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2023年10月まとめ TrySail1人参戦記

映画「キリエのうた」の感想をたくさん書いて満足してしまい、もう11月9日も終わろうとしている。もうすぐクリスマスだし、秒でお正月である。みんな凄いよな。地表に足を付けてるだけで既にえらい。超えらい。

オオタニさんがメジャーリーグ日本人初のホームラン王になった10月。ハマスがイスラエルを強襲し、ロシア・ウクライナ戦争の影が薄くなった。声優の種崎敦美さんが結婚、推しの天ちゃんがチートスの宣伝をしたので、一日一袋消費する日が何日か続いた。日本女子サッカーが金メダル。最後の試合だけ見た。


TrySail Live Tour 2023 -SuperBlooooom- に一人で乗り込んだ

僕が細々と応援している声優アーティスト集団TrySailの公演に一人で行ってきた。ちょうど休みと追加公演が合ったので、一般販売からインターネットで注文して行った。ファンクラブ先行では発券するまでどこの席か分からないが、一般販売においては座席の場所が先に提示され、「ここだけど、ええか?」と聞いてくれる。思いっきり三階席だったが、背に腹は変えられない。無為な一日を過ごすくらいなら、僕が応援している雨宮天さんが所属するTrySailの熱いステージに参加する方が絶対に楽しい。いつも一緒にライブに行ってくれるリアフレ・高野ザンクは自身のステージとバッティングして来れないが、僕一人で声優ガールズユニットのライブに行くというのも中々にロックでファンキーで、非日常が楽しめるように思えた。

当日は粛々といつもの青い人Tシャツに着替え、ライトセイバーと缶バッヂを装填し、奥さんに「行ってくる」と告げて一人で家を出た。奥さんはもう何も言わずに見送ってくれた。向かう先はいつもの幕張メッセ・イベントホールである。結構通ってるので、もう目をつぶってても到着できる。
 

絶品ではあったけども

最寄り海浜幕張駅の近くのロッテリアで一人の昼食を済ませると、やにわに気分が高まってきた。絶品チーズバーガーで一番美味しいのは名前なのでは? などと普通に美味しい絶品チーズバーガーの余韻に浸りつつ窓際の席でひとりで携帯をいじり、時間を見計らって席を立つ。幕張メッセイベントホールまで徒歩で10分ほどであったはずだ。駅の中を通って反対側に出て、巨大な、ややまばらなビル群を抜けていく。開演は15時30分だから、直射日光を遮る程度の雲が掛かった空、いや天は大変気持ちがいい。以前の公演が行われたみなとみらい・横浜に比べると人口密度は低い。前後の「〇〇(アニメ)見た?」「いや、見てない」「まじか、すっげー良いっすよ」みたいな会話を小耳に挟みながらずんずん歩いていく。ビルは好きだ、と思う。それは、巨大であれば巨大であるほどいい。
 

良き

グッズを買おうか迷ったが、あまりの列に恐怖してやめた。せめてCDかBDでも・・・と思ったが、こちらはauPAY非対応であるように思え、列も長いしやめておいた。高野ザンクは僕から見るとグッズの購買意欲が旺盛なので、「じゃ、じゃあ僕も・・・」と思わずつられて買ってしまうのだが(そして一回500円ガチャで同じ缶バッヂが五個とかでたりする)、一人だとマインドが内向的になるので、あ、そういうの大丈夫です、みたいになってしまう。道を歩くティッシュ配りの人を避ける時のような。最近見ないな、ティッシュデベロッパー。

トイレで上着を脱ぎ、完全な青い人Tシャツ一枚の完全体となった俺は無敵であった。もしかしたら、Tシャツにチクピンしていたかも知れない。デブにありがちな事態であり、ぜんぜんそれは構わない。むしろセクシーだ。左腕と右腕にはラバーバンド(500円ガチャの景品)が2、3個装着されており、首には前回買ったライブ名スーパーブルームをあしらったタオルが巻いてある。鏡に映る俺は完全にバーサーカー。やってやるぜ、俺はやってやるぜ、と気合を入れて席へ向かう。三階ってどこやねん、と少し迷う。

三階は予想以上に天上席であった。フロアーより天井の方がずっと近い。普段アリーナ席が多い僕にとっては新鮮だった。以前あのアリーナ席のパイプ席に腰を掛けて、天上席の方を見上げた時、「一体どんな景色なんだろう、あそこに立つと」等と、童話に出てくるペテルギウスを見上げがちな乙女みたいに思ったものだが、なるほどですね~、と敬語で思った。物理的に、位置エネルギー的に高すぎて、テンションも釣られて上がってしまうレベルである。バレーボールの試合を同時に三面観戦できそうな神目線。僕の背後には一列か二列くらいしかなく、まさに限りなく頂点に近い席、といったところだった。僕の後ろには若い男女が黙って座っていて、デートか? もしくはインターネットで知り合って初のぎこちない関係なのか? と気になったが、僕が知る限り開演まで一言もどちらも声を発しなかったので、赤の他人の可能性がやにわに浮上した。しかしそんなことはどうでも良かった。

