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【一次情報あり】新型コロナワクチンは抗体依存性感染増強(ADE)により重症化を引き起こす可能性が高い

別記事でも紹介していますが、ファイザーの新型コロナウイルスワクチン(正式名称:BNT162b2)は、抗体依存性感染増強により、重症化する可能性が高いことが分かりました。

もともと大阪大学の研究で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するmRNAワクチンについて、スパイクタンパク質全体を抗原とするワクチンにより、体内で作られた抗体が他のウイルスに対して、いわゆる抗体依存性感染増強(ウイルスの毒性を中和するどころか、ウイルスの増殖を許してかえって重症化を引き起こすこと)を引き起こす可能性があるという論文が、今年の5月に査読が通り、国内でもニュースになりました。以下は日本医療研究開発機構のプレスリリースになります。

プレスリリースの一部を抜粋します。

研究成果のポイント
・新型コロナウイルスに感染すると、感染を防ぐ中和抗体ばかりでなく、感染を増強させる抗体(感染増強抗体)が産生されることを発見した。
・感染増強抗体が新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の特定の部位に結合すると、抗体が直接スパイクタンパク質の構造変化を引き起こし、その結果、新型コロナウイルスの感染性が高くなることが判明した。
・感染増強抗体は中和抗体の感染を防ぐ作用を減弱させることが判明した。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症患者では、感染増強抗体の高い産生が認められた。また、非感染者においても感染増強抗体を少量持っている場合があることが判明した。
・感染増強抗体の産生を解析することで、重症化しやすい人を検査できる可能性がある。また、本研究成果は、感染増強抗体の産生を誘導しないワクチン開発に対しても重要である。

上記が公的機関の一次情報になりますが、この元となる論文は以下になります。

ただし、2021.5.24の論文の時点では、重症化を引き起こす感染増強抗体が作られる一方で、中和抗体(ウイルスを退治し感染を防ぐ抗体)のほうが多く作られるため、感染増強抗体があることで重症化することはないという結論になっていました。

これに対して、同じく大阪大学での研究で、デルタ株があと少し変異することで、ファイザーのワクチン接種によって得られる抗体を完全に回避し、抗体依存性感染増強のリスクが現実に近づいていることを示しています。

以下、タイトルと概要の日本語訳を掲載します。

SARS-CoV-2のデルタ変異は野生型スパイクワクチンに対する完全な耐性を獲得する準備が整っている
mRNAベースのワクチンは、SARS-CoV-2のほとんどの一般的な変異ウイルスに対して効果的な防御を提供する。しかし、今後のワクチン開発においては、ブレイクスルー変異ウイルスを特定することが重要である。本研究では、デルタ変異ウイルスが、抗N末端ドメイン(NTD)中和抗体から完全に逃れ、一方で、抗NTD感染性増強抗体への反応性を高めることを発見した。Pfizer-BioNTech社のBNT162b2免疫血清はデルタ変異ウイルスが、デルタ変異ウイルスの受容体結合ドメイン(RBD)に4つの共通変異を導入すると(デルタ 4+)、BNT162b2免疫血清の一部が中和活性を失い、感染性が増強された。BNT162b2免疫血清の感染性増強には、Delta NTDにおいて唯一の変異(unique mutations)が関与していた。野生型スパイクではなく、デルタスパイクで免疫したマウス血清は、感染性を高めることなく、一貫してデルタ4+変異ウイルスを中和した。GISAIDデータベースによると、3つの類似したRBD変異を持つデルタ変異ウイルスが既に出現していることから、このような完全なブレイクスルー変異ウイルスを防御するワクチンを開発することが必要であると考えられる。

デルタ変異ウイルスにも複数種類(実際は多数)あり、デルタ4+という形で変異が発生すると、抗体依存性感染増強のリスクのほうが上回り、ワクチン接種によってかえって重症化してしまうリスクが高まってきたということが分かってきています。上記論文の概要では、そのような変異ウイルスからも防御するワクチン開発が必要と結論づけています。しかし、2021.5.24の大阪大学の論文では抗体依存性感染増強の新しいメカニズムが発見されたという内容になっており、抗体依存性感染増強の詳しいメカニズムがまだまだ分かっていないのが現状です。まだまだメカニズムが分かっていない未知の問題に対して、今回の問題を回避するワクチンを開発したからと言って、今後の抗体依存性感染増強を回避し続けることができるのでしょうか。この論文の結論は、むしろこの疑問(ツッコミというのでしょうか)を誘導させ、ワクチン開発を遠回しに否定しているようにも見えます。

また、2021.8.6のDr. Kobi Havivの発言によると、イスラエルでは重症者の95%ワクチン接種者、入院患者の85-90%がワクチン接種者であり、ワクチンの有効性が衰えていると主張しています。これはデルタ株が変異を重ねていることで、徐々にワクチンによる抗体が無効化され、抗体依存性感染増強のリスクが高まっていると考えられます。

また、厚生労働省をはじめとした多くのワクチン推進派のWebサイトでは抗体依存性感染増強による重症化を否定する内容が多く見られます。以下は厚生労働省のQ&Aです。

上記の「新型コロナワクチンを接種した方で抗体依存性感染増強(ADE)が生じたという報告はありません。」という厚生労働省の回答は、報告があればさらりと撤回することもできる表現ですが、この回答の詳細説明(Th1とTh2のバランスの趣旨)は今回の論文で反証される内容になっていますので、抗体依存性感染増強のリスクが高まってきたことを政府は受け止め、以下のページの内容は撤回するべきではないかと考えます。また、政府はワクチン接種希望者にはこのリスクを事前に詳らかにし、少しでも多くの人が後悔しないようにするべきではないかと考えます。


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