SideM楽曲語り30の質問
※話がよく逸れている
※私事多め
1. はじめに。担当はどのアイドルさん(ユニット)ですか?
舞田類、水嶋咲担当
2. 最近お気に入りの曲
Braver Beat
熱くハードな音色が勇ましい。
ビークロは、ラグナやライトたちの信じる「楽しいは最強」だけでなく、ダンの歌うCメロパート「分かり合うんじゃない」とその後に続くムゲンの「確かめ合うんだ」というスタンスもひとつの可能性として包み込むところが奥深い。そういう、正しさは力で示す真剣勝負の厳しさやヒリヒリする緊張の快楽をこの曲から感じる。単なるビークロファンやマニアではない「ウェイカー」とはどういう存在なのかを逞しく歌う一曲。目覚めさせる者であり、自分自身も覚醒していく。かっこいい。
3. 初めて聴いた曲
アニメOP「Reason!!」かBRAND NEW FIELD
サイスタ発表の告知→先輩Pの勧めでアニメ視聴(2021.7月頃)→YoutubeでSLのA面プレイリスト動画を確認→同月下旬リリースのSLアルバム購入、という流れでsideMに入った気がする。
4. 初めて買ったCD・楽曲
Starting Line BEST(2021.7.21発売)
当時、試聴動画を見るたび好きな曲が増えていく一方だった。全部の曲が心から好きになるコンテンツは初めてで、戸惑いと驚きと喜びを覚えた。円盤のダイジェスト動画を繰り返し見て、どんどんCDがほしくなっていた頃。
5. よく聴く曲
Make New Legend
シリアスなピアノの音色と、強い向かい風みたいに勇壮なストリングスが眠気も疲れも吹き飛ばしてくれる。歌詞も聞き手を追い立てていないのに、ただ背中をさすって頭を撫でて優しく励まされるようなものでもないのが心地良い。応援ソングを聞くと頑張ってない自分を知っているから気まずくて避けがちだったが、この曲にはもう何度も支えられてきた。やりたくないこと、行きたくない場所、片付けなくてはならないタスク、全部sideMが終わらせてくれた。
特に好きなところは2番Bメロ「童心さえ忘れて」〜「本心さえ隠して」とCメロ「君と」×3(ドラスタのAsteriskにおける「It’s you」と対になっている)。松井さんの歌詞は痺れる言葉遊びの部分に「ユニット/アイドルごとに筋の通った哲学・美学」を感じられて好き。
sideMの曲は、よくある「ファンそっちのけのユニットキャラソン」でない音楽がたくさんあって個人的に嬉しかった。せっかく「キャラソンでない、彼らの世界で実際に仕事で出している想定の歌」を多く出してきたアイマスの枠組みにいるので、今後もその路線が潰れず存続してもらえるようにPも頑張る。
6. よく歌う曲
Bet your intuition!
6th東京スタンドマイク横並び披露ありがとう。
思えばレジェ、FRAME、S.E.Mはそれぞれ「臨む」という言葉が当てはまる。後発ユニットであっても、だからこそ既存メンバーや作品に対して挑戦を重ねてきたレジェ。悩み苦しむ人々に向かい合おうとするFRAME。可能性は無限大であると証明するべく常に学び続ける姿を示すS.E.M。この曲を歌う9人が全員、何かに挑むべくアイドルとしての自分に賭けている。直感は個人の持つすべてによって培われるとしたら、直感の導く先は確かに「運命」だといえそう。この重い「運命」という言葉を決意から口にするアイドルたちは、伝説のように勇敢で可能性に満ちている。
7. サイスタで好きな譜面
Study Equal Magic!
