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2020年まとめ 書いたもの全部

なぜ2月も半ばになって昨年のまとめを書いておるのかと言うと、先日小説投稿サイトカクヨムにて開催されたカクヨムweb小説コンテスト6の為に長編を書いていたからである。正直に今言わせていただくと、僕はwebで文芸よりの小説を書いているアマチュアweb小説家で、「である」という語尾を使うのになんの躊躇も衒いもない、生まれた時代が時代であれば小市民として、どこぞの側溝で溺死しているタイプの物書きである。よろしくお願い申し上げます。

昨年2019年のまとめも記憶にはないがちゃんと書いていて、自分で自分を褒めてあげたいと思った。タオルを首に巻いて、記者の問いかけに涙ながらに答えるのだ。自分で自分を褒めてあげたい。

でも記者はいない。自分で一人二役である。仕方がない。そういうのも正直、痛々しいけど好きだ。記者兼書く人兼販売員兼既婚者男性の僕が孤独にiPadと向き合っているだけだ。

手元にはアルコールが置いてあって、部屋は夕方の日差しを受けて薄暗い。絹みたいな明るさの夕暮れである。煙草が吸いたいな、と思う。でも、吸わない。禁煙をしてから、次に煙草を吸うのはあと一度きりと決めておるし、それはまだ訪れない。

2020年1月

僕が応援しているTrySail所属メンバー雨宮天ちゃんのサイン会へ行った。

その様子を書いたのはどうやら2020年の七月で、僕がやってるnoteの中で一番PVが多い記事となった。この記事がきっかけで、今度はトゥイッターで僕を知っていただいた氷雨さんが主催する、天ちゃんデビュー十周年を記念した同人誌に参加させていただくきっかけとなった。大変ありがたく、嬉しい。書いた甲斐があったと思う。雨宮天さんは超絶美麗努力家天才スーパーウルトラ声優なので、僕はこれからもずっと推していきたいと思う。アニメイトで当選したのは後にも先にもこれっきりで、きっと2020年というのは本当に特別な年であったのだと思う。天ちゃんの単独ライブにも参戦して、雨の冷たい幕張まで高野ザンクと二人で行った。本当にあのライブは奇跡のように素晴らしくて、Defianceが冒頭流れた瞬間から記憶がほとんど無いくらいになった。今は手元にBDがあるので、いつでも還る事ができる。最高の1月だった。

カクヨムコン5に【文学性の女】という長編小説をえんやこら書いていて、1月はほとんどかかりっきりだった。9ヶ月間書いていた小説を終わらせるというのは本当に冒険みたいで楽しかった。コンテストは通らなかった。でも、自分にこんなに書きたい事があって、書く事ができたというのは発見でした。ちゃっかりカクヨムコン6にも出しているんで、御一読いただけると幸いです。


2月

ここnoteで、長編【文学性の女】を読んでもらうべく、宣伝を兼ねたエッセイを書いた。

ここから6回ほど書いた。生まれて初めてツイキャスをした話だとか、カラオケがどうのこうの、と言ったお話だ。WEB小説は読んでいただくのに時間が掛かるものだから、やはりどういう人間が書いたのか、というのは読む小説を選ぶ際に重要な指針となるんじゃないかな、と想像する次第であります。僕が書いたエッセイの文章を読んで「ほうほう」と思っていただいた方が小説を読んでいただければ嬉しいし、小説を読んでいただいた方が「ぷぷ、ルーペ、アホやん」と軽く読んでいただけてもまた嬉しいものだ。でも本当に一番嬉しいのは、「何だかルーペの文章を読んでいたら俺・あたしも書きたくなった」という感想です。なぜかは知らんけど。

でも、もちろんそうそう上手く行く筈がなくて、noteを書いてもPVは増えたりしなかった。一番PVが増えたのは月波結さんというカクヨムで知り合った方が書いてくれた紹介記事がきっかけでした。本当にありがとうございました。自薦の限界、というのがよく分かった。

是非こちらを御一読いただければまた、幸いでございます。ありがとー!


3月

小説を書き終わって、テンションが定まらないまま「四年に一度の自由」というすごく短かい小説を書いた。推し小説投稿サイト【カクヨム】で行われている、運営のお題に沿った小説を書くコンテストだ。第一回目のお題は【四年に一度】。内容は、結婚した男が閏年の2月29日だけ、完全に自由にさせてもらうという話である。結構ダークなお話だけれど、好評いただいて、のちにKAC2020作品賞を頂戴する事ができた。僕はキタハラさんから頂戴した第一回キタハラ賞の他にいただいた事がなかったので、本当に嬉しかった。賞金は1万reward。カクヨムはPVに応じてインカムが貰える制度をこしらえたばかりだったので、大変嬉しく光栄だった。是非読んでいただければ嬉しい。2,657文字の、短編とも呼べない掌編です。

代々木八幡宮にも初めてお参りしにいった。

志村けんが死んで、コロナがいよいよヤバいとなってきた頃で、僕は呑気に【文学性の女】が中間通ったと喜んでいた。それくらいで、特に何も書いてない。毎日楽しく暮らしていたんじゃなかろうか。おめでてえな!

