PEX型赤単カナ

初めに

こんにちは、初めまして。
コーポと申します。
今回は、新弾「勇気<アーククライシス>」で登場したカード「妲己 奇譚の決意(以下妲己)」を採用した赤単カナについて語る、という内容でnoteを書いてみようと思います。
【注意】
5/4(水)にプレイズ大阪日本橋店さんで開催された3人チームCS「アスツァール杯2nd」での経験の話がほとんどになると思われます。
大会環境の話はしんどいという方は前半だけ覗いてそっ閉じしていただけると幸いです。

カナデッキにおける役割

画像1

新弾では妲己含め5枚の汎用スタートリソースが配られました。

それぞれが2コスト支払って各色の種族のうち2種を手札から踏み倒す効果となっています。

妲己の場合は5以下のミソスorブレイバーを手札から出すことができます。

この効果を見た時、私はすぐにカナからIGOBを抜くことを決めました。

まず前提としてカナがどういうデッキタイプかというとリムーブゾーンのカナの種類を増やし、その種類数に応じて効果が使えるようになっていきます。

画像2

代表的なところだと「クッキング・ラブ・カナ(以下パン屋カナ)」の6種類達成時使えるライフセイバー効果ですね。

画像3

画像4

また、カナはイデアとブレイクが召喚コストを軽減する効果を持っています。

ブレイクはリムーブ4種達成で-1、7種達成で-2軽減し、イデアはターン2で-3ずつ軽減します。

つまりこの2枚を着地させた上で軽減効果を駆使して盤面制圧を狙っていきます。

そしてご覧のとおりブレイクのコストは5であり、コスト軽減の常時効果はブレイク状態の有無を問いません。

なので妲己からブレイクを出し、一気にリムーブ枚数を稼ぐデッキに切り替えようと決めました。

また、PEXのS効果であるライフ回復も非常にカナの特性と噛み合っていて、先程のパン屋カナと合わせて実質ライフを6点にすることができます。

その間に準備を整えて5ターン目のイデア着地ターンに一気に点を取り切ろうというコンセプトです。

デッキレシピ

画像5

こちらは実際に「アスツァール杯2nd」で使用したリストとなっています。(一部反射していて申し訳ありません。)

【メイン】

妲己 奇譚の決意×1

奏でよう、愛情の歌を(ゲート)×1

ファースト・ステップカナ(スタカ)×1

愛を囀る幼鳥カナ×4

はじめての夏祭りカナ×4

天真爛漫な幼霊鳥カナ×4

ハートフル・フィーバー・カナ×4

イノセントデートカナ×4

愛娘の聖歌カナ×3

お絵かき大好き!カナ×3

リゾートダイバーカナ×1

【理想】の輝きカナ×4

もふもふの飼育委員カナ×2

クッキング・ラブカナ×2

スマッシュ・エースカナ×4

スイーツギフトカナ×4

iDA,Make-your wish come true.(以下カムトゥル)×4

【デュナミス】

輝こう、その理想×3

愛情のイデアカナ×1

理想と夢で世界を変える×2

「iDA」ウェイクアップ!×1

無垢なる幼巫女カナ×2

メルヘン・カップカナ×2

【顕誓「愛邪精神」】ニャルラト×1

唯我の神意ナナヤ×1

天舞鳥神緊那羅×1

輝ける「僥倖」イナンナ×1

炎舞の符術胡喜媚×1

画像6

画像7

画像8

カナはライフとヴォイドを除いたアイコンがデッキをリムーブするため、鍵がとても取りやすいです。

中でも「天真爛漫な幼霊鳥カナ」は手札補充まで行うため序盤の最重要カードです。

ヴォイドはIGOB不在のためバニラです。名称数+1です。

ライフリカバリーに関しては後ほどブレイクと絡めて紹介します。

画像9

画像10

ここまでカナの防御面の話をしてきましたが、攻撃面で大活躍する2枚です。

リムーブのカナを拾いつつ除外を増やすお絵かきと、1面広げつつ自陣を退かすスマッシュによってスマッシュを回収・召喚・効果と行なっていくことで連パンします。

目安ですが出したスマッシュの数×1.5が攻撃回数だと思ってください。

画像11

画像12

さて、この記事のメインです。

アーク環境が始まり、先行配布組とその他の1番の格差はやはり11000の絶界と5点目のエクストラライフだと思います。

これまでIGOBの10500絶界までなら7コストラインで突破できたものの、11000はしんどいということも多いと思います。

一方で、チャージに干渉するカードが鍵シフトのIGOBに乗っている時の効果に多かった点、クリトに関してもソティスシフトの封印によってスタカは一度割られたしまえばある程度の生存が約束されていることに着目しました。

