【中途採用】中小企業から外資系企業に行く方法

わたしは語学系の学部を出たものの、さほど語学も堪能にならず、異文化理解ができるようになったくらいで大学を出た人間で、かつリーマンショックにより完全な買い手市場の中の就職活動を進めました。

入社したのはさほど有名ではありませんでしたが、大手企業のグループ会社ということもあり、比較的大きめのベンチャー企業からキャリアをスタートさせました。しかし、ずっと好きだった英語や、海外と関わる仕事を将来してみたいという気持ちは変わらず、「いつかは外資系に行きたい」と思いながら、虎視眈々といつ辞めようかとばかり考えていました笑

その後、小規模なベンチャー企業を1社経験し、その後外資系企業で働くようになりました。


なぜそこまで外資にこだわったのか

わたしが描いていた外資系企業とは、

1、英語をつかって仕事ができそう

2、なのでお給料も高そう

3、無駄な人間関係がなさそう(飲み会や土日の交流が少なそう)

4、ワークライフバランスが良さそう(休みのとりやすさ)

という感じです。妄想です。

ゆとり世代だから…とひとくくりにはできませんが、必要のない残業はしたくなかったし、終業後や土日の集まりなんて同期以外行きたくありませんでした。また、1社目で賞与は年2回支払われることになっていたのですが、これがバイトのほうが稼げるよ、くらいの金額ばかりでした。まして給与計算をしていたので、誰よりも早く給与や賞与が見れてしまうのもあり、なんでこんな人がこれくらいもらっているんだろう、という疑問も多く感じていました。

性格的にも散財型だったので、好きな時に好きなようにお金が使えるようになりたいと思うようにもなりました。

そんな嫌よ嫌よの気持ちが向上心に変わり、せっかくなら挑戦してみようと思うようになりました。

なので、わたしは後ろ向きな気持ちからの転職は否定はしません。むしろ多くのひとはそこからスタートするので。(実際の選考になったら、前向きに答えたらいいと思います)


なにをしたのか

まずは、応募するにあたって、最低限の要件をクリアしなければなりません。エージェントに登録したり、媒体に登録して外資系の求人をチェックします。すると自分に足りないものが見えてみます。

わかりやすいのは「英語力」です。どこの企業を見ても、読み書き以上の英語力は必要なので、最低でもTOEICで700点は必要だと思い、独学で勉強し始めました。正直、点数が高くても実務で役立つかどうかは別なのですが、これがひとつの足切りなのであれば、留学経験もないわたしにとってはまずクリアするしかありませんでした。

つぎに、何に応募するかです。総合職という概念が外資にはなく、基本的にはその仕事のみを担当するスペシャリスト採用が多く、キャリアの多くを同じ職種で全うする方が多いです。なので、ここで何を続けたいのか考える必要があります。

そして、英文のレジュメを作成します。ネットで調べるとフォーマットがあるので、それに沿ってつくると問題ないです。かなり根気のいる作業ですが、一度作ってしまえば形ができるます。

レジュメを作成するうえで、これまでの職歴を洗い出しますが、応募するポジションによって、概要欄や内容を少し変えます。例えば、総務のポジションに応募するとき、職歴が営業・営業事務・総務のような場合、総務のことはそのまま書いてもいいのですが、営業事務の場合は営業に同行した話よりも、請求書をつくったり電話を代理で出たり、事務系の仕事があったことを多めに書きます。すると、総務により近しい職種を経験しているように見えるのです。

また、総務に応募する場合は総務についての概要、営業に応募するのであれば営業についての概要があるとよいと思います。このような方法は、日本の職務経歴書でも使えます。


では中小ベンチャーから外資にいけるのか

わたしが行けたので、誰でも行けると思います。

最低限、募集されている求人と職歴があっていることと、英語力があれば可能性は十分にあります。

結局は、応募するかしないかなんです。これまで日系企業にいて、外資系にキャリアチェンジされた方を何人もみてきました。これまでの経験は必ず活かすことができますし、その中で一番得意なこと・好きなことを専門的に続けることができます。総合職の概念がないので、異動にそわそわしたり、基本的には全国転勤といった謎の人事制度もないでしょう。(これは会社によるかもしれません)


中小から外資にいってどう変わったか

外資に移る前の中小企業が少しブラックっぽい感じだったので、余計にホワイトに見えました。(笑)

ここからはわたしが経験したことです。会社によっては違うと思いますので参考までに。

パワハラやセクハラの取り締まりも厳しく、人格者が多い印象があります。クセのある方はどこに行ってもいます。

仕事も大変ですが、休み時はがっつり休みます。長期で休んでも咎める人は見ませんでした。

家族を大事にする方が多いです。子供だけでなく、奥様を大事にしているかたも多いです。

お給料も高くなりました。残念ながら職種によっては日系のほうが高い場合もありますが、ワークライフバランスを考えたらかなりいいと思いました。

残業はみんな好みません。もちろん忙しいときもありますが、やることをやっていればOKです。

人前で叱ることはNGです。

土日に集まることはありません。好きな社員の人とだけ飲みに行くのが大半だったので気が楽でした。

英語に触れる機会も多くなりました。実は日本支社だと高レベルな英語が必要なのはマネージャーレベルが多いので、基本的なレベルの人間でも働くことができます。また、社内に外国人もいると、生きた英語を勉強できます。

社内政治は日系と同じようにめんどうです笑

首切りはあります。人の入れ替わりもまあまあ激しいですが、まあしょうがないですよね。

柔軟な考え方の方が多く、転職に理解のある方が多いです。

まれに海外出張もありました。

などなど。

もちろん前述にも書いたように、会社によって違うのですが、わたしは外資系にきてよかったと思います。

特にTOEICの点数をあげるのは時間がかかってしまったほうですが、点数として形にしたおかげでチャンスに恵まれました。

あとは、カルチャーフィットもみています。上司と馬が合うことは、日系企業より良く見られていると思います。同じ大学(特に海外)や趣味が合うなら、そこから話を広げるのもいいでしょう。


これから外資に挑戦してみたい方の背中を少しでも押せたらいいなと思って書いてみました。




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