「A Queen of the Night -月華寐人-」雑記 #ぼく音

私が初めてコンピレーションで公開した自作曲、それが「A Queen of the Night -月華寐人-」(以下”月華寐人”)です。
これが公開されたのって、2017年のクリスマスなんですって~。ひえぇ~~~時の流れは残酷。
有難いことに、今でもSoundCloudで再生されたりLikeを頂いています。
今回は、そんな月華寐人についていろいろ書こうと思います。

まずは、月華寐人をお聴きください。
SoundCloudhttps://soundcloud.com/corson31/a-queen-of-the-night
YouTube: https://youtu.be/Kzjq1nHyetA


制作のきっかけ

そもそも、なぜ私がこの曲を書くことになったのか、それはフリーアルバム専門のネットレーベル「Unisphere」の主催であるSilentroom氏にお声がけを頂いたからです。
書き忘れていましたが、この曲は「ぼくらの音楽」というUnisphere設立5周年記念のアルバム楽曲として制作しました。
そちらの企画は、「あなたにとっての『これからも作りたい・付き合っていきたい音楽』を作る」というルールでしたので、私の場合は「ゲーム音楽が大好きだし、何かのボス戦みたいな曲が書きたい」とふと考えたので、そんな感じの曲を書きました。

影響を受けた楽曲

言わずもがなで、星のカービィ トリプルデラックスの「狂花水月」です。
私がカービィ音楽にハマるきっかけをくれた曲です。
もちろん、その曲を丸パクリしていませんが、シンセベースやドラムが入ってるのは狂花水月を意識したからかもしれません。

解説

「解説」と題しましたが、曲に対してどう感じたかは聴いた方ご自身に委ねますので、これから記すことは私なりの解釈だと踏まえて結構です。

まずは、ぼくらの音楽のWebページのコメントをご覧ください。

月明りに照らされた湖の上
大きな一輪の花のそばで眠る、小さな女王
彼女が目を醒ますとき、辺りに雨が降り注ぎ
全てをかけた戦いが始まる

こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!
と言えるくらい中二感がすごいコメントですが、実際こんな感じのイメージで曲を書きました。
イントロの20秒は、ゲームで言う「ボスの登場ムービー」ですね。
おどろおどろらしさたっぷりなストリングスでボスの登場を表し、ピチャッという水音で雨が降り始める+戦闘開始を表しています。
そして、曲を聴いているとなんだか悲しくありませんか? まぁボスというと悲しい過去があったりするものですからね。途中のピアノソロは、ボスの回想です。
その過去とは・・・何なんでしょうね。
え? 考えていないの?と思われたかもしれませんが、良いことをお教えしましょう。
脚本の人そこまで考えてないと思うよ
すみません・・・その過去を筆に起こしていないせいか、具体的に書くことができません。本当に、皆様が思った通りに想像してください。
そして、2回目のサビからの、ボチャンッといった重めの水音は、ボスの敗北を表しています。ボスはそのまま湖の底へ・・・。

はい、というように、ありがちな妄想をしながら作ったのが、月華寐人です。
「人魚が海底へと沈んで行った」と解釈されたり、「女王が永遠の眠りについた」といった解釈をされた方もいらっしゃいました。
いずれも、それが不正解ではありません。皆様が感じた印象で正解だと思います。


制作を振り返る

好きなように書いたとはいえ、思いが強すぎる曲は書くのが難しく、締切に怯えながら必死に制作したのを今でも覚えています。
どなたかに相談すら出来なかったので、何が正解か分からず、外を歩きながら降りてきた要素をメモにとる日々でした。
ただ、そのおかげで良いものが出来たと思っています。
編曲ばかりやってきた自分にとって、1から曲を作るのは刺激が強く、ぼくらの音楽という企画で得られた経験は、いまの私にとってかけがえのない経験でした。

制作の機会をくれたSilentroom氏、曲を聴いて下さった皆様、本当にありがとうございます。
これからも、良いものが作れるように日々精進します。

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