カナのスタカは自ターン起動で最大11000ダメージを叩き込めます。

スイーツギフトは6リソを超えると1コスト11000という破格のスペックになります。

この2枚から盤面を崩してブレイクやイデアで面を埋め、さらにスイーツギフトの効果によるパンプで11000ラインを抜けて容易な返しを阻止しようと考えました。

画像13

画像14

画像15

次に本記事2回目の登場となるブレイク周りの解説に入ります。

ライフは一時的に召喚コストを-2、ブレイクは永続で-2の軽減が入り、単純にライフを召喚してブレイクしただけでも次の召喚コスト-4が入ります。

さらに、ブレイクした際の山上5枚から2枚拾う効果も強力で、攻め手のスマッシュやリリースイベントを回収したり、追い討ちのスイーツギフトを回収して盤面を固めるなど用途も様々です。

トークンは不正で出てきたゼクスにリムーブのカナの種類×1000のダメージを飛ばします。

正直なところこの効果で完封できることはあまりないため枚数を削っています。

ただ、1コストで手札入れ替えできるカードとしてとても強力なため、積極的に手札に持っておきたいカードです。

しれっとカナの名前を持っているためスイーツギフトの恩恵を受けて12500のトークンになれるのが優秀ですね。

画像16

画像17

カナを触ったことある方でおそらく一番枚数を迷うのはここじゃないでしょうか。

種類を参照する以上4×12の基本構築はあまり好ましくなく、かと言ってたくさん積みたいカードかと言われると怪しいラインのカードです。

今回の構築ではリゾートを1枚、飼育委員を2枚採用しています。

まずリゾートですが、シンプルに種類数を稼げるのと、下の効果のイデアがあるときに6以上を除外できる効果が欲しかったため採用しています。

リゾートの仮想敵はアルモタヘルなのですが、アルモタヘルのアークゼクスは高コスト高スタッツでしかも起動で迎撃を持っています。

こうなるとスイーツギフトで殴りに行っても処理されて1コスト損して終わります。

ですがリゾートの場合イデアでコストを落として、とりあえず1面処理してからPのアークを踏みにいくことができます。

スマッシュの除外効果は7以下ですので、アークはどうしても処理できません。その点での差別化となっています。

飼育委員は最終展開で面を埋めきるためのカードです。

スマッシュから出して飼育委員→お絵かきと展開して次のターンの動きを確保した上で空いてるスクエアを潰しにいく動きのために1枚はリムーブに見えて欲しいので2枚採用しています。

画像18

iDAの3人が使える最強カードです。

というかこれが使えるからiDAを組んだ人も正直いるかと思います。

書いてること全部強いです。意味がわかりません。

強いて言うなら妲己はiDAじゃないのでフルパワーに時間がかかるのと、カナ名称持ってないから除外されると気持ちが凹むくらいです。

余談ですが、一応このカードゼクスなので2コスト払って召喚・攻撃して勝ったことがあります。

ついでに赤でないカードなので赤破天できます

画像19

次にデュナミスの話になります。

イベントが3枚になっているのは、あえてイデアではなくブレイクをして展開することで、ドライブの下の効果であるレンジ2とPEXの+2000を合わせてイデアが11000のレンジ2で相手Pのアークを破壊しに行けるので、その際の後攻5ターン目の動きが欲しかったからです。

