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コロナにかかって1年でかわったこと。



こんにちは。まことです。
2020年12月7日。去年の今日、私はコロナを発症しました。1年前の12月4日、仕事で行った飲食店でクラスターが発生し、それにまきこまれたのです。

1年経ったいま、私はどんな暮らしをしているのか。
変わったことは?変わらないことは?
今日は、そんなことをお話しようと思います。

コロナ症状は残っているのか

コロナにかかった当時は、咳、若干の息のしづらさ、それからひどい悪寒と、高熱に見舞われていました。
悪寒と高熱はすぐに引いたけど、その代わり今度は嗅覚異常があらわれはじめました。ありがたいことに味覚は大丈夫でしたが、それでも匂いがわからないとご飯も味気なかったりはしました。

現在、咳や息のしづらさは残っていません。
もともと咳喘息持ちだったのですが、特に悪化することもなく、元通りの体調になっています。よかった。

後遺症の治り具合は

嗅覚異常は今も治っていません。

だいぶ良くはなりました。
ホテル療養していた当時は全くなんの匂いもわからなくて、ごはんの匂いはおろか自分の排泄物のにおいもわからない。お正月のえびも傷んでいるのに気が付かず食べつくしてしまうくらいでした。(笑)

今は、さすがにそこまでひどくはありません。
腐ったものや生ゴミのにおい、お手洗いのにおいもちゃんとわかります。

12月に発症しましたが、春にかけてだんだんよくなっていきました。

しかし4月、今度は異臭症がはじまりました。
今まではにおいがしなくなる「無臭症」でしたが、今度は「異臭症」がはじまったんです。

とあるお店でおいしいと評判のハヤシライスを食べたのですが、イカスミのようなにおいと、焦げたにおいがするんです。それに牛肉のにおいと赤ワインが混じって、とても食べられないほどのひどいにおいでした。

それをきっかけに、生のネギは芳香剤のにおいがするし、にんにくや豚肉は腐乱臭
がするしで、本当にもう、ごはんを食べるのが嫌になっちゃうくらいでした。

友人や夫と食事をしても、同じきもちで「おいしいね」と言えないのがつらかったです。

結局異臭症が落ち着き始めたのは今年の11月頃。つい先日のことです。

そういうわけで無臭症も異臭症もずいぶんよくはなりました。

でも、未だに口にいれたものの「風味」まではわかりません。

いちばん悲しいのは、大好きなお寿司をたべるときです。
まぐろのあの鉄っぽいにおいとか、つぶの磯のかおりとか、醤油のこうばしさとかが全然わかんない。口にいれる前、鼻から嗅げばわかるのだけど、口に入れたときにあの香りがいっぱいに広がるのがおいしいんだよね…

わさびの香りもわからないから、つい乗せすぎて辛い思いをしたりしています。(香りがわかんなくてもわさびは辛い)

だから最近は、においをよくかいでから口にいれるようにしてます。
「口にいれたらこの匂いがするんだぞ〜」と思いながら、匂いをよく覚えて口にいれます。回転寿司に行った時は、一貫を口にいれて、もう一貫は鼻に近づけながらもぐもぐします。少しはおいしく食べれます。

もう一つの後遺症、つかれやすさ

嗅覚異常の他にもうひとつ、「つかれやすさ」という後遺症も1ヶ月ほど残っていました。

疲れやすいというと「あまえだ」「気のせいだ」と心ない言葉をなげかけられたりもしたけど、料理をつくってる最中で力がはいらなくなったり、座ってPC作業をしていてもつらくなったり。アパートの階段ももちろん辛いし、日用品の買い出しも大変で、日常生活への影響は大きかったです。

でもそれは1ヶ月ほどでおさまりました。
今は食事の面以外では、ほとんど元の生活に戻れています。

後遺症の治療

後遺症への対処法や治療法も、この1年でたくさん出てきました。

私も耳鼻科に通ってBスポット療法という治療を受けました。

嗅覚異常などの後遺症は、喉の奥の「上咽頭」というところが炎症を起こしているのが一因だとのことで、そこに薬を塗って炎症を抑えようという治療です。

この治療を受けたことで、嗅覚異常もずいぶんよくなりました。

上咽頭炎は嗅覚異常だけでなく、倦怠感や味覚異常など、いろいろな後遺症との関連性がありそうなのだとか。治療も一回数百円程度なので、後遺症に悩んでいる方はBスポット療法をうけてみることをおすすめします。

周囲の反応

後遺症に関してはよくないことが多いけど、良い方向に変わったこともあります。

「コロナにかかっちゃって」と打ち明けた時の、まわりの人の反応です。この1年でここは大きくかわりました。

以前は病院の診察やネイルサロンの施術をことわられたり、友人に話しても「えっ…うつんないの?もう治ったの?」というような反応が多かったです。

でも最近は「後遺症は平気なの?大変ね」と労ってくれたりとか、「あらそうなのふーん」となんでもない反応をされたりとか、「私もかかったよ〜たいへんだよね」「家族がかかったよ」「会社の人がね」と言われることの方が多くなりました。

それだけ「コロナにかかった人」がこの1年で珍しくなくなったということですね。

罹患者が増えたのはかなしいけど、異端者とか悪者扱いされなくなったのは本当によかった。理解者も増えたしね。

さいごに

そんな感じです。
1年で良い方向に変わったこと、相変わらずなこと、いろいろあるけど、やっぱりコロナについての研究が進んだり、みんなの理解が進んだことはよかったよなと思います。

でも、ずっと変わらず思っているのはコロナになんかかからないほうがいいってこと。

オミクロンも出てきて第6波なんてのが囁かれてるけど、どんな後遺症が残るか、どんな差別を受けるか、それを考えれば万全の対策を取るに越したことはありません。

自分の健康もそうだけど、やっぱり周りの人にも心配と迷惑をかけてしまいます。

たかが嗅覚異常だけど、食事を満足に楽しめないというのは大変なストレスです。

世の中いろんな考えの人がいると思うけど、これを読んでるあなたはきちんと対策を取って、罹患せずにいてほしいなと思います。

コロナも少しずつ終わりや共存の道が見えてきました。
もう少し、みんなでがんばろうね。


私に、コーヒーを一杯ごちそうしてくれませんか。