モバエムに伝えたい大好き

経緯

 先日、ある企画に参加させていただきました。それが、モバのシナリオを担当してたところにお花を贈る企画「# モバエムライターに花を」(主催:あくにん様)。
 本企画の一環で「思い出のイベントについて語るアンケート」を記入させていただいたのですが、自分用の思い出メモとしても残しておきたかったのでnoteに記します(※ありがたいことに、主催の方から許可をいただきました)。
 アンケートの仕様:各項目500字まで。最後のフリー欄のみ字数制限なし。


1. 各ユニットの一番好きなイベントとその理由

Jupiter

 最恐怪奇譚~戦慄のメロディ~

~理由~
 北斗が「アイドルの仕事にプライドを感じているかもしれない」「忘れていた『熱さ』のようなものを思い出せるかもしれない」と自覚し、さらにそれをプライドのワケになっている冬馬本人に話すシーンに北斗の進化を感じました。またその話を受け止める冬馬も素直に照れていることを北斗に伝えており、ここで憎まれ口や皮肉が言えない冬馬だから北斗のアイドル活動に対する冷めた意識も変化していったのでは、と思えてすきです。
 その変化を北斗が皮肉めかした「冬馬のせい」という言い方ではなく「冬馬に染まった」という表現をしていたことも、Jupiter及びそのセンターである冬馬を北斗なりに大切にしていることが窺えて嬉しかったです。北斗から素直な20歳の青年部分を引き出してしまうJupiterが微笑ましくて、だいすきなお話でした。


DRAMATIC STARS

 MUSIC STAR LIVE

~理由~
 3人が重ねてきた時間の長さを実感するお話でした。その積み重ねは、容認できなかったことを快諾するようになるという歪で急な変化でなく「全部受け入れることはできないが、言葉の主旨へは理解を示す」というスタンスにほどけているところが丁寧で嬉しかったです。
 薫は完璧を妥協するようになったわけではない。輝は薫の言い方にムッとしなくなったわけでもない。翼は、輝と薫の口論にも狼狽えず、2人に負けたくない気持ちもしっかり育っている。
 ほぐれた部分、変わらない点、両方の描写がなされていて、ここからドラスタの物語を見た人ならこれまで蓄積してきた信頼関係が気になりますし、ずっと彼らを見守ってきた人にとっては感慨深いだろうなと思いました。自分は途中から彼らの歩みを追いかけましたが、このお話がとてもすきです。
 彼らを見ていると「せっかくの定職だったのにもったいないとは言わせない、真摯に挑む姿には人を幸せにする輝きがある」という強い気持ちを感じます。どんなワケもどんな夢も強く願う未来に変わっていくから、過去だけが輝いていたなんてまだわからないだろ、ここから踏み出そうぜ、と言われている気になります。


Altessimo

 スクール・オブ・コーラス

~理由~
 比較的新しいイベントでは既に様々な仕事を経て世界を広げていく二人を見ていたので、都築さんが「まだ音楽と理解者だけが在った過去」を追憶し、その影を色濃く感じるこのイベントの雰囲気がとても新鮮でした。
 都築さんの、鮮烈な体験だったがゆえに失われて過ぎ去った後に残る寂寥のような感情が、麗さんという出逢いを機に、新しくなっていく様子が想像できて素敵でした。未来を知っているからこその感想になってしまっていますが、このイベントストーリー自体も暗い終わり方ではなかったので、発表当時に読んでいたとしても今あるじんわりとした温かい読了感はあったような気がします。
 麗さんが都築さんの過去には深く立ち入れない、と諦めるのではなく躊躇いかけた麗さんに「未来を思いたい」と手を差し出す都築さんの関係性が淡くうつくしいなと感じました。


Beit

 銀盤を舞うスワン

~理由~
 今まで成功だけを評価される価値観で生きてきた恭二が、決してお情けというだけでなく「諦めずに励む姿」そのものを応援されることもあるのだと知り、意識の強張りを少しほどいたところがすきです。恭二にとってBeitは「思いきり挑戦したらいつでも帰ってこられる家」のような居場所になっているような気がして、彼にとっての実家はおそらくそういう場所ではないので、恭二が新たなファミリー(≠家族)の形を知っていく途中過程の描き方として素敵でした。
 このイベントを読んでいると、恭二はおそらく他者に対しても、最後に失敗するのでは価値がない(だから成功が見込めないものに熱くなるなんてできない)という無意識下の屈託を抱いていたのではないかと思いました。また、彼は自尊心が極端に低いわけではないので、努力すればうまくいくかもしれないという自覚は持っていて、これから彼はこのイベントにおけるみのりのように「迎えてあげる側」になることもどんどん増えていくんだなと想像も膨らみました。


