初学者のための行政書士試験受験の心構え

■はじめに

私が書き残しておきたい、最後の内容は。

「行政書士試験を受験するにあたっての心構え」です。


はい?なぜ最後が心構えなのですか。

それって最初じゃね??的な話がきそうですけど。

まぁ、そう思った方ほど最後まで読んでみてください!

それでは始めましょう!

■なぜ、この試験を受けますか?

この質問を、受験生生活の中で、常に自分に問いかけてください。

その答えが、最初から最後まで変わらなかった人が、合格の資格があると思います。

受けたことのある方はわかりますが、とっても長い受験生生活になります。

なにもかもやる気を失うこともあります。

体調崩すかもしれない。災害で勉強どころではないかも。

身近な人になにか問題が起きるかも・・・。

どれほどの人数の人が気付いているかわかりませんが、

極端な話、明日人生終わるかもしれないのですよ。

さて、明日も生きていると仮定して、なぜこの試験受けるのでしたっけ?

というか、たぶん受けるだけでは大半の方がダメで、なぜ合格しなければいけないのでしたっけ?

幾度となく、本試験にたどり着くまで自問自答が繰り返されます。その時に、いつも問いかけてほしいのです。

本当のところ、その回答にぶれがあるなら、あなたは本試験を様々な理由付けをして、そもそも受験しません。

すごく悪い言い方をしますと、敵前逃亡します。

だって、芯がないのだもの。

■本試験を受験するということ

申し込めば、誰でも受けられる。

この制度最高ですよね~!

だって、学歴も年齢も関係なく受験できるとか、そんないい制度ないよ!

誰かご存知でしたら、数多ある国家資格の中で、なぜ行政書士試験は一切の受験資格を求めない制度にしたのか教えてください!

は、ともかくとして。

どうしても書いておきたかったのが。

私は、合格した人ではなくて、称賛されるべきは、本試験を受験した人全員だと思っています。

だって、誰でも受けられるもの。

受験回数制限もないもの。

だからこそ、簡単に次を目指せるからこそ、本試験を受験するハードルが低いからこそ。

受験した事実そのものに価値が高いのですよ。

生半可な気持ちでいると、そもそも途中で受けるの止めますから。

結局実は精神論で個人的には7割ダメになっていると感じます。

どんなに偉そうなこと言っていても、自分か他人の命がかかわるような出来事がなかったにも関わらず、受験しなかった人は、よっぽど心根を入れ替えない限り、ずっと合格することはありません。

行政書士試験に限ったことではなく、合格率10%以下の試験はすべてそうだと思っています。

■自分と向き合う怖さ

さて、じゃあこの精神論を突破したとして。

あとは、どこで差がつきますか?ですが。

「自分自身の現実と対峙できるか」です。

この世界を垣間見て思ったのですが。

みんな結構勉強できるんですよ、ホントの話。

あ、頭がいいと勉強ができるって、別のベクトルですよ。

合格と不合格の差がどこにあるって、結局のところ。

「できない自分と向き合えるか」です。

できるほうを見たいのです、人って。

だって、できないの見るの辛いもん。

なまじ頑張っちゃったからさ。

できてるって褒めたいのだもの。

でも、できてることって、できてるから、それ以上はないの。

できないことを、見続けなければいけません。これってホント泣けますよ。

ちょっと細かく書いておくと、できないことを見るって、3段階あります。

1.できなかった「結果」そのものを受け止めて消化する

2.1.が完全にできたら、できなかった分野を絞る

3.2.ができたら、その分野の中で知識不足か、演習不足かの見極め

本来、予備校が果たす最大メリットは3です。

そもそも前提知識の問題なのか、知識ではなくアウトプット(問題慣れ)なのか。

これって、数多くの受験生を見ている予備校ならデータとして出してこれますから。

独学者や安価な通信教育は、これがまったくないのです。

この3.が自力で可能なのかどうかによって、進むべき道が別れるかなと。

後は強制力なくても習慣で勉強できるかとか、すぐ身近に勉強の内容聴いたら答えてくれる人がいるかとかですかね。

ここまで読むと、勘の良い方は気づきましたよね?

実は最難関は。。。1.です。

大半の人が挫折するのは1.です。

受け止めきれないですから。ホントに。

だって、さすがに122点はこたえたよ・・・。

あのですね、後1か月ですからね?

