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マーク・ロスコとアンドリュー・ワイエスについての私観

 
マーク・ロスコ
(1903年~1970年)
ロシア系ユダヤ人のアメリカの画家
 

オレンジと赤と赤


 
 
自分は抽象画があまり好きとは言えない方だが、マーク・ロスコについては作品を少し時間をかけて立ち止まり作品と対峙しているとゆったりと感覚を刺激してこちら側に入ってくる。
『オレンジと赤と赤』なら落ち着いた暖かさの赤の中でオレンジが語り掛けるように感じる。
人間の感情を表現。
 
 
アンドリュー・ワイエス
(1917年~2009年)
アメリカン・リアリズムの代表的画家
 
 
 

マガの娘
 

片やアンドリュー・ワイエスの具象画は極端に振り切った一部の形が妙な緊張感で見る者を彷徨わせる魅力がある。
例えば妻のベッツィ・ワイエスを描いた『マガの娘』を見ると飛び向けて平坦な帽子の扁平さと視線との並行性による効果が見どころだと思う。
(『ヤング・ブル』も牛と壁の水平線への強調による効果が伺える)
 
 
まとめ
両者を観て感じたのは方法の違いは別として、 ほぼ同時代に活躍した画家として感じるのは

マーク・ロスコからは抽象画だが一貫して感情を内に秘めそれを伝えようとしているように感じ、アンドリュー・ワイエスの一部の画からはスーパーリアルな細密画を超えた力のようなものを感じる。
 
 

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