一人で行くと、左右の人が大切だった。できれば一緒に盛り上がれる人だと良い。コロナ以前まで後方彼氏面が主だった僕がいうのもアレなんですが、今回は声出し解禁初のツアーであるし、かわいいの権化、可愛い of 2023を(俺の中で)受賞した事で知られている麻倉ももさんのラジオにおいて、はっきりと声出しをしていこうぜ、という方向性を示された以上、我々雑草、ひよこ群、青き民としてはしっかり声だしをしていくしかない。となると、左右のひとも声を出す人がいいなぁ、と思うのは勝手ながら自然である。左右の人がシーンとしてると、ちょっと恥ずかしいから(小並感) すごく腹が減ってる時に、左右の人が静かにカロリーメイトを食べている真ん中でジロー系ラーメンを啜りあげる感じというか。

左右が埋まると、いよいよ始まるな、という気持ちになった。上下も徐々に埋まっていく。「うわ、こんな席俺初めてだわw」などというオタクもいたが、位置エネルギーにひっぱられてやはりテンションも高めであった。そうしたオタク同士であるが、そこに会話はもちろんない。右のひとは一人参戦人であるが、左は連れ立って来ているようにも思えるが、ライブだけの関係、いわゆるチケット連番募集で知り合ったような雰囲気であった。左はひよこ群確定、右はもちょ推しのようである。そして僕は青き民ブレード、そして青い人シャツであるから、これはもう神の采配であろう。俺の左から黄青桃、正面から見たら右から同じく黄、青、桃である。しかしそこに連帯はあっても、連携はない。だって、そういうものだからね(BackNumberの「黄色」感)

開演すると、左右の同士たちはちゃんと声を出して応援してくれた。杞憂であった。右の人はやや気おくれしていたようにも思えるが、周囲が盛り上がると同じく声を出して応援していた。正面に巨大スピーカーが据えられたアリーナ席とは違って、轟音に溺れるようなほどではなく、ある程度正気を保ったままでの応援であるので、なかなかのスキルが必要であった。左右の人はよくやってくれたと思う(上から感) 特に左の人はアンコールコールもしっかりやる人で、僕も一緒にやらせていただくことが出来た。天上席におけるアンコールコールは1000%の愛でしかない。一度始めたらやめられないし(やめると周囲のコールしない人たちに「お前はその程度か」とか思われそうで)、声が届いているか届いていないかでいうと「ん、ん~! 微妙ッ!」 と80年代の髪型と間と表情で言われてしまいそうだ。しかしやるのだ。やらずにはいられんのだ!

ダブルアンコールまでやってもらって、終演と同時に息絶えた。飛んで跳ねて腕を振ってとても疲れたし、楽しかった分「祭りのあと」感が襲ってきた。ともに戦った左右の人はいつの間にか去ってしまっていた。後ろの男女はどうなったか知らない。チューとかしていたのかも知れない(しねえよ) 明るくなった会場でノロノロと青い人Tシャツの上から普通のシャツを着て、ライブ会場を後にした。天上席とは言え、怒涛の音の波から抜け出した後の会場外の雰囲気は独特である。夕方18時過ぎにはすっかり日が暮れて、大勢がブレードを手に会場の外観写真を撮っているので、こちらに向かってたくさん揺れている。ポケモンの花火を(模したLED搭載のドローン)懐かしく思い出してしまう。ワイワイしているが、一人で立ち去る際に際立つのはある種の静謐さであった。決して静かではないし、むしろ賑やかなのだが、ああ終わっちまったな、っていう達成感と寂しさのコングロマリット。コングロマリット? なぜコングロマリットなどという言葉が? 


いつもの

そうして電車に乗って帰り、鳥貴族で焼き鳥をビールで流し込みつつ余韻に浸って帰った。とても良い一日を過ごせた。


カラオケ「まねきねこ」でゴールド会員到達

一年間の間で20回まねきねこに通ったのでゴールド会員にランクアップし、通常から15%の割引が受けられるようになった。来年の三月終わりまでの間にあと10回通うと常時20%引きになる。が、ゴールド会員になったらなんだか熱が冷めてしまった。曲の点数化に手を出すようになると末期であるような気がしてならない。ジョイサウンドでは自分の歌声を一曲だけ録音できるのだが、うっかりそれを聞いたらスッと萎えたというところもある。

11月も頑張って生きていきたい。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

江戸川台ルーペ


観た映画

夏至物語(Youtube)
キリエのうた☆

10月とても長い「キリエのうた」の感想を書いた。300円とありますが、最後のよた文章だけ隠してあるだけで、僕の岩井俊二歴も含めた感想は全部無料で読めます。良い映画だったけど、ちょっと愚痴が多めになってしまった。お暇なら〜


べ、別にお金なんかいらないんだからね!