4月

【カクヨム2020夏物語】という企画に6作書いた。今、カクヨムの方の近況ノートを読んだら、嬉々として自作について語っていて「そういうところやぞ」と思った。書く時と書き終わった時のテンションは頭がおかしくなっているから、と弱々しい(国選)弁護団が僕の中にいなくもないのだけど、それにしても痛々しい過ぎて言葉もでない。しかも、6作書いて全部中間で落ちるという、本戦にも行けないという、その先の悲劇を知らない僕がイキイキと自作を語っている近況ノートは「あっちゃー……」としか言いようのない悲しみに溢れている。僕はこれを踏まえて、自作については余程のことがない限り一生語らない事にした。

応募した作品群については上のリンクから読むことができます。キャッキャ、キャッキャと嬉しそうに、幸せそうに、地球に悲劇などまるである訳がないかのように麗しく赤裸々かつ軽快に自作について語っている「4月まとめ」は流石にここではリンクは貼らない事にしておこうと思う。武士の情けだ。武士ではないがね。がね。一部、五月に書いたものも含まれている。どうでもいいからそのままにしておく。4月も5月も一緒だ。全部中間で落ちたし(まだ恨んでいる)

5月

カクヨムコン5の落選が確定した。趣味でTrySail詩集を書いていた。広告なしの設定にして、怖いオタクの人達に「しね」とか「お前は全然分かってない」「住所特定した」とか書かれるんじゃないかと恐れ、コメント欄を閉じていた。でも、そういうオタクの人達はいなかったし、みんな優しかったし、っていうか誰も脂っぽいおっちゃんが諳んじる詩、など読んでいなかった。100篇とか余裕だろ、と思っていたが、2021年2月現在、まだ27篇で止まっている。あと73も出るか? 執拗な渋谷Disは本気じゃなくて、本当の事です。渋谷とは相性が悪い。山手線のホームも曲がっていて停車しにくいし(電車でGO!の話)

ずいぶん楽しく引き篭もっていたみたいだ。

6月

ようやくカクヨムコン4大賞受賞作【熊本くんの本棚】書籍版のレビューを書いた。

カクヨムで読んだ衝撃の一作が大賞を受賞し、書籍化されたという嘘みたいな本当の話を熱っぽく語らせていただいている。ネタバレ有りの本レビューですが、ちょぴっとだけ読んでいただき、興味があれば是非!書籍版【熊本くんの本棚】を読んでいただきたい。面白いですので!

僕が最初に書いた【空気の中に変なものを】という長編に対して、運営から性表現を改めるよう通達がきた。全部性表現を削除した。夏物語の中間全落ちと相まってずいぶんやさぐれていた。

5月に引きこもっていた様子を自分用の記録として書いた。

本noteにおいて、PVは3番目ですが、イイネの数が一番多い記事になった。嬉しかった。こういう、記録みたいな文章を書くのが結構好きだ。僕は旅行記も書いているけれど、同じような感覚で「行く前」「最中」「帰った後」のような差異の部分を書くのが好きなのかも知れない。この場合、「引きこもる前」「最中」「引きこもった後(社会復帰の予兆)」を書くのが楽しかった。正直になるのはいいことだ、とはもう言えない年齢になったけれど、少なくとも自己治癒、というか、社会復帰をする前の準備運動として、悪くはなかったような気がする。

7月

普通の日常に戻っていた。天ちゃんのサイン会の様子について書いていた。もちろん、もう一度リンクを貼っちゃう系のもの書きである。ここまで読んでいただいた読者の方はすでにその事をご存知であろう。 ──ついに「であろう」まで言い出したが、どうか見放さないでほしい。

ヘッダーの写真は僕が撮ったのだけど、トゥイッターで最初に載せた時はたくさんイイネ!がついたが、喜んで数度載せているうちに1イイネくらいしか付かなくなってしまった。僕が愛するトゥイッターランドは、だいたいそういう所がある。好きか嫌いかで言ったら、もちろん大好きなんだけど。ずっと前からツイッターの事、好きだった、誰よりも。広末感。

ロイヤルホストでデザートを食べることが好きなので、そういう事を始めた。いわゆる、パフェレビューである。マガジンにまとめてある。だいたい全部美味しいので、おおむねイチャモンと読んでいただいて大丈夫です。なら書くなよ、と言われるとつらい。書かないと、しんじゃうから! もの書きって、そういうものだから! 最後の方は、イケてるホテルのマンゴープリンにまでレビューが及んでいる。カクヨムのグッドレビュアーとして、もっと誇りをもって活動していかなければならない。あまりにも弱々しいヨスガじゃないですか。泣いてくれ、誰か。俺のために。世界のために。夢から目が覚めた時流れていろ、涙。

