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サイクロトロン解体新書~Part3~

初めに

初めましての方ははじめまして。
既知の方はこんにちは。
絶賛人生の8/31到来中のコーポと申します。

残り人生40年対戦よろしくお願いします

前回の解体新書(今更ですがサイクロトロンの場合解体新書というより設計図な気がする…)ではB42約束<ユナイトアーク>で追加された新ギミック「約束イベント」や「パニッシャー」とサイクロトロンの親和性について触れました。
今回はB43未来<エターナルアーク>で遂に登場したサイクロトロン(三神器)のユナイトやそれを踏まえてどう構築が変わったのか、攻撃の軸やデュナミスの使い分けについてお話できたらと思います。
それでは行ってみましょー。

という建付けで記事を始める予定でした。
この前文を書いていたのは第15回スダルシャナ杯の一週間前です。
一週間の間に紆余曲折がありデッキの中身も大きく変更となりました。
そのあたりの話も含め改めて行ってみましょー。



サイクループ第一形態

先打ちしとくと第一形態はもう使用できません。
悲しい事件があったんです。
お葬式だと思ってお付き合いいただくか第二形態の方まで飛ばしてください。

第15回スダルシャナ杯より
1枚が分裂するカードはループしやすい。
by古事記
いつもの
これが一番あかんと思うんだけどなあ
妲己

まずサイクループとはなんぞやというところから。
第一形態までループ手順を全部書くと文字数が爆発するので概要だけ。
「因果の導き手クロエA」の効果で「因果の導き手クロエB」,「双醒真輝サイクロトロンB」,「任意のゼクス」を登場させ、Infinite Solitude「因果の導き手クロエA」,「双醒真輝サイクロトロンA」,「任意のゼクス」をバウンス。
手札に戻った「因果の導き手クロエA」「任意のゼクス」は2枚の「神域の歌声エンリル」の効果で自身の一緒にデッキ下に帰ることで再セット。
「双醒真輝サイクロトロン」は都合よくアイコンを持つので「因果の導き手クロエ」の効果コストとしてデッキ下へ。
あとは「因果の導き手クロエ」の効果使用回数×3枚分デッキが減るので「神域の歌声エンリル」の起動効果を使ったり、特にデッキを動かさないアイコンを登場させたりしてデッキ枚数の差し引き調整。
これで「任意のゼクス」の登場時効果が無限回使えるので「墓城七姫壱の姫アーシア」の効果でLOするというものです。

動きのアクション数とループ中に動くカードの枚数が多いため難解なループに見えますが案外仕組みは簡単です。
初期条件であるデッキと手札にアイコン5枚というのも一見難しそうに見えますが採用しているアイコンはほとんどがドロー効果を持っており、「みっつの心をひとつに!!」によって序盤からデッキを掘ることが可能なため容易に達成できます。
ネックになるのが「セカイを穿つ青の砲撃」の条件であるどちらかのプレイヤーのリソースが6枚以上の部分ですが、現代ゼクスは相手が勝手にジャンプしてくれるので騙し討ちで使用する分には存外気になりません。
先攻4ターン目、後攻3ターン目(相手がリソースジャンプした想定)には十分ループに到達できる見込みがあるデッキとなっています。

そんな第一形態を持ち込んだ第15回スダルシャナ杯、結果はというとベスト8止まり。
デュナミスの選定が甘かったことやデッキとしての実践不足もあり盤面の処理とデッキの掘削が思うように行かず敗退しました。
一方で実践を踏まえての改善点やE38円環に響く竜啼にて登場する新規「真相を追う片翼ルーノ」、さらには「みっつの心をひとつに!!」のリビルドと直近でありえんほど強化が入るため2週間後のアーシア杯は期待が持てるのでは?とワクワクしていました。


おわりやね。



サイクループ第二形態


軍師杯Another使用リスト

そんな悲しい事件を経て解体かなとも考えたこのデッキですが「これ全然リペアできそうだな」と思いこねくり回しているとループを発見。
ループ案を協力者に投げデッキの形に起こしました。
さっそく中身のカードに触れていきます。