フリック苦手だけどダンスとの一致が楽しいから好き。
特大アピールノーツでPにも画面の前で「A」をやる猶予が与えられているのも嬉しい(多分そうじゃなくてアイドルたちの「A」を譜面中もお楽しみいただけるようにという設計)
8. ライブで聴きたい曲
フルメンの√EVOLUTION
シリアスでかっこいいこの曲のS.E.Mに惹かれてSideMに入ったから、これの生披露を聞くまでは死ねない。ダンスもどうなるのか気になる。新しいけれど、この曲に感じた勇ましさ自体はきっとSLやエウレカダイアリ―のあたりからもうあったのかもしれない。S.E.Mは覚悟を決めてアイドルになった大人たちのユニットだから、余計に彼らの歌う覚悟が強く聞こえる。
他にも、S!P!D!、Plus 1 Good Day!、担当ソロ2曲、九十九一希ソロ+♡Cupids!、MtW含めたWTシリーズ、DJ、LiYSなどたくさんある。sideMは音楽をCDで聴くのと生披露の体験が良い意味で別物だから、生で聴く機会はどんどん増やしたい。
9. 歌い方が好きな曲、および特にここ!という箇所
ANYWHERE個人的優勝「握野英雄の『あ』母音」
「支配下(か)」「掌握(あく)しよう」など、全部の『あ』母音が好き。『あ』の音ってぶわっと明け透けにも出せるのに、英雄(を演じられている熊谷さん)は終始まろやかな響きを通していてだいすき。プロミ2022属性曲は全員分感想を書いている最中なので完成したら投稿する。詳しくはそちらで。
10. インストが好きな曲
PERMAFROST
試聴公開時から好き。歌唱のメロをそっと拾うギターに安心感を覚え、歌ありの状態では気付けなかった音に何度も出会う。そしてサビの美しいストリングス、踏みしめるような強いピアノ。ラスサビの転調部分を聞いてほしい。透明度が増して綺麗なのにギターがさらに熱く響いてきて、燃えながら凍る。熱くも冷たくもなれるレジェにふさわしい。
TBTも抜群に痺れるオケなのでそちらもぜひ。
11. かっこいい曲
ALL nOR NOTHING
イントロから狂っていて好き。
まともな奴はいないゲームの始まりだから明るく不穏。
作詞担当である松井さんの言葉遊びも楽しい。
この曲をベスゲ1の面子が歌わない理由は「李道が虎英を守って裏社会のシゴトには触れさせていないから、たとえカジノでゲームをやってはいても危ない場に加えさせない(ゴニバブック相関図参照)」とかだったら怖いなと勝手に想像している。とはいえ、歌詞の内容的には虎英VS龍飛にも合いそう。
CDは試聴と円盤ダイジェストで惚れて購入。プロミ2021の、ソロでにっこりハピネスをお届けする神谷と「ゲームは命を賭けなければ面白くない。……そうだろ?」→AnNで笑顔を消した鋭利な表情の神谷で心臓が止まった。円盤も必ず買う。
余談:虎雄の「虎英とは生き別れの兄弟」設定において、二人はいつ別れたのか気になる。もしや唯一この曲がベスゲ1と2を結ぶ?
12. かわいい曲
・CD音源→フェイバリットに踊らせて
・ライブ→GO AHEAD SMILE!
かわいいを浴びると笑顔になれる。それがこの2曲。
前者は水嶋咲の思う「かわいい」「大好きなあたし」が詰まっているだけでなく、曲の届く先にいる誰かの大事に抱えた「大好き」も想う気持ちが込められている。そこが本当に嬉しかった。
咲ちゃんにはカフェパレという居場所があって、もう夢を叶えるための階段を上っているからこそ、誰かを励ましたり応援したり尊重したりする心の余裕を持てるんだと思う。それは悪いことじゃない。ひとを受け容れるためにはそのための受容キャパがどうしても必要なのに、なぜか受け容れないこと=悪だけを語る多様性の話ばかりが交わされているような気がする。大事なのは「心の余裕を持てる時間、居場所」で、咲ちゃん風に言うとそれが「大好き」になるのかも。そういうものを持てるようになったらいいよね、そしたらこんなに素敵な景色が見つかるの!って伝えられているみたいで、わたしはほっとした。
歌詞を見るとキャラソンっぽいのに、カフェパレみんなに共通する「歓迎の心」と「世界中に届けたい気持ち(糧)」がアイドルとして出力されているのも好き。コーレスにもある「We are Café Parade」をソロでもはっきり感じられるからこそ、向かう先は画面越しでなく同じ世界のファンだと思えるのかも。それが本当に嬉しい~!
