときに、長期的な問題、例えば不整脈の持続、将来的な突然死といったそういうリスクについては常に考えていかなければならない。国のほうはいったん治ってしまえば後は心配ないと言っているが、これは循環器の専門医から考えることとしては、将来にいろんな不整脈の原因になるかもしれない。あるいは心不全になるかもしれない。というところまで考えるのが本来の姿だと思っている。基本的に症状は胸痛が多い。1000回のワクチン接種で心膜心筋炎を1人発症するため、つまり、300万人打てば3000人発症する。それ以上に心膜心筋炎で怖いのは突然死である。例えばワクチン接種後に亡くなった方の中に、心膜心筋炎による突然死というものが無いだろうか。急性の心不全あるいは不整脈による死亡ということもありえる。このあたりはまだまだ分かっていない副作用になる。
・このため、ワクチン製剤の中長期の安全性が担保されていない。開発してからまだ1年のワクチンにどのような有害な影響があるか、あるいはないのかも分かっていない。そして体の成長とともに体のシステムが変化する子供、特に脳が大きく変化するため、安全性というものは高齢者よりもはるかに厳しくすべきである。いわゆる高齢者の安全基準と、子供たちに対する安全基準は違うべきである。長期の安全性の確立にはやはり数年以上かけるべきである。

・2021年9月3日、英国政府は諮問機関であるワクチン予防接種合同委員会(JCVI)は、健康な12歳から15歳の子供への新型コロナワクチン接種を推奨しない方針を発表している。これは学者からの視点である。政治の視点では無い。少なくとも有益性が低いということで、彼らはいろいろ配慮して有益性が潜在的な有害性をわずかに上回ると言っているが、この時点において子供に対するワクチン接種を推奨しないと発表している。残念ながらこの後政府側としては1回でも接種するというふうに動いている。

・子供にワクチンを接種するリスクを大きく上回るメリットがない。予防接種というのはリスクを明確に上回ると予想されるメリットがなければならない。かつ子供の場合はリスクは極力少なくしなければならない。しかし現時点で新型コロナワクチンが子供に高いメリットをもたらすとは全く考えられない。

・すなわち、長期安全性が確立されるまで、日本の将来を託す子供たちにワクチンを接種すべきではないと私(柳沢厚生先生)は考えている。
・リスクのあるワクチンを大人が接種して社会と子供を守るということなら理解できる。しかしリスクのあるワクチンを子供に接種して、社会を守ろうというのは理解が出来ない。本来の社会というのは大人が盾となって子供を守り、健やかに育てることが社会の本来の姿であって、子供というのは私たちにとっての未来である。これを守らないで何で未来があるかと考える。

・今回、こどもコロナプラットフォームというものを立ち上げたので簡単にご紹介する。大阪府泉大津市南出健一市長が代表発起人で、市長に誘われて私(柳沢厚生先生)も代表に入った。泉大津市ではワクチンの子供に対するリスクを市民に向けてちゃんと発信している。発起人には医師・歯科医師25人、市長、市会議員35人、大学教授、学会関係者など77人が発起人として活動している。賛同者は1500人以上。国への署名については1万3千件が集まっている。こどもコロナプラットフォームは実はWorld Council For Healthという47カ国でワクチンで同じ懸念を持っている団体が立ち上がって、活動をしているが、その中に入って世界の情報を手に入れている。Webサイト( https://kodomocorona.com )では各国の情報などを共有している。