アイコン


4枚
このカードでクロエを出せることからすべてが始まった。
しれっと山下固定にも一役買ってくれるのが強い。
4枚。ループパーツ
面を埋めつつトラッシュに行ってくれるのが都合よすぎる。
リソース条件が少し重い。
3枚。ループパーツ
パーツでありながら山下固定してデッキを掘ってくれるのが偉い。
3枚。ループパーツ
初動としても優秀。
アーシア杯では1枚「羅刹走騎サイクロトロン」でした。
2枚
後攻4ターン目が来ることに信用が置けなかったので
後攻3ターン目にキヨミズを使うためのカード。
4枚
面空けしたりパーツを拾ったりメタフォだったりするスーパーご都合カード

非アイコン


4枚。ループパーツ
どうして同名出せるんですか?
3枚。ループパーツ
これから「覚悟合体キヨミズ」を出せるせいでループが復活した。
4枚。ループパーツ
脱法アイコン
3枚。
単騎で2面、ユナイト込みで3面空け
三神器基盤を支える最強カード
3枚。
ループそのものには絡まないが山上も山下も固定できるわがままボディ
コンボデッキ考える時とりあえずこれと「正義シフト」を入れてから考えてる気がする。
3枚
デザイナーズではあるけど手札とリソースでアイコンを持つのがあまりにも都合がいい。
全体4以下バウンスがさらっと使える場面がある。
4枚
リビルド後のこのカードに書いてること一言一句意味が分からん。
ドリュミーズは殿堂カードですよ。
3枚。ループパーツ
山下固定できるカードいろいろ探したけど結局これが一番楽でした。
「闘乱災鬼ワンダリングディスペア」様様です。
1枚
防御面、ループ面での保険の1枚。

デュナミス


この記事は本来これをひたすら推すはずでした
蓋を開けたらデッキを圧縮して面を開ける便利カードになりました。
1枚
カードの都合上2枚
先攻3ターン目に盤面の数と手札の都合で使い分ける。
P指定違うのでバニラです。
ただ、コスト5以上の三神器です。
みっつのが撃てます。
最強
スダルシャナ杯からの反省枠
ユナイトからのアークで3面、ティアマトでもう一面、
最後の一面を「みっつの心をひとつに!!」みたいな空け方が可能。
面空けながら「闘乱災鬼ワンダリングディスペア」を投げられる。
結構やりおります。
言わずもがなな全面空け
コスト6~7が多すぎるor「闇夜に煌めく姫君と竜」がいる場合に使用。
自陣のアイコンを戻してコストを確保したり相手のゼクスをどかしたりするのに使います。
アルティメット新規
先攻3ターン目「孤高月影サイクロトロン」をプレイ、スタカと砕いて6枚くらいデッキが掘れる。
5000バーン込みで実質12500になれるので殴って面空けるときにも重宝します。
各種破天
面を開けるときに砕きやすいため採用。
「鬼謀の神機アルダナブ」は通常降臨で使用する場合もあります。
「因果の導き手クロエ」と「闘乱災鬼ワンダリングディスペア」を同時にボトムに固定できる便利カード

