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【インターンファイルvol.1】続けていくことで「やりたいこと」が見つかることも

côté のインターン生に取材するインタビュー企画「côté インターンファイル」。今回インタビューさせて頂いたのは、インターン生第1号の森山明音さん。森山さんのご活動内容や、インターンを通して得た気づきをお伺いしました。

和心スタッフと森山さん

森山さん
静岡県出身。「未知の世界・アフリカで働いてみたい!」という思いから、大学3年生を休学し、セネガルで4か月のインターンを決意。
現在はケニアのNGO団体にて環境教育に関わるボランティア活動中。
セネガルのスナック菓子「BUZZY」がお気に入り。


インタビュー本文

未知の世界は「体験」して確かめたい!

正直、côtéの事業内容に興味を持ったというよりは、「アフリカで起業しているところの実状を知りたい」、「自分も1回アフリカで働く経験をしてみたい」という思いからインターンを参加を決めました。

スタッフとの休日のお出かけ

小さい頃から、興味のあることに対して「こうだろう」って想像だけでは確信が持てなくて。全てを一度体験して確認せずにはいられないような子でした。例えば、初めて見た食べ物を前に、口に入れるのを躊躇する姉の隣で、自分から思い切りがぶっと食べてみるとか。
だから、高校生の時に受けた世界史の授業で、ほとんど学ぶ機会がなかった未知の世界・アフリカへの関心がぐっと高まったように思います。

その後、大学でアフリカについて学んでいるうちに、「アフリカで仕事してみたいな」っていう漠然とした夢ができました。ただ、行動を起こすにはふわっとしすぎていて、具体的なプランを考えることに苦労したんですよね。
民間企業、政府機関、起業、NGO団体…仕事としてアフリカに関わる方法はたくさんあるけれど、「自分がどうやってアフリカと関わりたいのか」、それすらよくわからないみたいな。結局、自分自身のアフリカへの関わり方も含めて「よく分かんないなら、実際にアフリカを確かめに行ってみようぜ〜!」という気持ちで、渡航を決意しました。
大学3年生で休学することに対する不安は、そこまで強くありませんでしたね。高校や部活の友人たちは、既に就職が決まっている状況ではありましたが、自分と同じように海外に行く友人も多かったので、気持ちに余裕がありました。

できることを模索し続けたインターン

大学のサークルで担当した広報活動に充実感があったので、côtéのインターンでも広報業務を希望しました。
担当していた仕事は、Instagramの運用、日本で開催するポップアップの準備、セネガルでのイベント開催に向けた準備です。

具体的な1日の流れとしては、朝にSNSの投稿を済ませて、昼から夕方にかけてポップアップショップやイベントの準備と、Instagramに投稿するための写真撮影。夜は翌日の準備や調べものをしていました。
どれも私が一人でプロジェクトを動かしていたわけではありませんが、忙しい毎日でしたね。

インターン業務を始めて数週間は、知識もスキルもない自分に無力感がありました。「私がいなくてもビジネスとして成り立っているところで、知識も何もない素人にできることって何もないのでは?」って。
セネガルに来るまでに、広報についての本を1冊しか読んでなかったから、「お前の準備不足だ!」って言われたらそれまでなんですけど…。
何もできない自分に情けなさを感じて、一人で勝手に落ち込んでいました。

そんな状況が変わったきっかけは、沖縄で開催を予定していたポップアップショップの準備でした。たまたまオーナーの小林さんからその準備に誘われて、「まあ、やってみるか~」くらいの軽い気持ちで始めた業務でしたが、多くの学びを得ることができました。

大きなゴールも地道な作業の積み重ね

ちょっと飛躍的な考え方かもしれませんが、ポップアップの準備を担当する前は、「大きな成果を出すには、それなりにすごい人がすごいことをしなきゃいけない」と、心のどこかで思っていた部分がありました。
スキルやリーダーシップの突き抜けた人が、大きなことを成し遂げられる、みたいな。でも、今回の経験を通して、やっぱり地道な作業の積み重ねによって、大きなゴールが達成されることを実感しました。

沖縄でのポップアップの様子

ポップアップショップの準備でまず初めにやったことは、出品する商品探しです。アーティストの方と話し合いながら商品をピックアップしていきました。それから、バイヤーさんと連絡をとって商品を決定した後、その商品の写真を撮ってパソコンで編集。最後に、包装した商品を日本へ向けて発送しました。勉強やスポーツで「練習の積み重ねから結果に繋がる経験」はしてきましたが、仕事も同じだということを、業務を通して実感できましたね。

ポップアップの準備を進めていくうちに、「どういう商品がいいんだろう」、「côtéのこと、商品のことをもっと知ってもらうにはどうすればいいだろう」、「どんな伝え方が刺さるのかな」と考えるようになって、いつの間にか夢中になってる自分がいました。
今まで、「自分のやりたいことがわからない」瞬間はたくさんありましたが、最初からやりたいことでなくても、続けていくうちに楽しくなって、結果としてそれが自分の「やりたいこと」になることもあるように思いました。

知識がなくても、脚がある

最初こそ、「そもそも、知識もスキルもない素人がすぐコミットできるわけがない」と感じていましたが、ポップアップの準備を進めていく中で、「私でもできることはなんだろう?」と考えるようになりました。

マーケティングやアパレル関連の専門的な知識を身につけたり、フランス語を話せるようになることはもちろん大事。でも、インターン期間残り2ヶ月という限られた時間で、それらを達成することはおそらく無謀。そこで、自分の脚を使ってできることを探してみることにしました。
例えば、新商品を見つけるために1人でお店を回って、店員さんと連絡を取ったり、写真好きを活かして撮影をしてみたり。

その結果、見つけた新商品が採用されて、撮った写真もポップアップショップのInstagramで使ってもらうことができました。私ができたことは本当に少しですが、「こんな私でも少しでも力になれることがあるのかもしれない」と自信がつきました。

セネガルでの学びと共に、ケニアへ

現在は、ケニアのエンブ市で、ケニア人環境活動家と一緒に、現地の小学生を対象にした「環境教育」の授業をやっています。
授業では、「どうして環境を保全するのか」「waste management が大切な理由」「自分たちの住むところの現状はどうか」「自分たちにできることは何か」などを扱っています。

「先生が言ったことを書いて覚える」ケニアの典型的な受身の授業ではなく、自分たちで考えたり、体感できたりする授業作りを心がけているんですよ。セネガルでのインターンで得た、主体的にできることを探して、行動を起こす力はケニアでも生きているように感じています。

未来のインターン生に向けて

人によって業務が違うと思うので、「インターンに参加したらこういうことを得られます」というのは一概には言えません。ただ一つ言えるのは、自分が頑張れる環境が整っているということ。
頑張ろうとしていることに対して、小林さんは全力でサポートしてくれるし、彼が仕事に邁進し続ける姿に感化されて、私のモチベーションも上がっていました。私ができたことは本当に少しですが、私にとって学びの多い時間でした。

スンブジュン市場 撮影:森山明音

来年のポップアップこそは、実際に店舗に行ってみたいですね。2022年のポップアップ開催中はケニアにいたので。選んだ商品がどんなお客さんに届いたか見届けたり、お客さんの反応を実際に見ることで、自分がショップ開催準備に携わったことの実感を、より感じられそうな気がしています。

インターン生募集中!

 côtéでは、セネガル・ダカールにて一緒に活動してくれるインターン生を募集しています。
自分の得意なこと、新しいことを始めてみませんか?
少しでも興味があれば、お気軽にご連絡ください!

詳細はこちらのnoteから


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