後者の信玄誠司オリピソロは、6th北海道Day1の増元さんことまっさんがかわいくて入れずにはいられなかった。ガッツポーズも力強い所作も、まっさんのおひさまみたいな笑顔でもっと魅力的に映る。サビラスト「ススメ」の「メ」ロングトーンが素晴らしい。かっこよくて微笑ましい。まっさんの低音ハモ(プロミ2019のメンタル♡Cupids!など)もファルセット(リビアイ「鼓動轟かせ」、SYLなど)も大好きだし、ソロでの傷も痛みも抱えて逞しく歌い上げる声も好き。どんな時も悲壮感を押しつけていないのがまぶしくも、もどかしくもある。
13. 泣いた曲
Hope's Journey
サビが楽しくて綺麗。視界が開けるような感覚が気持ちいい。6thライブで披露されるたびに嬉しくて涙を流していた。北海道公演ではさらに歌が胸に響いて、F-LAGSはずっと進んできてくれたんだなと思えた。映像でユニット名が表示されるたび、「F」が旗に見えてぐっときた。旗も、それを握る手も背中も、振り返ってのはなまる笑顔も見せてくれるユニットなんだな……と感慨深くなった一曲。
希望に満ちた音を、わたしはいつもまぶしくて遠ざけたくなるのにこの曲は違った。それが嬉しかったのかもしれない。わたしが見ている空を、昨日とは違うって思わせてくれる。やるべきことを終えられない駄目な自分にも、見える景色から目を閉ざさないでって教えてくれているみたい。優しくて楽しい、日々の色が少し変わって見える曲。そして比留間さんを含めた、新しいF-LAGSの第一歩を刻むこの希望に出会えて嬉しい。
14. 元気になれる曲
Plus 1 Good Day!
FRAMEがもっと大好きになった曲。
最近のマイブームはこの音楽と同じテンポで歩くこと。そうしていると、彼らの存在がわたしの日々にも根付いている気がして、それを信じられることも信じさせてくれるFRAMEもどんどん好きになる。明るくて幸せな気持ちって飽和しないから不思議。
Cメロ「広がっていく視界でいよう」のフレーズがずっと胸に響いていて、自分のlit linkにも掲げさせてもらっている。わたしがsideMに出会えたのも、ずっと世界を広げようとなさってきたアイドルたちやP、ファンの方々があってこそ。自分もそういう誰かの素敵な気持ちを後押しできる存在になりたい。まずはPとして。
雑誌とイベントファイル全部読むからFRAMEの担当にならせてほしい。
15. テンションが上がる曲
RIGHT WAY SOUL MATE
作曲の清水さん、編曲に加わっている山下さんは他ジャンルでも自分の大好きな曲を手がけていらっしゃる方なので、お名前を拝見してすぐガッツポーズした。イントロからいきなり感情を昂らせるメロディライン、にやにやしちゃうギターの音、ちょっとヴィンテージ(古臭いというより、泥臭さとか褪せて味が出ているとかそういうことがいいたい)な曲調が肌に馴染む。
サビがかっこいいのに切なくもあるのがまた好き。
3rdアニバ曲だから、まだまだ広がっていく可能性というのも表現されていそうだけど、これまでの年月を蔑ろにせずしっかり振り返っている様子が1番の歌詞から伝わってくる。神速一魂の元にはまだ叶っていない夢と互いの存在があるだけ。まだまだ進みたいって気持ちを星のように強く発している。おそらくその中には満たされていない想いも少なからずあって、それを暗く捉えるのではなく「お前とならそういうもんも抱えていけるよな、一緒に進んでいけるよな」って傷だらけで見つめ合っている感じがする。無傷のまんまじゃ目の前や画面向こうの傷ついてるやつらにゃ伝わんねえ、みたいな、苦しみも傷も痛みも進歩のためには厭わない覚悟も感じた。わたしがそういう彼らでいてほしいだけなのかもしれないけど。
16. 落ち着く曲
Teatime Cliché