W

 アイドルTV!秋の大運動会2016

~理由~
 W出演イベントのみで数えて4つ前の「Lighting Ceremony Live」享介の増刊号『カウントダウン』やストーリー9(悠介「これからは享介に頼らなくても、少しはやっていけるかもよ?」享介「…んなことあるかよ」)から描かれていた、享介の「悠介には俺が必要なんだ」という依存心を悠介に打ち明け、振り切ったのが爽快でした。その爽快さが事務所対抗運動会という題材にも合っていて、とても読み心地の良いお話でした。
 悠介がゴール直前に「あのゴールテープは享介を過去に縛る鎖…」とみているのも、天才肌の悠介らしい勘ないしは閃き方で面白かったです。きっと享介は、今日から一切気にならない!とはならない。それでも二人で進んでいくと確かめ合ったことがまぶしくて、かっこよかったです。


FRAME

 Perchers ~山に魅せられた者たち~

~理由~
 劇中劇の内容がアイドルの心情とリンクする構成は今までもたくさんあった中で、今回は心がねじ切れそうなくらいもどかしいけれど、誠司さんが「自身の演じた役とは違い」心の内を全部打ち明ける結末でなかったことが、信玄誠司というキャラクター造形に忠実で感嘆しました。
 「AP SUPER」イベントで誠司さんが初めて明かした(しかもきっかけは自分からでなくWに聞かれて)足の怪我と、同時に喪った「あいつ」のことを誠司さんが英雄や龍に話す日が果たしてくるのか、こない方がいいんじゃないか、傷のように扱うのは「心配は無用だ」と笑う誠司さんに失礼ではないのか、このイベントを読んで悶々と考え続け、まだ答えが出ていません。郡司さんはきっとラストシーンの後、すぐではないかもしれないけれど仲間に自分の傷を打ち明けて「あいつが本当にいなくなってしまうかもしれない」という恐怖を一緒に乗り越えると決めた。じゃあ誠司さんはどうなるのか。話す未来が来てほしいと願う気持ちも、ずっと待っていてあげたいという気持ちもありますが、だけど結局はFRAME担当Pとして誠司さんと共に歩んでいきたい願いと祈りが自分の中にあります。大事な思い出の物語です。


Dream Ship Party Live

~理由~
 九郎くんの情熱と未成年の青さが両方窺えて読むのが楽しかったです。情熱だけが先走ってもまだ全てを成功させる実力や経験はない九郎くんに、ぴしゃりと水を浴びせるのは年長の翔真さんなのもすきです。翔真さんが持つ芸の道への思い入れ、またおそらく経験として妥協を許されないと知っているからこそ、翔真さんの言葉は単に九郎くんが心配だからという情だけでないところから出たのだろうなと思うからです。仲良しこよしでなあなあにするのではなく、仲間だからこそ誠意をもって応えるという姿がかっこよく、そこにまた応えようとする九郎くんも素敵でした。


High×Joker

 忘却のクラングファルベ

~理由~
 劇中劇でアイドルの個性に囚われない役柄を演じることはよくありましたが、奇異を衒うというよりも「普段見ている仲間を参考にして役作りをする」という過程が5人ユニットであり全員未成年のハイジョらしいなと楽しく拝読しました。
 というのも、おそらくCafé Paradeが同じことをしてもハイジョとは異なる展開になるような気がしたからです。仲間の姿を通じて「普段、自分はこう見られている」と知るのは、このイベントでも描かれているように好感情だけではありません。観察力の違い、考え方の差異がズレでなく個性になって魅力を倍加していく、その不安定な過程とまとまってからの勢いはハイジョにしか出せない馬力があるのではなかろうか、と思います。


神速一魂

 爆音上等!!紅蓮雷舞!!