ループ手順

《初期盤面》
【スクエア】
双醒A×1
クロエA(効果未使用)×1
ワンディスA×1
キヨミズ×1
キャサリン×1
他ノーマルスクエアは何かしらゼクスがいる状態
【デッキ】
アイコン×5
【手札】
エンリル×1
双醒B×1
クロエB×1
ワンディスB×1
イタァカ×1
多色カード×1
アイコン×6
【リソース】
6枚以上
メタルフォートレス×3
アイコン×3
【トラッシュ】
11枚
《手順》
第二形態の方も手順が増えただけで第一形態とやっていることは同じです。
①エンリル起動効果
多色カードとアイコン1枚を公開して多色カードを上でデッキ下固定。(多色カードが6番目の位置)
②エンリル起動効果
クロエBとワンディスBを公開してデッキ下固定。
③キヨミズ起動効果
双醒B登場。キャサリン,双醒A,ワンディスAをバウンス。(空きスクエア:3面)
④クロエA起動効果
双醒Aとアイコン5枚を公開して双醒Aを上でデッキ下固定。
アイコン5枚と多色カードをドロー。
クロエB,ワンディスB,双醒A登場。クロエA,双醒Bをバウンス。(空きスクエア:2面,デッキ:アイコン6枚)
⑤ワンディスB起動効果
手札のイタァカをコスト。イタァカとキヨミズ登場。(空きスクエア:なし)
⑥イタァカ効果
手札のアイコンゼクスを捨ててお互い2ドロー。(手札:アイコン6枚+双醒B,デッキ:アイコン4枚)
⑦エンリル起動効果
多色カードとアイコンを公開してデッキ下固定。(手札:アイコン5枚+双醒B,デッキ:アイコン5枚+多色カード)
⑧エンリル起動効果
クロエAとワンディスAを公開してデッキ下固定。
⑨キヨミズ起動効果
双醒B登場。イタァカ,ワンディスB,双醒Aバウンス。(空きスクエア:3面)
⑩クロエB起動効果
双醒Aとアイコン5枚を公開して双醒Aを上でデッキ下固定。
アイコン5枚と多色カードをドロー。
クロエA,ワンディスA,双醒A登場。クロエB,双醒Bをバウンス。(空きスクエア:2面,デッキ:アイコン5枚)
⑪ワンディスA起動効果
手札のキャサリンをコスト。キャサリンとキヨミズ登場。(空きスクエア:なし,デッキ:アイコン4枚)
⑫キャサリン起動効果
イタァカとキャサリンの登場時効果で捨てたカードを戻して1ドロー。(アイコンドロー)
⑬初期盤面

スーパーざっくり解説


はい、ここまでお疲れさまでした。
自分で読んでて思いますが、めっっっっっっっっっちゃ長いし複雑だしAとかBとかよくわからんですよね。
なのでここからスーパーざっくり解説行きます。
スクエアが埋まっているときにエンリルの効果を使用するとデッキ下の固定のみが行えるのでクロエとワンディスを固定します。
双醒は自分でアイコンを持つのでクロエのコストで下に送ります。
クロエ効果→クロエ,ワンディス,双醒→効果使ったクロエ,前からいた双醒をバウンス→ワンディスで効果使いたいアイコン,キヨミズ→キヨミズを双醒と入れ替えて効果使ったクロエ,アイコン,双醒をバウンス→クロエ効果→・・・
これを一生繰り返すループです。
クロエの効果が2回とイタァカの効果でデッキが8枚減るのでエンリルの効果を4回使うとデッキ枚数±0になります。
イタァカのコストで捨てたカードはキャサリンでデッキに戻るのでこちらも±0です。

ザガさん「これにしか見えん」




プレイに関して

ここの需要謎ですが簡単にこのデッキで気を付けることと、このデッキ対面でこれやるといいよみたいなのを書いていきます。
こんなん書いてええんか?と思われそうですが多分僕はこのデッキもう握ることないと思うのでいいでしょ。

タブンネ。

使用側


言うまでもないですが、このデッキのすべての起点は「セカイを穿つ青の砲撃」です。
このカード、クロエを出す以外にデッキ下を固定する役割も持てます。
なのでクロエだけを出すために砲撃を使うというのはあまり強い動きではなくてクロエ2枚を抱えている状態で撃つのが一番ベストです。
そこまで余裕がない場合はキャサリンとエンリルを活用します。
エンリルは一度場に出てしまうと盤面を埋め続けますが破天降臨のコストにはできるためそこをうまく活用します。
デッキ下固定をした後は「戻した位置含めて11枚」を意識します。
11番目に戻したカードが来るとクロエの効果射程圏内なので、あとはそこを目指して砲撃2枚目や「みっつの心をひとつに!!」を活用してデッキを掘り続けます。
ループに必要なノーマルスクエア5面の確保に関しては「ユナイト効果」+「アークヴェイバトロン効果」+「破天ティアマト」+「スタカ効果」で起動優先なしで5面が空きます。
他はあまり言うことないです。
頑張ってグレンラガンしてください。