春先の昼下がり、日当たりのいいテラスでゆったりお茶を楽しむような曲。その時間を穏やかに肯定する歌詞が快い。心を落ち着ける時間をとることも、そこで見つける景色に何かを感じることも否定しないのが優しくて大好き。
華やかなパレードへお招きしたりデリバリーしたりだったカフェパレが、今度は店内(ないしは、あなたの心が安らぐための場所)でやわらかに歌い上げている。賑やかな時間が苦手なあなたにはこちらのメニューをどうぞ、と言われているみたいでわくわくしちゃう。再生すればいつでも、さりげなく寄り添ってくれるこの音楽と出会えた偶然に感謝してる。
この曲が好きなひとは、常盤ゆう「カモミール・バスルーム」もお好きなんじゃないかと思う。ぜひ聞いてみてほしい。
17. 春に聴きたい曲
装 ~so beautiful~
彩で最も好きな曲。翔真さんの歌い出しが艶やかで心臓が震える。
6th東京公演(1/8, 1/9)が成人式の時期であることもふまえてのMC、楽曲披露に感激で鳥肌が立った。あの日の会場または配信で参戦なさっていた方の中には、成人を迎えた方もとうに過ぎた方もまだ少し先に控えている方もいて、彩の2人がそのことに言及なさっていたのも素晴らしかった。この曲は「艶やかな彩を纏ってる」ひとの歌であり、同時にそれを遠くから/知人や家族などの身近な位置から見つめる誰かにも添う歌だと思う。
「小さな世界さえ(きっと)越えていく」のフレーズも大好き。
纏った彩が今までいた小さな世界を越えていくための一歩を飾ってくれるなんて、纏う本人もそれを眺める誰かも心が綻んでしまうだろうな……。
小さな世界とは翔真さんでいえば、生まれで人生が振り分けられる歌舞伎の世界。九郎くんでいえば、美学だったはずのしきたりを守り尊ぶ精神が行き過ぎて、迎えるはずの「来る者」を拒み、壁を作ってしまっている茶道家元の世界。キリオでいえば、2人のような卑下も不満もない代わりに「今ここで立ち止まること」をよしとしてしまう世界のことなんだろうかと想像している。
特にキリオにとっての「宇宙」=今立っている地球でない場所→未来のとらでぃしょなるとなる「新しい面白い」が生まれるところ(精神)と捉えているとしたら、地球のしがらみに囚われること自体、確かに器の小さい話なのかもしれない。小さな世界という言葉も頷ける。
そうやって3人がそれぞれ「小さな世界」を越えようとして美しく歌い踊る姿に、心を動かされる。その情動がなんだかいいものであるような気にもなってくる。彩のおかげで、美しいものを見て何かを感じる心まで肯定できる。有難い、ってこういうことなんだな……。
いつかフルメン披露を聴きたい。
18. 夏に聴きたい曲
サ・ヨ・ナ・ラ Summer Holiday
3rd幕張Day2でのセンターステージ披露、非常にかっこよかった。「あの瞬間」の振りや歌い方、Cメロ主旋律の流れ(「叶ったことだけが大切じゃない」あたりから)がお気に入り。晩夏の夕暮れを思わせるライトや、逆光を意識したカメラワーク、そして照らされる3人の複雑な表情に魅せられた。大人の切ない夏というテーマもあり、でも停滞では終わらず歩き出しているのがS.E.Mらしいと感じられて好き。
この曲は不思議と音が悲しくないというか、寂しいけれど温かい。曲の中で思い返している日々が決してつらいだけの時間ではなかったからかもしれない。曲の世界観にじんわりと思いを馳せる。
S.E.Mの朝はHappy's Birthday、昼間はS=MやFTTF、夕方はサマホリ、夜はセムンナイ、道中の移動時は∞Possibilitiesや√EVOLUTION、と一日分の楽曲があって生存に事欠かない。なんて幸せなんだろう、S.E.Mの音楽がある日常……。
19. 秋に聴きたい曲
Fine Day! Find Way!
