脂肪豊胸後の過ごし方・注意点
皆さん、こんにちは、あいち栄クリニックの野原有起です。
脂肪豊胸に関する話題を美容外科の中では珍しい乳腺専門医を持っている乳腺外科医として、バストアップに関する正しい知識をお伝えしていきます。
今回のテーマは、「脂肪豊胸を受けた後の過ごし方・注意点」についてです。
脂肪豊胸を受けた後に気になるのは、どれくらいの脂肪細胞が定着して、バストアップが図れるのかってことに尽きると思います。
当院でやっている脂肪豊胸の方法はCRF豊胸といってコンデンスリッチファットを注入する方法です。この方法では、脂肪吸引した脂肪を加重遠心分離することによって、血液や麻酔液などの不純物を取り除くことは当然として、加重をかけることで弱ってしまっている脂肪細胞も取り除き、良質な脂肪細胞を濃縮して注入することができます。最大で70%程度は定着すると言われています。
脂肪豊胸直後は、腫れも加わって一時的に大きくなります。2週間程度は腫れた状態が続いています。これが手術後約1か月目には、手術による腫れの影響がわずかになりますが、脂肪細胞はまだすべては定着していない時期なので、最終的な大きさに比べるとまだ大きい状態になります。
そこから時間が経過し3か月時点になると定着した脂肪と定着しなかった脂肪がしっかり分かれて、本来のバストアップ後のサイズになります。
そこから先は極端に減ったりすることはありません。
つまり手術後の3か月間の過ごし方が非常に大事になります。この3ヶ月の間にやってはいけないことを、やってはいけない注意事項4つとして挙げますね。ではまずは、
①バストを圧迫しない
豊胸のため注入された脂肪細胞は、定着して安定するまで、非常に弱い存在です。圧迫による刺激で容易に死滅する可能性があります。
優しく保護するため、ワイヤー入りのブラジャーなどは、3ヶ月間は使用しないようにしましょう。
ブラトップや締め付けの強くないスポーツブラなどがオススメです。
②バストを激しく揺らさない
バストを揺らさないことも大事です。
バストが激しく揺れると、定着しきっていない脂肪細胞は刺激を受けて、定着が悪くなります。
圧迫し過ぎも良くないのですが、揺らさないために優しく支えてあげることも大切です。優しく労わるようにしましょう。
③喫煙しない
喫煙すると、体の中のあらゆる血管が収縮してしまい、血流が乏しくなります。定着していない脂肪細胞は、生きるために栄養や酸素を必要としますが、血流が乏しくなると生きていくのが難しくなります。
少なくとも定着まで3ヶ月間は禁煙しましょう。
④ダイエットしない
ダイエットも定着していない脂肪には天敵‼️
定着するまで脂肪細胞は、未熟な毛細血管からの栄養供給に頼って生きています。
このような不安定な状況の中、ダイエットが行われると、必要な栄養分が届かなくなって定着が悪くなります。術後はむくみの影響もあるため、術前体重から+1~2kgを目安に体重を保ちましょう。
今回は、「脂肪豊胸後の過ごし方・注意点」について、書きました。質問やコメントがありましたら、質問箱に入れておいてください。
ではカウンセリング予約をお待ちしています。
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