・コロナの感染と重症化を予防することはできるんだろうかということについて、栄養療法についてご紹介する。
・2020年に国際オーソモレキュラー医学界で私(柳沢厚生先生)の指示で各国47人の栄養療法の専門家の人たちがWeb上で集まって、コロナ感染に聞く栄養について議論した。その結果、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、マグネシウム、セレンが挙げられた。その中で重要なビタミンC、ビタミンD、亜鉛について説明する。・ビタミンCについては、先ほど井上先生も仰ったが、コロナでみなさんパニックになるのではなく、ここは過去の経験や、文献、医学研究をもって対処するというのが大事でこれはそれに当たる話である。風邪症状がある場合にビタミンC1gを1時間ごとに6回、以後1日3回投与し9日間接種したら風邪の症状は劇的に改善した。ここから言えることは、ビタミンCを毎日3g飲めば学級閉鎖は起きない、あるいは家族内の感染も防げるだろうということが言える。ビタミンCを飲むだけでもこれだけの効果がある。ではコロナはどうかというときにこれを試さない手はない。新型コロナのPCR陽性だった人にビタミンCを1日8g投与した群は治癒速度が71%早かった。7割アップした。60%症状改善日数が9日から6日に統計上優位(p<0.001)に短縮したということで、コロナの回復を早くすることが分かっている。
・国別の平均血清ビタミンD値を比較すると、ビタミンDが正常であればあるほど、100万人あたりの感染者数が少なくなる事が分かっている。また死亡者数についてもビタミンDの正常値に近い国ほど、コロナの死者数が少ない。2020/9/3のJAMA(アメリカ医師会雑誌)では、ビタミンDが欠乏している人は新型コロナウイルスに1.77倍罹患しやすいことが分かった。ボストン大学医学部の研究でも血中ビタミンDが高いほど、新型コロナウイルスのPCR陽性率は低かった。日本人のビタミンDの正常値については、7割以上は低下ないし欠乏している。ビタミンDの低下というのは、感染リスクが高い。
・亜鉛は毎日20mg以上取りましょうといわれているが、ニューヨーク大学医学部の発表によると、亜鉛を投与した群では入院死亡率が24%減少したという報告がある。
・ドナルドトランプ氏は昨年コロナに感染して非常に早く治ったが、これはホワイトハウスの主治医団がメディアに向けたメモによると、トランプ氏はリジェネロン社の抗体カクテル療法を受け、その後は亜鉛、ビタミンD、ファモチジン(胃薬)、メラトニン、アスピリンを服用とあり、亜鉛とビタミンDが書かれていて、主治医は亜鉛とビタミンDが重要であると言うことを知っていると言うことだが、日本では全く報道されていない。
・詳細は「新型コロナウイルスはビタミンC、D、亜鉛で克服できる!」という本で書かれている。
・イベルメクチンについては、いろんな意見が飛んでいる。しかし私(柳沢厚生先生)自身は人に非常に会うということで実はイベルメクチンを定期的に飲んでいる。イベルメクチンはこれまでに32件のランダム化比較試験が行われている。その結果として、予防試験では86%改善、早期治療も68%改善、後期治療も40%改善し、死亡分析では58%改善している。32件のランダム化比較試験でも同じように58%改善している。私(柳沢厚生先生)自身はなぜこれだけのデータがありながら日本であえて先延ばしにしているのか理解できない。

・これからの日本はどうなるかというと、国際オーソモレキュラー医学会の公式書簡を「健康なコミュニティにおける集団免疫の獲得」というタイトルで出しているのでその内容を紹介する。
そもそも新型コロナウイルスが地球上から消えることはない。戦いは長期化し、最後は新型コロナウイルスと共存する自体を迎える。ライフスタイルを見直し、最適な食事、運動、睡眠に加えて良好な面樽ヘルス、ウイルス感染を防ぐ必要な栄養素(ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、セレン、マグネシウムなど)の摂取により、人々は健康な免疫システムを獲得する。これらの人々が新型コロナに感染しても無症状または軽度の症状になる。子供がなぜコロナにかかって無症状なのかというと免疫力が高いからなので、大人も免疫力を高めてやれば、新型コロナも免疫力だけで抑えられるのではないだろうか。昨年コロナが非常に拡がったときに、CDC等が免疫力を見直すということを言っているが、残念ながら日本は国が健康的なライフスタイルを送って最適な食事、運動、睡眠ということは言わないで、むしろ逆の、ステイホームを続けるということをやったわけである。ステイホームを続ければビタミンDは全然上がっていかないし、むしろストレスや運動不足でいろんなことがマイナスになっていく。健康的な免疫を獲得した大人も子供も、免疫力の低い高齢者や病人を囲んで保護すること、これが「健康なコミュニティにおける集団免疫の獲得」である。不健康な体では集団免疫は無理である。この健康なコミュニティにおける集団免疫の獲得は現実的かつ実用的ですぐに始められるものである。なによりワクチンや抗ウイルス薬よりも安全で効果的かつ安価である。

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