夏でも冬でもない、風の気持ちいい日々に聴きたくなる。秋晴れによく合う。ライブの振りや画面演出からして、ドライブ中に聴くのも楽しそう。電車の窓から景色を眺めながら聴くのも最高なのでおすすめ。地下鉄でだってうきうきしてくる。
6th北海道Day2ネクステ→MC後のトップバッター披露、本当にありがとう。画面越しだけど拝めて幸せだったし、お旗の当番日にこれを聴けて嬉しかった。ずっと明るく進んでいく曲の中でも、歌詞からは今までの様々な苦しみや困難をなかったことにせず経験にしているのが感じられてまぶしい。CDの歌割り、ライブの歌割り、どちらも良かった。なんだか、今日ある全てで素敵な時間を作ろうとしてくれるsideMのライブとこの曲の「今日をいい日にしよう(だってもう今、そう思える材料はたくさんある!)」みたいなテーマがシンクロしている気がして大好き。コングリとは別のベクトルで背中を押される。
Cメロのユニットに合わせた「We found!」の歌詞が素晴らしい。夢色の旅、輝きの意味、星たちの祝福をそれぞれ見つけたって嬉しそうに歌い上げる姿が目に浮かぶ。旗とドラスタはSLのA面タイトルからそのまま引用しているとすぐにわかったが、神速は「輝き」だけじゃなくて「輝きの意味」になっていたところにびっくりした。どんな意味なのかじっくり想像した結果、わたしは神速一魂が「自分たちの照らしたいものを常に忘れない」という決意表明をしているのだと受け取った。
神速一魂のいう「輝き」はバニクルの放つ光であり、RWSMで「互いを/誰かを照らす」輝きだと思うと、その意味を見つけたって歌われるのが嬉しくてならない。ファンであることすら誇らしくなってくる。今も神速は信じる道を走っているんだって示されているような気がするからかも。わたしの望む神速一魂像を叶えてもらっている。まさにアイドル(偶像)……。
20. 冬に聴きたい曲
ASTERISK
2020.1/22発売。
星が一年の中で最も強く輝いて見えるのは、空気が冷たく澄む冬。惑星を除いた星の中で最も明るいシリウスがよく見える季節にこの曲が発売された。この曲に冬を感じる理由は自分の先入観だけではないのかもいれない。
冷たく研ぎ澄まされた雰囲気、挑むような歌い方、きらきら随所で瞬く音、シンセの伴奏やギター・ピアノに感じる不思議な温かさ。冷たいだけでも生ぬるいだけでもない、ドラスタのまっすぐな決意ときらめきを知る曲。
サイスタという新しい一歩を踏み出した315プロ所属ユニットドラスタが、6th東京でこれをフルメン披露した事実に高揚する。新規にもずっとPやファンだった人間にも届く「君がいてくれたから」から、またドラスタの歴史が紡がれていくなんてかっこいいな……。「現在進行形のドラスタ」を表すのに最適の一曲かも。
21. 頑張る時に聴きたい曲
Learning Message
作業のお供。もはや戦友。
頑張りなさいでなく「共に進もう 教えてほしい 共に解き明かそう」というスタンスが心強くて奮い立つ。元数学教師アイドルのソロに電子音ゴリゴリのダンスミュージックを出してくるのがもうかっこいい。
ミスターはざまはなぜDance型なのかわからないが、アイマスアイドル最年長が動くことを厭わないというのはしんどくて、でもどうしようもなく夢があるなと思ってしまう。この歌を聴いていても、綺麗事だとそっぽを向きたい子供の頃の自分と、綺麗事や王道は一周回って響いてくると知った今の自分がまだどっちも消えない。この曲に夢を見ている部分と、うまく素直に受け止められない部分があるのかもしれない。でも大好きな音楽。
1番Aメロ「探し出すためのビジョンだ」のところで、ザザッと音が入るのも好き。今まで同じと思い込んでいた景色が一瞬切り替わって、知らないビジョンが入ってくるみたい。ミスターはざまは32歳にして、新たな視界を見つけている。これから先も見つけていく。声を届けるために、自らも学び続けながら。これを聴いているとそれがわかる。だからいつ聴いても、ミスターの初心を受け止めるような心地になる。