~理由~
 朱雀や玄武の通っている高校、つまりヤンキーたちがひしめく中に「チャラチャラ」の筆頭格であるアイドルJupiterを連れて来るという発想が新鮮でした。3人を出迎えようと奮戦する神速の2人が微笑ましくてすきです。北斗が馴染めるか心配でしたが、冬馬に染まっている上に負けず嫌いの彼ならヤンキーもエンジェルくんにできてしまうな、と心配は霧散しました。メンチの代わりにチャオ☆してそうで北斗の対応も面白かったです。
 また、朱雀と玄武の年齢、学年について明かされたこともあり、個人的に衝撃のエピソードでした。玄武の「色々あって」の詳細をまだ知りません。施設での生活からオウケン高校へ入るまでの過程がとても気になりました。


Café Parade

 Marching Band Parade

~理由~
 神谷と家族の確執、東雲との思い出、そして水嶋咲が女の子と話す大切な一歩を踏み出したこのエピソードは、水嶋咲担当Pの自分にとってどきどきと結末までを見守る物語というよりも、先の分からない現実として受け止めるしかないものでした。それくらい、描写が丁寧で一瞬も冷めませんでした。
 咲の迷いと僅かな勇気、咲の普段の姿を知っているから本心から励まし、大切に思っていると言葉にできる巻緒、励ます神谷の今すぐ帰って和解する気なんてない頑固さ、確執はなくても家を継げずに肩身の狭さを味わったことのある東雲、苦手な運動にも皆と一緒なら挑戦できるアスランなど、このエピソードには画面を隔てている実感が薄かったです。
 マーチングバンドという、様々な個性を持った楽器でひとつの音楽を奏でる形態がCafé Paradeというアイドルにも通じているような気がしてとてもうきうきしました。どの楽器もいらないなんてことがないので、なおさらでした。


もふもふえん

 深緑のGymnasium

~理由~
 ちょっと不思議で儚い世界観を、暗過ぎず明る過ぎない絶妙な塩梅で演じられるアイドルとして、もふもふえんが選ばれていることに後から膝を打ちました。彼らの元気さが無邪気さに、子役として経験を積んできたプロの部分が「誰も知らず彼らだけが通じ合っているという切なく優しい関係性」のお芝居に反映されていて、様々なイベントを読んでからもこの作品は本当におそろしいなと感じます。
 Wも初期の双子星イベントを彷彿とさせる「双子という運命/宿命を背負った者たち」という重みが役の中に感じられて非常にどきどきと読みました。
 私事ばかりで誠に恐縮ですが、自分がモバエムを始めたのは2021年7月でちょうど『緑陰』のイベント開催期間だったり、初現地参加をしたプロデューサーミーティング2022でも本シリーズの朗読を生で拝聴したりと、Gymnasiumシリーズには不思議なご縁を感じます。克明に人間の感情、その機微を描いた作品だったからこそ愛され、様々な方法でこの物語を大切にしている方が自分を含め多くいらっしゃるのだと思います。


S.E.M

 学校で会おう! ~文化祭スペシャルライブ~

~理由~
 S.E.Mの始まるワケになった文化祭ライブを、彼ら自身で叶えさせてくださって本当にありがとうございました。7年歩いてきた軌跡が彼らをあのステージに導いたのだろうし、それは彼らの進化が不可欠だったと思います。ただ奇を衒ってきたわけではなく、大人になっても学び続け、努力や尊敬を重ねて進んできた道の先にあったのが「彼らにとっての夢の在り処、出発点」である学校でのライブだったことに、ただ感激と喜びでいっぱいでした。
 S.E.Mは本当に学生時代に出会っていたかったアイドルだと思うたび、あまり楽しくない思い出ばかりが蘇って悲しくなりますが、なぜか彼らは「それさえも今の君を作っている」と背中を押して、過去に蹲るのを諦めさせてくれる気がして勇気が出ます。優等生でなかった自分がS.E.Mに対して勝手に抱いていた苦々しさ以外にも、本当に素敵なアイドルなんだなと改めて実感できた思い出の物語です。
(アンケに書いてないことですが、初上位イベだったのでドキドキでした。200位台+長チケでMMチェンジできて本当に嬉しかったです)


THE 虎牙道

 Enthralling Dancer ~親愛なる弟へ~

~理由~
 円城寺道流は間違いなくフィジカル属性のアイドルだとこれ以上なく実感した物語でした。タケルや漣の戦いを宥めるだけが彼の役割ではない。彼も一人のファイターとしてステージに上がっている。そのことをひしひしと感じられる、心地いい緊張感のストーリー。劇中劇の筋を通してアイドルが自分を見つめ直すきっかけになっていく、という仕組みとしてはSideMお馴染みなのにどういうわけか毎回新たな戦いを目撃できる高揚感。夢中で読み耽り、ファンになりました。
 このイベントではSR上位で主演の道流だけでなく、彼の闘志を知るタケルや漣の描写もにやりとするほどぞくぞくするものでした。道流が肚を決めてからの、ああ、負けられねえという戦士の感覚が、三人で積み重ねてきた関係性に基づく勘が、2人のファイターに火をつける様子。SideM唯一の「全員フィジカル属性アイドルのユニット」でしか実現できない構図だったのではないかと思います。


F-LAGS

 僕らが運ぶ想いのカタチ☆Letterライブ!!