全人類観ろ

対面側

大前提にどちらかが6リソに到達しないと何も始まりません。
なのでジャンプできるデッキもジャンプしないでにらみ合いをするorジャンプして展開した後に5リソに戻ることで案外あっさり完封できます。
IGからダッシュキャットが捲れたら…はい。
ループの性質上ノーマルスクエア5面が必要です。
そしてこのデッキの除去範囲は5以下に寄っています。
高コストで盤面を埋めることを意識すると楽に立ち回れるのかなと思います。
また起動効果の使用禁止や起動効果のコストを増やす効果に対してかなり弱くできています。
「闇夜に煌めく竜と姫君」や「トリックサマーローリエ」を立ててニチャニチャしましょう。
さらに言うと足が速いデッキに対して受け性能がかなり弱いです。
ディンギルビートやアラネといったデッキはそもそもあっさり勝てると思われます。


マルディシオン対面だけはどうしようもないです。
手札の立て直しが間に合いません。
ところでそこに「アークヴェイバトロン」,「孤高月影斬」,「双醒真輝」がいますね。
ループを捨てて普通にサイクの動き通してワンチャン取りましょう。




ついでに

そもそも殴るサイク自体今の環境の通りが悪いと思っています。
白緑が主力になっており速度戦でそもそも勝てないのとリソースを払い何かを出して殴るといった単純な動きしか取れない以上迎撃と市場をどう頑張っても対処しきれません。
それでも今の環境で殴るサイクを使うならこんなかなぁっていうのが上のリストです。
ユナイトからローリエと闇夜姫君を無理やり超えるための剣帝神器。
ペクティリスの盤面を一撃で返すためのロゼ。
砲撃越しに構えてディンギルを泣かせるためのサンダーバード。
これらを対策として採用し打点の方は双醒+エンリルで頑張ってもらう形です。
みっつのとそして暁がエリートドロソなのでここまでピンで散らしていても引き込む分には案外なんとかなります。
エンリルのコストが気持ち薄いので羅刹走騎をVBのヴェイバトロンに割くのとかありかもしれないです。
あと一応6+6+3でニーズホッグが組めるからデュナミスは一考してもいいかもしれないですね。
叩き台にでもしてください。





終わりに

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
文字だらけで読むのもお疲れかと思います。
余談ですが僕は今回のエンリルの裁定に関して100%一片の文句なく理解していますしソースが確定した後とはいえそもそも「この挙動ほんとにできてええんか?」と思っていたので公式が直々に解答を出したのは良対応だと思います。
ただ、こういうことが起こるからルール問い合わせとよくある質問の更新はもっと活発にしてもろて…とだけ思いました。
デッキ自体はソリティア指数高くて非常にご満足頂けるのではないかと思います。
壁君とお友達になってエンジョイゼクスしましょう。
次はリンクが出た後くらいに書けたらいいな~と思っています。
モチベと効果次第ですが……。
それではここら辺で筆をおかせていただきます。
ノシ





おまけ

〜スダルシャナ杯1週間前〜
カードショップ若院にて
ぼく「サイクロエ持ってきた」
めばる「なんやそれ」
この時点ではクロエからたくさんゼクス並べてたくさん殴るだけのデッキでした。
めばる「このデッキループできないの?」
ぼく「クロエがシャッフルするからできんやろ知らんけど。」
デッキ「残ってるのアイコン5枚やで」
その後エンリルの挙動を何回か繰り返していると「あれ、これループしてね?」となり2人で大爆笑。
これがサイクループの始まりでした。
そこから少しこねくり回しているとクロエで出した枚数とエンリルでも出した枚数が合致すれば好きなゼクスの効果を使い続けられることが発覚して第一形態が生まれます。
ただスダルシャナ杯4日前くらいにLOループは完成したので練度を高める時間があまりありません。
なのでひたすら子ーポ(さいえんさん)を召喚して壁打ちしてました。
彼らがいなかったらこのデッキは日の目を見ませんでした。
2人ともありがとう。

~裁定発表時〜
サイクループvs怪盗団中
ぼく「このデッキ死んだ」
めばる「草」
ぼく「まぁ元々できてる方がおかしかったししゃーないしゃーない」

つ〇ます「パーツ買ったんですが」
テ〇サン「パーツ届いた!サイクループ組みます!」
マ〇さん「……(そっとクロエの画像を出す)」

リペアしたので許してください。

このデッキは生まれて1週間で半死半生の傷を負い生まれて2週間で転生した難産デッキでした。
考えてる間すんごい楽しかったです。


おわり



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