22. へこんでいる時に聴きたい曲
ミュージアムジカ
※他項目以上に私事なので読み飛ばしてくださっていいです
失敗ばかりでぽんこつな一日の終わり、入浴中に頭でこの曲を流してはひたすらに声を殺して泣いている。とにかく自分が嫌で気持ち悪いとしか思えない時、サビが元気をくれる。わたしがひとりではめを外して騒いだところでただ迷惑なだけだし、素敵な曲を届けてくれたアイドル達は目の前にいないけど、近頃はそれがなんだと思えるようになってきた。音楽が届くって多分こういうことだ。一度世間に発表したらもう届いてしまうのが音楽なんだろう。だから音楽ってすごいと思う。わたしのところにこんなかっこよくてかわいくて最高の音楽を届けてくれて、さらに笑顔になる元気までくれる。そんなの笑っちゃうしかない。また元気に副業とPをやるしかない。いつもありがとう。
アイドルたちをもっと好きになるたび、3rd幕張の挨拶で笠間さんが仰っていた「最高の俺たちアイドルをプロデュースしているのはあなたたち(要約)」を思い出す。天照大神をモチーフにしたこの曲でいえば、隠れてしまったアマテラスはファンで、アマテラスを岩戸から出すための知恵を神々に与えたオモイカネはPなのかもしれない。わたしすげーじゃん。自分の胸の中でそんな錯覚をこっそり浮かべては、なんとかのうのうと生きている。
23. その他、特定のタイミングで聴きたくなる曲
AFTER THE RAIN
朝、家を出る時や移動手段に乗り込む時、これが流れると足が軽くなる。その日の天気に関係なく、雨上がりの空を見上げるような清々しさが味わえる。
アニメでこの曲が流れ出すシーンは引退会見。CDには収録されている冒頭の台詞はなしで始まる。ここからEDスタッフロールまでの流れが大好き。音楽の爽やかさ、Aメロのまだ少しじっとりとした雰囲気、それがサビでぶわっと晴れていく(でも湿気はちゃんと残っているところ)がWのデビューと重なって、涙が出そうになる。まだほんの一歩、それでも2人で踏み出した一歩はお互いを励ますんだろうな……。モバイベで丁寧に描かれてきた双子の心情が、別時空のはずのアニメでも汲まれていることに深い喜びを覚えた。
Youtube公式コメンタリー動画で菊池さんこときくてぃが、この曲を好きだと仰っていたのも印象的。またライブで披露する日があったらいいと願う。今のきくてぃとやまやんでこの曲のパフォーマンスを見たい。
24. 一番好きなCDジャケット
アイドルマスター SideM ドラマCD「ビーストクロニクル ~Risin’ Soul~」
カードの持ち方にキャラクター性が表れていてかっこいい。
ツネカツ(大吾)はカードゲーム作品のはずなのに拳が使えるように両手を空けてカードを口に咥えていて地下の荒くれボス感が出ている。ガサツそうで全然違ったラグナの気取った持ち方も、精神的成熟より先にビークロの実力がついてしまった感じがあって好き。カードの持ち方ひとつで前作主人公っぽい風格も醸し出しているのが巧み。ツトム(隼人)とライト(タケル)も使っている指は同じなのに、指の曲がり方や力の入り方が違っていて指フェチには嬉しい。ライトの持ち方が若干荒っぽいのは、ツトムたちアンダーグラウンドのウェイカーと違ってビークロを目的のための手段としてしか捉えていなかった(=カードの持ち方なんてどうでもいい)からかも。ツトムたちは仲間たちとビークロをやるなかでかっこいい持ち方を話し合ったりしていそう。
舞田類演じる久城ダンのみカードを持っていない(ように見える)のも好き。主題歌のCメロでもウェイカーたちがエースカードの名前を発するなか、ダンだけは「トラッシュへ送るよ、フォーリアンノイド」と台詞が加わっているあたり、ダンの立ち位置は意図的に際立たせてあるっぽい。
余談:ダンはおそらく、ヴァンガでいうグレード3以上のエースカードを使わないタイプ(→ブレイジングフェンリルなどはグレード3以上と推測)。上記の台詞にあるダンのフォーリアンノイドも、ドラマパートでは複数体行使している描写+モバのビークロRイベストにおける舞田の台詞(要約:ダンのデッキは強いカードが引けなくても戦える)があったため、グレードが高いカードではないのかも。