しかもあなた、385日前に開始したでしょ?あの、350日間も何をやってましたか?って聞きたくなりますよね。

一生懸命仕事してましたよ、でも、一生懸命なんとか時間作って私なりに勉強しました。あのファイナル模試の成績表見ながら本当に泣きましたよね・・・。

だって。一番最初の模試より悪いって相当じゃない??

何をやってきたんだろうって、LEC札幌校のとある場所でひとりで大号泣したあの日よりも悪い成績ですよ??

これを消化しなさいって、無理だよ。

私、クレーンゲーム得意だけど、100円入れて絶対取れないって判定するね。今日(今年)は日が悪いからやめましょう!って。

とまぁ、このように最大落ち込んだ時ほど。

回答にブレがない、最初の質問に戻ってください。

「なぜ、この試験を受けますか?」と。

答えは同じですか?じゃあ、先へ行きましょう。

■結果を消化するということ

はい、じゃあ、あなたは122点をどう消化しましたか?ですね。

ズバリ。「最初の模試より、難しい問題で122点だから成長してる!!」

と。消化しました。実話ですよ、これ。

「なんておめでたい頭の中だろう・・・。」と。

この瞬間迷いなく私へのフォロー外す人が続出してくださると思います💛

いや、でもそれは間違いのない事実なはずなの!

到達度確認模試より、ファイナル模試のほうが難しいはずなの!!

それこそ横溝先生とかから、いや、そんな変わらないですよ・・・。

とコメントがきたら、私はかなり頭の中がおめでたい人になりますけど!!

とにかく!1.を乗り切ってしまえば意外といけるんですよ。。。

そしてね。やっぱり何もやってきてないわけではないはずです。

(こういう読み解きづらい書き方に慣れておくといいですよ)

私もこの時点で、知識はかなり持っていました。

憲法、行政手続法、行政不服審査法の全条文を完全暗記していましたし。

道具の使い方を知らなかった、という状態があったのです。

その条文や判例知識を、どう問題に当てはめるのかの方法を確立できたのが、2週間前だったって話ですね。

問題が聞きたいことを読み解き、どの条文、判例知識を求められているのかを瞬時に出してきて、問題を作った作問者の意図を見極める。

最後、過去問演習や模試のやり直しでここを鍛えたわけです。

面白かったですよ、本当に。

この状態もうちょっと早くきてほしかったよね・・・。

122点時点で撤退したら、この時間を体感できなかったので、やめなくてよかったなぁと心から思いました。

■方法論というよりは精神論

が、この試験を通じて最も学んだことになります。

地味に方法論って、完全独学じゃない限り、実は通信教育でも、通学でも。

今の世の中差はないです。断言できます。

だから、教材や講師が悪いって言わないでほしいです。

使いこなせなかった、がきっと正しいです。

どの教材でも、どの講師でも完璧はありません。

でも、合格者って必ずいますよね?

合格者が0名の試験ってないですよね?

必要と言われたことをこなしきれなかったのです。

もし、また難関資格試験にチャレンジするのであれば、そこを見つめなおしてほしいです。それも辛すぎる作業ですけど、合格が最終目標の方は、避けては通れない道ですから。

■終わりに

ここまでお付き合いいただいて、ありがとうございました。

最後に、行政書士試験をはじめ、難関国家資格に挑戦する、

私を含め、すべての受験生の皆様へ。

今、この瞬間から、目的とする本試験の終了の合図があるまで。

「ダメ(不合格)だったら、来年受験します。」を禁句にしてください。

頭の中で考えたり、心で思うところまではいいですけど。

口にしたり、文字にしないでほしいのです。

本試験前に、上記の言葉を表明した方で合格している人、まずいないのです。(皆無ではないですよ、念のため)

ダメだったらどうするかは、本試験終了の合図があってからにしてください。

私も必ずそうします。

という決意表明をもって、最後のnoteとします。

勉強方法とかは、今年の受験生さんのほうが相当優秀ですし、これから合格発表後に様々な方が勉強方法とかあげてくださるでしょうから、そうした情報を参考にしてください。

私がこれまで上げてきた内容が、誰かの役に立ったのであれば、これ以上嬉しいことはないです。

自分で書いておいてなんですが、今回の内容が過去一で批判されそうな感じというか予感がしますが・・・。

できれば励ましのリプとか感想いただけると幸いです。

私をしばらくTwitter上で見かけなくなる方が大半ですから、

正直な感想で良いですが。

それでは、約1年間お付き合いくださり、誠にありがとうございました!


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