~理由~
 アイドルにとって大切なファンレターというテーマを扱いながら、いま改めて手紙を送りたいアイドルたちのワケにも着目した、心温まるお話でした。だいすきです。Wの2人はお互いへの気持ちを、F-LAGSはそれぞれの大切な相手に手紙を書くにあたり、手紙って何だろう? 何を伝えよう? と真剣に考えている様子が微笑ましかったです。
 想いを伝えたいと胸を張るアイドルたちが、同じ気持ちで届いたファンレターや書き手のファンをとても大切にしていることが伝わって、救われました。WやF-LAGSは特に、届かない/届けられない苦しみを経験しているので、届けられる/伝わることへの喜びをよりいっそう強く感じるのかもな、と想像しています。どのアイドルもそれを疎かにしているわけではありませんが、この2ユニットでこの物語を描いたワケがあるような気がして、お話を読みながら勝手にほくほくしていました。


Legenders

 タイムプリディクション ~時空の監視者~

~理由~
 劇中劇の描写と現実のLegendersのやりとりが交錯する仕組みに驚嘆しました。SF風の世界観からして好きなのですが、「時間」や「未来」という概念とLegendersを取り合わせる描き方に夢中でした。
 アイドルたちの時間に対する考え方も垣間見えて面白かったです。
 物語を読んでの勝手な解釈ですが、想楽は、過去が積み重なっての今と認識してはいるけれど一番大事なのはやっぱり「今」(ノイの台詞『「過去の思い出」じゃなくて「今」、この状況を見て判断しろよ!』にも表れている)。クリスは今にもそれが繋がっていく未来にも絶望していないから一番の関心事は自分が知り得ない「過去」。そして雨彦は自分の人生に興味がない+掃除屋の精神として他人の思いとの間に一線を引いていて過去を知りたいとも願わない。だけどアイドルをしていくうちに、ずっと掃除屋のみをやると思っていた未来が少し意外な方向に転がり出したのを感じて、「未来」にはまだ自分の考えが及ばないものがあるのではと考えた気がしました。「自分が存在しないくらいの未来」という雨彦の答えは他人に踏み込ませないため、では収まらなさそうな茶目っ気と好奇心による決して後ろ向きではない回答だったように感じました。


2. 一番好きな越境イベントとその理由

 アンダーエッジ

~理由~
 四季にヒーロー役の主演が来た!イベントメンバー全員フィジカル属性のアイドル!しかもだいすきなシャドウナインシリーズのトリ!という、盛り上がる要素マシマシ麺固めスープ濃いめ油多めの最高なお話でした。リアルタイムでなく後追いで読んだので当時の登場アイドルPがいかに沸いたかは想像するしかないにせよ、後追いのユーザーにもしっかり熱を灯して作品やアイドルたちの大ファンにしているという事実はお伝えしたいです。
 四季が共演者全員を頼って初主演を成功させようと励む姿はそのままアンダーエッジと重なって魅力的でした。四季がストーリー中で悩んでいる通り、強いヒーローを演じきれるアイドルは315プロに数多くいると思います。しかし冬馬たち共演者は全員、四季のひたむきで熱いところを頼もしく思っているだけでなくちゃんと本人に自分の言葉で伝えてくれました。綺麗な言葉より本音を分かち合える仲間、というまぶしい関係性も全員フィジカル属性というイベントの特性が存分に活きているような気がして嬉しかったです。
 海外モノという舞台設定もあって、アンダーエッジはシャドウナイン以上に軽妙な脚本がとても楽しい作品でした。


