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マッチングアプリとかいう世界を覗いてみた・導入


はじめに:マッチングアプリと恋愛自由市場

「恋愛自由市場」という言葉が人口に膾炙して久しいですが、実際のところとしては取引所が少ないことや流動性に欠けることなどから、自由市場と呼ぶには及ばないとされている時期が当分ありました。より厳格に見る向きによっては今でもまだ自由市場とは呼べないかもしれません。しかし僕はもう恋愛自由市場化は進んでいるとする立場を支持します。それに関して、近頃猫も杓子もマッチングアプリというものに熱中していることはご存知でしょう。このマッチングアプリというものについて、少し私の感じていることをお書きします。端的に、マッチングアプリは恋愛面で市場原理の導入によって(いつでもどこでも市場が引き起こしていた)人間性の剥奪と歪みの増大をもたらしていると考えています。つまり、わたしたちは一人の人間である前に「身長170cmの大学生、顔はまあまあで割り勘派で結婚願望希薄」などと細かくラベリングされた商品になってしまっているのです。これが就職活動ならば(それすらも先述の通り資本主義によって職人から労働者となって人間性を剥奪された姿なのですが)そういうものとして理解できますが、どうにも恋愛においては理解できずにいます。例えば、私にとって今まで交際してきた方は宇宙で一番性格が良かったり顔が良かったりすると感じていましたが、仮にかれらがショーケースに並べられていたとして、どうやってかれらをそれほどまでに優れた商品であると感じられたでしょうか。「アバタもエクボ」というように、好きになってしまえば相手の細かなプロフィールなどどうでも良くなるものですが、市場化された恋愛ではまずその細かなプロフィールこそが一大事になるのです。とにかく、マッチングアプリの普及による恋愛の自由市場化は、わたしたちの(もしくは私以外のみなさまの)人間としての魅力を奪い取り、容姿であるとか学歴であるとかそういった些細なもので戦うことを強いることになるでしょう。僕はそれを非常に淋しいものだと思っております。恋愛は商品のようにあるべきではない、消費財ではないのです。


本論:マッチングアプリを始めてみよう

それはさておき、もしも僕が自由市場でモテたらすごく愉快ですよね。早速マッチングアプリをやってみましょう。

マッチングアプリの種類は上場区分

マッチングアプリにはいろいろな種類がありますが、だいたい東証プライム・スタンダード・グロースみたいな感じで捉えてみると良いです。
もちろんどのような目的で用いるかによってその評価は変わりますが、20そこらの人々の恋愛にとっての東証プライムは、Tinderです。ここには少数の女子ウケに特化したイケメンと一夜でも過ごせたら良いと考える女子が集まっています。

押しも押されぬ圧倒的イケメン≒ヤリチンの市場

わたしたちのような人間がTinderに参入するということは、概ね何もしていないことと同じ意味です。
そして、東証プライムがあるならば、東証スタンダードに相当するものもあります。こちらの数は結構多いのですが、代表的なものとしてはペアーズが挙げられるでしょう。

別にイケてる必要はないマッチングアプリ

このアプリでは男女ともにちょっと質の低い面があり、また最低限己のことを認識できる人が多いため妥協のマッチングが成立しやすいとされています。
とりあえず、今回は無料なのでTinderをインストールすることにしてみました。

やるぞ〜!

マッチングアプリを始める:実践編


Tinderへようこそ!

初期設定は書いてあるとおりにやればおわるので、趣味とか写真とかを決めていきます。

奇跡ショットをかき集め
社会性を装う

こういうことをやってみるときに、お試しだからとか言ってちょけたりするのはダサイので、一番写りの良い写真を選抜し、モテそうな友達に添削してもらったプロフ文を作りました。

果報はスワイプして待て

どうやら、このアプリは画像のように左へスワイプすると却下、右へスワイプするといいねとなるようです。入れ食い状態のお見合いみたいですね。

NOPE?
LiKE!

控えめに言って写真の方とセックスがしたいのでlikeです。このようにして第1段階でのアプローチをするようですね。
どうやらTinderは無料で200回いいねできるみたいなので、よっぽどbot臭く無い限りは魂の右スワイプ連打をします。

どうやら上限に達すると課金を勧めてくるらしい

これで導入部分はおしまいです。
成果をお待ち下さい。
また皆様とお会いできることを楽しみにしております。


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