コトトバ#32「ヒトコトデザイン 小澤純一さん」

配信日時/2020年12月12日(土)7:00-8:00
配信方法/YouTube Liveにて配信( https://youtu.be/iYGkPM956X0
ゲスト/小澤純一(ヒトコトデザイン 代表)
モデレーター/瀧内貫(株式会社コトト 代表取締役/ミリグラム株式会社 取締役/まちの教室 ディレクターなど)
アシスタント/草野エリ
サポート/小口真奈実、菊地徹、間藤まりの、宮坂詩織 他

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「コトトバ」は、原則休祝日の朝、YouTubeを使って、打ち合わせなし、結論なしで、声だけの対話をするオンライン企画です。
人口減少高齢社会に加えてコロナ下のいま、独自の発信を続ける人や、行動を持ってこの先の時代を示す人、その知見がこの状況下でより必要とされているキーパーソンと対話を重ねています。
これまでの回で、菊地徹さんは日本国内での感染が広がりつつある緊急対応を迫られた時期に「逆境にこそ別解を」と対処するだけではなく将来を見据えた各々の最適解を求めていくことを説き、松原佳代さんは「多様な価値観を認め合える幾つもの『ものさし』を持っている個人が増えることが『やさしい世界』につながっていく」と語りました。そうした考えかたは、後藤寿和さん池田史子さんの著書『DOUBLE LOCAL』でも触れた「オルタナティブな視点」とも重なり、この先の社会にとっての重要なキーワードのように感じています。(ほかにも多くの示唆に富んだ対話がありました。)
「コトトバ」では、その「オルタナティブな視点」を持つために、コミュニティを横断し、セクターを超え、状況を悲観しすぎることもなく、来たるべき未来を軽々に語らず、いま必要な「思考」を紡いでいくための対話を試み続けます。おそらくこの積み重ねが「この状況下での思考」や「同じ時代を生きたひとたち」を振り返るアーカイブにもなる。そんなことも願いつつ。

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第4シーズン最初のテーマは「地域で活動するデザイナーたち」です。エリアとしての中心地(人口集中という意味で)長野や松本以外の、地方都市や中山間地域で活動するデザイナーたち。デザインが対価を支払う対象として見られていなかったり、コミュニケーションデザインに価値を感じられていない環境下だったりすると、その価値を伝えることで考えることが増え、結果見える景色も変わるはず、と思っていて、コロナ下で考えることも増えているであろう皆さんに、年度末に向けて仕事が増え始めていて、より思考が増えているなかで、いま考えていることを聞いてみたいと思っています。

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<モデレーターからのメッセージ>

小澤さんは、まっとうにデザインに向き合っているデザイナーだと思う。奇をてらわない、まっすぐな(かつ、大抵かわいい)デザインと、デザインに携わる人や、気軽なハウツーを通じて、デザインを身近に、かつデザインの価値を理解する人を増やすような講座を開いていて、ひいてはその活動から、「わかりやすいデザイン」を通じて、伊那谷でのデザインの価値を上げていこうと腐心しているように見える。クライアントにとってのわかりやすいデザインと、地域(クライアントにとっての本来のお客さま)にとってのわかりやすいデザインは、やもすれば、相反したりするのだけど、彼のバランス感で、それを成立させている。
デザインを半分外から見ている自分に対し(ディレクション重心の仕事内容が多いため)彼のそのどっぷりと使っている立場から思う、コロナ下でのデザインの価値や意味について聞いてみたいと思っている。

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<ゲストプロフィール>

小澤純一
1981年、長野県上伊那郡辰野町出身。伊那市在住。
県内広告代理店を12年経て 2015年伊那市にてヒトコトデザインとして独立。元々は営業職。
県内企業のパンフレットや Webサイト・事業立上げに関するデザインワーク・各種ディレクション業務を手掛ける。
そのほか、独自で行うカメラ講座パシャパシャの会の講師や農家とクリエイターをつなぐHYAKUSHOで様々な業種や人を体験を通して繋ぐ。
また、地方にも「デザイン」という感覚が浸透してもらえればと、協力企業とコラボをしながら、デザインの重要性を知ってもらうためのトークイベントなど開催している。
プライベートは、3児の父として、子どもたちと日々奮闘中。

<モデレータープロフィール>

瀧内貫
1978年大阪生まれ長野育ち。株式会社コトト 代表取締役、ミリグラム株式会社 取締役。地域に根ざし、ブランドデザインや各種広告などのデザインディレクションを手がけるほか、ソーシャルグッドのための活動やプロジェクトをコーディネートするなど、様々な分野の「橋を架ける仕事」として、グラフィックデザイン、コミュニティデザインを基軸としながら活動。単一の仕事に携わるだけでなく、多様なコミュニケーションや複数のプロジェクト企画などを組み合わせた、立体的なディレクションを得意とする。公立大学法人 長野県立大学ソーシャルイノベーション創出センター 地域コーディネーターや、株式会社studio-L 外部パートナーとしても活動中。公私混同、仕事とプライベートの境目なく、長野県とその周辺をぐるぐる。関係人口的に通い続けている地域として、長野県木島平村、長野県根羽村などがある。

<アシスタントプロフィール>

草野エリ
1986年東京生まれ、長野県安曇野育ち。最終学歴は高校、20歳から大阪へ移住。
長年の飲食接客業を経て、IT×不動産を得意とする会社に就職。コワーキングスペースや、アフィリエイトスクールの運営など事業の立ち上げにも携わり、2019年春、独立し、地域の可能性を感じたため長野県塩尻市にJターン。
「挑戦できる・知られる・交わる」を創出するため、地域のマルシェイベントを企画運営。
その他、塩尻のシビック・イノベーション拠点「スナバ」の運営メンバー。Instagramアカウント「フタリノ」運営チーム。「スナックエリー」を不定期開催。

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