25. 一番好きな曲のタイトル
・PRIDE STAR
・Happy's Birthday
・Hope's Journey
"pride"には至宝という意味もあるらしい。矜持の星。至宝の星。誇りの星。どの意味でとってもかっこいい。柿埜さん作詞の全体曲で一番好き。恒星、惑星、流星、たくさんの意味を持っている「星」をそれぞれのユニットが自分たちの解釈で歌っているのも、sideMのテーマ「理由あってアイドル」に合っていて痺れる。
S.E.Mとお旗のNSE曲もタイトルが秀逸。
Youtubeの試聴動画コメ欄で見た「擬人化のタイトル=歌っているアイドルたちも聴いているファンも後ろで支えるPも含んでいるように思えて好き(要約)」という考えに膝を打った。アイドル達がファンにとって希望・幸せの象徴であるように、それを受け取っているひともアイドルにとってのHopeやHappyになっているなんて、とっても素敵な解釈。歌って終わりでも、CD買って終わりでもないというか、アイドルもファン・Pも思いを発したり受け取ったりを繰り返す循環の中にあって、それが毎日を作っていると実感する。もちろん変化もあるし決して閉鎖的な円環ではないけど、巡るものってあるよなとも思う。
26. 一番好きな歌詞
「ひけらかすだけじゃ見苦しいってこと 気付いてるよね 本当は」
北村想楽オリピソロFlowing Freedom 2番サビ終わり。
本心を隠すことも伝えることも生きる上で必要だから、どっちかを否定するのは違う。じゃあどうする、という困惑に想楽は「君は君を識らなくちゃ(=僕も僕を識らなきゃね)」→「自分が心を偽らないのなら纏う仮初も綺麗」という現時点での結論に到達している。わたしはそれが正しいから好きなんじゃなくて、自分で探していく(しかない)ことを知ったかぶらず途中経過でも歌にしているのが好ましく映った。自分を刺されたくなくて他人を刺すのは違うよねー。
想楽を毒舌って紹介されるともやもやするのは、想楽が自分の人生をやってる時に画面向こうの安全地帯から指差してキャラクターの属性をつまみ食いしてるように思ってしまうからかも。このソロを聴いていると、想楽は自分の人生を使ってこの曲を送り出していると強く感じる。他のアイドルもそこは同じ。大切にしたい。
本心を隠さなくていいんだよと優しく傷を舐めてくれる歌はきっと世の中に腐るほどあるし、それに救われるひとだっているけど、そこに「本当にそうなのかなー?」と踏み込む勇気も否定したくない。
27. 担当の歌う曲の中で一番好きな曲
・舞田:√EVOLUTION
・咲:Pavé Étoiles
舞田類の口から「違ってることを恐れずに(2番Aメロ)」が出たことに息を呑む。モバ信頼度UP台詞「そうだよね。プロデューサーちゃんの言うとおり俺はUniqueなんだ!自分を見失わないようにしないとネ♪」が5アニバ曲になってもずっと芯に存在しているのが嬉しかった。もう舞田は悪い意味での地球外生命体じゃない。小さな差別や偏見に縛られずworldwideに活躍するアイドル。
√EVOLUTIONは舞田のシリアスな歌声から、鳥籠イベSR「見渡す瞳」チェンジ後台詞の時点で存在していた舞田類の「覚悟」が伝わってくる(該当台詞→「『厳かな表情で』…こういう役、俺にはこないと思ってた。だから、全力でtryするよ。プロデューサーちゃんが見つけてくれた可能性…確信に変える。」)。偶像(アイドル)はスクリーン、映写機は仕事のコンセプトや企画側の意図、見え方は見る者次第。舞田はそのことを明確に理解している。そこがかっこいい。
カフェパレはそれぞれのパートがソロ曲レベルで個性爆発しているイメージだったけど、この曲で初めて「咲のソロパート」だと思った。自分だけのテンポと歌で音楽をドレスアップしてしまうのではなく、あくまで同じパヴェ(石畳)の上できらめいている印象を受けた。