3. 一番好きな劇中劇とその理由

 サイバネティクスウォーズ2と完結編

~理由~
 人間とアンドロイドの新たな関係性が描かれたところにわくわくしました。無印のカイの「敵対関係の中に混入した理解」でもなく、リクとADAMの「自ら終わりを叩きつけなければならなかった優しい友情」でもない、ソルとキースの「憎悪から始まった共闘」が新鮮でした。戦って切り拓くのではほどけない問題もあると直面してなお、それでも戦いを(壊す戦いから守る戦いへシフトしても)やめないソルたちがまぶしく、逞しくて夢中で読み耽りました。
 この2人を取り巻くキャラクターたちは名前の有無にかかわらず、全員が自分の生/稼働時間の主人公をやっていて、作品に主演が設定されていたとしても誰一人モブではないと感じられる世界観と設定構築が圧巻でした。ずっと大事な思い出として残る、今でも一番すきなイベントストーリーです。
 相関図とキャラクターごとの設定が必ずしも本編で明言されるものばかりではないのも、「解説するための設定ではなく、本当にここでないどこかにはそういう世界がある」と思えるほどで、現実とかけ離れているファンタジーのはずなのに描かれている精神や世界観は自分たちの生きる現実にも差し迫っているように感じました。


4. 好きな日常の一コマとその理由

 FRAME/F-LAGS(2018.10.28~2018.11.09)
 6日目「同じ釜の飯を食える幸せ」

~理由~
 木村龍の不運と幸福は並び立つとわかって嬉しかったです。ラッキーの反対はアンラッキーだけど、ハッピーまで打ち消されてしまうわけではないのも、それをいつも思い出させてくれる存在が龍のそばにいてくれることも、不運に慣れた龍の心を優しく救っているような気がしてなりません。
 タイトルもすごく好きです。元公務員ユニットから出た「幸運も不運も等しく経験して苦楽を共にする、それが仲間だ」「お前だけに不運を背負わせるつもりはないし、幸運もまた然りだ」という言葉たちの重みは計り知れないけれど、FRAMEの3人がそれぞれ「自分は独りじゃない」「隣にいる仲間にも『いつでも助ける』と伝えたい」という気持ちを持っているのが窺えるお話でした。
 一番最後のテキストである龍の「やっぱり今日の俺、最高にラッキーだ!!」という言葉も好きで、優しさを受け取れるし返していける龍がとてもまぶしくてかっこよかったです。ラッキーとハッピーは違うと思っていたけれど、繋がることはあるんだなと学びました。


5. 好きなカード台詞(3つまで)

【見通す瞳】舞田類
「『厳かな表情で』…こういう役、俺にはこないと思ってた。だから、全力でtryするよ。プロデューサーちゃんが見つけてくれた可能性…確信に変える。」

【ベテラン救助隊員】信玄誠司 信頼度Max
「笑顔の力は人を救う。アイドルになったことで、それを実感している…自分をアイドルにしてくれてありがとう。」

【真実は盤上に】握野英雄 信頼度Max
「悩みを全部打ち明けてくれとは言わない。俺はそばにいるだけだ、いつでも好きな時に背中を預けてくれよ。」


6. フリー欄(字数制限なし)

 膨大な物語の構築、本当にお疲れ様でした。
 そしてありがとうございます。

 モバエムの存在はわたしにとって「日々」です。特別なだいすきという気持ちが少しずつ積み重なって、今ではいつもの毎日にそっと喜びをくださる存在になりました。
 アイドルたちとの距離感も同じです。
 画面の向こうにしかない物語では決してなく、明日職場に行けば会って話せるような、不思議な近しさを感じています。とても幸せなことだな、と噛みしめつつ、今までの道のりに思いを馳せる毎日です。
 8年という年月の重みを感じるたびに、7周年からぽっと出のプロデューサーになっただけの自分でさえ胸がいっぱいになるので、8年間(きっと企画段階なども含めればそれ以上)もの間SideMの世界を描き続けてこられた皆様にとってはもっと色々、苦しみも喜びもあったかと存じます。そのすべてに心から尊敬と感謝を申し上げます。

 わたしとアイドルたちの距離を近付けてくださった皆様に、どうしても、何かできることはないか悩むのをやめられず、今回の企画に参加させていただきました。今までいただいた喜びのひとかけらでも恩返しできているなら幸いです。

 モバエムは終わってしまいますが、SideMを築き上げたモバエムがワケもなく忘れられたり貶められたりしないように、せめてだいすきな「日々」のことをこれからも伝えていきます。SideMが、モバエムがだいすきです。どうか皆様がずっとずっとこの先も幸せでありますように。