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12月の庭

十二月になり手入れをサボっていた庭の雑草はほぼ自然になくなり、その雑草に隠れていた万両に沢山の実がなっていた。ついでに辺りを散策すると、物置の裏のキンモクセイの根元に千両が赤い実を少しつけていた。こんなところに千両があったとは、二十数年暮らしていて知らなかった。それとも忘れていたのだろうか。
どちらも目立たないところにあるので野鳥に食べられることもなく、千両はお正月の玄関を飾るのに毎年、一役買ってくれている。
ムラサキシキブは実が枯れていい感じの色合いになっている。八手の花はほぼ落ちてしまったが、ひと月前にはミツバチが来てせっせと蜜を集めていた。スマホで動画をとりながら観察していたんだが、体が全体的に黒くどうも日本蜜蜂のようだった。よく見かける蜜蜂は西洋蜜蜂がほとんどで、日本蜜蜂は今では少なく、養蜂で飼育(でいいのだろうか)していないとなかなか見かけないらしい。
バラは庭で一番元気に、花をつけ続けている。
ツツジは不時現象フジゲンショウで時期外れの花を付けている。ここ数年では一番数が多い。珍しく仕事が重なり忙しく、お互いに何だか忙しないなあと、どこか同胞のような親近感を時期外れのツツジの花に感じていた。その花もいまは散っている。
紫木蓮シモクレンヒコバエはずいぶん数が増えている。親木の方は傾き方が大きくなったような気もする。数年前から切ろうか残すか迷っている。今年も切らなかったが、そろそろ切ってヒコバエの成長を優先させたほうが良いのかもしれない。

                     2021年12月26日(日曜日)

不時現象(ふじげんしょう)ウキペディアより
花の開花などの生物季節現象が、通常の時期とは著しく異なる時期に発生すること。具体的には、ソメイヨシノが秋に咲いた、モンシロチョウが真冬に飛んでいた、などが該当する。


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