この曲は宝石で形成された石畳"Pavé Étoiles"を「ジュエリーの連なり」と「星空」の両方にかけている発想、そしてそれをさらにカフェパレのコンセプトっぽい「歓迎」「居場所」「個性」の概念と重ねるのが巧妙。
つまりカフェパレは宝石のようにきらめく星。光の色や量が違うのも当たり前で、全部透明なんかじゃなくて、だけど今は一緒に同じ場所で輝いている。その一瞬を重ねると、奇跡になる。なんてまぶしいんだろう。なのに目が痛くなって逸らしたくはならない。見上げるだけで幸せ。わたしの大好きな「夜」や「星」の音楽を、こんなにおしゃれな形でカフェパレに叶えてもらえたのが嬉しかった。
カフェの営業時間中にパピッとかわいく動き回ったりハワイでハッピーにウインクしたりしていた咲ちゃんが、人差し指を口元に立ててひそやかに微笑みながら「それはきっと出会った刹那 胸の奥…キュン! Your Love!」と歌う姿を想像してPは倒れ伏す。ソロパートをパートとして設けてくれてありがとう。
28. 総合的に一番好きな曲
Over AGAIN
アニメ9話ED。
この道が答えになる、答えにしてみせる、もう振り返らない、後悔しない、木星は消えない。繰り返されるフレーズに胸を打たれる。何度でもBRAND NEW FIELDに立って、自分たちの軌跡を刻むという熱意をこんなに優しく、力強く示されて、聴いているこっちまで昂ってくる。315プロに来てからも961社長がユニット名に込めた「太陽系最大の惑星としての振る舞い」を求められることに3人ともポジティブかつ挑戦的なのが特にかっこいい。今モバでやってるドラスタとのイベ増刊号を読んでいても、そのマインドはずっと在るのがわかって震える。315プロの全員がこの惑星を見上げて、目指している。見上げられるほうも停滞せずに進み続ける。315プロは大げさでなく宇宙を受け容れているのかも。たくさんのほしが輝けるように。
29. この一枚はぜひ!というオススメCDは?
・好きな楽曲のソロコレ
(再販はほとんどないから出たら早めに入手を推奨)
・ドラマパートのあるCD(新しくてまだ在庫のあるGSシリーズのユニットに担当がいるならそちらをおすすめする)
CD購入の大きなメリットが上記2点なのではなかろうか。
ソロコレはそもそも配信に出ない、ドラマパートもない。だからといってスルーはもったいない。担当ユニット/アイドルのドラマパートを聞いたことのない方は特に聞いたほうがいい。楽曲発表の前日譚やお仕事をするアイドルたちの様子が味わえる。聞かず嫌いよりもまずは1枚買ってみてほしい。何を買えばいいか分からない時はツイッターなどで身近なPに教わろう。誠意をもってお願いすれば邪険にされることはないはず。みんな自分の担当を好きになってもらえるチャンスを窺っているぜ!
ちなみにわたしからはGS03のFRAME(Plus 1 Good Dayのやつ)をおすすめしておくぜ! わたしをFRAMEへと沈めた決定打。比較的、現在でも入手しやすいはず。FRAME担当でない人間も担当にさせる力を持っている。
30. SideMの音楽について、好きな点や魅力をどうぞ!
・アイドルの存在を身近に感じられる点。
画面向こうにいるだけの顔がいいひとたち、ではない。生きていることを信じられる。だから、そのアイドルたちの言葉や歌がはっきりと自分に届いてくる感覚を味わえる。
・劇中劇の主題歌も含めて、コンテンツ内で閉鎖的に完結するキャラソンではないので、様々な解釈も楽しめる点。
アイマスはお仕事の歌にキャラクターやユニットのカラーを絡める(おそらく制作順序は逆で、仕事内容をキャラに合わせてあてがきする)、つまりファンそっちのけのキャラソンばかりにならないコンテンツ。音楽をどう解釈するかも可能性の幅が広い。正解がないって不安も伴うけど、結構面白いことでもあるんじゃないだろうか。なんにもさぁわかんないって 諦めるreasonじゃなく どこへでも行けるってことだろ 歩き出せ~