カクヨムから応募した第六回角川文庫キャラクター小説大賞第一次選考に、空気の中に変なものをが通っていた。すごく嬉しかった。第一回キタハラ賞受賞の長編で、性表現はもうばっさり削除してある。ファックシーンもないし、一応安心して読んでいただけるが、読み終わった後に清々しい気持ちになれるものではないので、お好みであれば、というお勧めになる。

最初だけでも読んでいただけると嬉しい。昭和のお話。

8月

灼熱地獄をマスクして会社へ通った。

カクヨムで「第一回角川武蔵野文学賞」というコンテストがあったので、生まれてこのかた、たったの一度として武蔵野と関わったことがないこの江戸川台ルーペが嬉々として乗り込んだ。なぜだ、何故乗り込んだ?(我に返った)

想像上の武蔵野を書くという文字通りイマジナリーな武蔵野について書いた。これはひどい……と自分も書き終わった後やっちまった感がすごかったけど、意外とコアな方が「よしッ!」って言ってくれたので、恥ずかしながら残してある。切腹した方がいいんじゃないかと今でも少し思っている。もちろん落ちた。涙すら出なかったよね。むしろ安堵まである。

9月

6月に夏物語2020中間全落ちで、顔から全体重を掛けて地面を迎える格好となったままやさぐれていたのだけど、さすがに9月だし、遊んでないで何か書かねえと、と思って二作品書いた。コンテストとか一切関係なしの、趣味のもの書きである。多分、「ティッシュを食べる」とか、「匂い」以降、趣味というか、書くことを目的にした掌編は書いてなかったから、久しぶりに「書くぞ!」という純粋な気持ちをもって書いた。一つ目は、二匹のペンギンが空中に浮いているバナナを眺めに行くお話(2037文字)  ──大丈夫か? 心配ない。

二つ目は、文学性の女の登場人物の後日談を書いた。新幹線に乗って逃げるお話。思い入れが強くて、書くのに時間がかかった。すごく楽しかった。

僕が応援している、TrySail所属メンバー夏川椎菜ちゃんが書いた小説「ぬけがら」のレビューを書いた。

ナンスちゃんは声がすこぶる良く、歌も上手く、可愛く、動画編集のセンスもあるし、シコシコものを書いている場合じゃないような気が個人的にはしている。ものを書くというのは我々隠の者に任せて、然るべき世界で、大勢の人たちにかわいい・楽しい・面白い夏川椎菜をたくさん魅せてほしい。

短編【ティッシュを食べる】に公式からレビューをいただいて嬉しかった。

友人の高野ザンクと、毎月一度、読書感想を語り合うツイキャスをやる事にした。題して、ザンクとルーペの読書感想文。第1回は夏川椎菜『ぬけがら』について、僕とザンクが語っている。

自分の声って超恥ずかしいよな。

10月

noteでリンクの貼り方を覚えたので、好きなテクノミュージックのMVを紹介する文章を書いた。紹介、と言いつつ、自分用にアーカイブしたという所もある。ページ上で再生出来るので、書く前にちょっと再生したりするのに役立った。とは言え、しょっぱながジャミロクワイのバーチャルインサニティである。そういう感じと、分かっていただければ嬉しい。

第2回、読書感想のツイキャスは重松清「ルビィ」

評価が割れた。

ほかに何も書いてないみたいだ。

11月

なんと、11月も書いてない。ゼロである。反省などしない。

カクヨムで開催していた朝の五分読書コンテストに、夏物語で落ちた作品を改稿して参加した。

第三回ザンクとルーペの読書感想文は深緑野分『この本を盗む者は』。

おじさんには辛かったので、おすすめ度は「小」だった。

12月

つい最近やないかい。でも、2020年最後の月なので書く!

カクヨムコン6に挑戦する為の長編を書き始めた。

文学性の女の前に書き始めていたのだけど、今読み返すと残念だったので、頭から書き直した。引き篭もりの男の子がコンビニでバイトをして知り合った男と一緒にエロDVDを移動販売するというお話である。あらすじに全部書いたので、是非軽い気持ちで御一読いただき、いけそうなら行ってみていただきたい。「エロDVD」って言うのがポイントで、「猥褻DVD」にするとグッと事件性が高まってしまうので、やや笑える、ほんのり楽しいお話だ。誰も殺されないお話が書けて、僕はとても嬉しい。中間、通ってほしい!

第四回ザンクとルーペの読書感想文はキタハラさんの二作目『京都東山「お悩み相談」人力車』。もちろん、大のお勧めでございます!

まとめ

以上が2020年に書いた作品の全てだと思う。

長編1作、短編10作(TrySail詩集除く)、note12本(パフェレビューは全部まとめて1換算)、という事で、多いのか少ないのか分からない。コロナ鍋も落ち着いてきたので、またじんわりと薄暗い、でも居心地のいい場所から明るい校庭を伺うような、僕なりの小説を書いていきたいと思います。

長い間お付き合い、ありがとうございました。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

江戸川台ルーペ








べ、別にお金なんかいらないんだからね!