画像20

iDAの共通シフトです。

カナの場合、後半はデッキに残ってるカードの枚数、位置がある程度把握できるので、高確率でサーチになることも多いです。

ちなみにカムトゥルもiDAなので回収できます。

画像21

専用シフトです。

めちゃくちゃ枚数迷いましたが、ブレイクが7500+5000でアークワンパンになると考え2枚採用しました。

2枚とも使った試合もかなりあったので採用枚数としては間違っていなかったと思います。

画像22

スマッシュとスイーツギフトに乗れます。

先程チラッと触れましたが、カムトゥルがフルパワーで使えることがあまりないため、墓地回収はニャルラトに頼ってバーン+リブートで使うこともあります。

単純に墓地を作れるためイデアやスタカのコストも作れるので、1枚は欲しいカードとなってます。

画像23

新弾で登場した赤の破天降臨です。

カナ待望のチャージ破壊カードでもあります。

基本的にディンギル権でナナヤを出し、空いたPにトークンやスイーツギフトを立てるという運用がメインになります。

昨今のチャージは使い切りが多いので、ナナヤを出すより効果を使わせた方が早いのは確かですが、ヴェスパやデーヴァのように攻撃回数を削ってくるスタカは積極的に除去しています。

画像24

ミソスの汎用ディンギルです。

手札交換と永続的な-1軽減が入ります。

後ほどデッキの動きのところで詳しく説明しますが、カムトゥル持ってる状態の展開ルートに使用します。

PEXのバフ込みでアークを倒せるのも魅力ですね。

画像25

赤の汎用ディンギルです。

環境に多いネイ、アルモタヘル、ヴェスパは墓地回収やリソを経由しての回収をしてくるので、確実に2度と使わせないために採用しています。

IGで複数枚ライフを出した場合、デュナミス権を使わない場合がかなりあるので、その際は自陣を除外して連パンしたりします。

画像26

このデッキの3ターン目のエンジンです。

最大で4枚のリムーブを稼ぐことができるため、最速3ターン目のパン屋カナを達成するために必要不可欠です。

また、こちはもミソスなのでPEXのバフを受けられます。

基本的な動き

ここからは前日のウリエル杯を見て個人的に感じた動きを書いていきます。

・マリガン

先後問わず天真爛漫が来たらキープします。

夏祭りと花嫁カナは、後攻ならキープでもいいと思います。

先攻だと2枚抱え持ち等をしてない限りは次のターンの動きがない可能性があるため、マリガンを検討します。

また、リソースに置けるカードがあるかも重要で、ブレイクは絶対自分からリソースには置きたくないのでリソースに置けそうなカードがない場合もマリガン検討です。

・1〜2ターン目

このターンにやることは2つです。

リムーブ枚数+2

PEX解放

なのでトークンやリゾートなどの4コストを2ターン目に使うことはあまりないです。

また、配置ですが基本的に相手P横に置いて殴らず置いときます。

チャージを1〜2枚作って胡喜媚着地に漕ぎ着けます。

ですが、これは基本的に理想論であって実際はほとんどのプレイヤーは1〜2ターン目は攻撃しません。

その場合、2ターン目にスタカ破壊から1点狙って弾かれたらラッキー、弾かれなくても1点取れたくらいに考えます。

・3ターン目

先攻と後攻で大きくやることが異なります。

大まかな動きを記載しますが、対面で大きく変わるので細かいプレイングは状況によるとしか言えないので悪しからず。

先攻→2回IG(当たっても当たらなくてもいいが、当たるなら後ろに置く。)で墓地にミソスを2枚作り、胡喜媚からリムーブを一気に作って胡喜媚にバフかけてターン終了(胡喜媚の位置は自P横が安定です。)。

胡喜媚が出せない(相手が何も割ってない)場合は前々ターンに出したゼクスで大人しく1点狙いに行きます。

次の4ターン目までにリムーブ9種行けば5ターン目に詰められるので、後ろ固めてリムーブを増やします。

後攻→ライフ手出しからブレイク、巫女シフト乗ってリムーブを稼ぎます。

この時カムトゥルがあると、リソースが4枚残るのでアイコンカナを2回とトークンイベントが使えます。

ライフからブレイクして巫女シフト(リムーブ3枚)→カムトゥル(リソース2枚リブート+前2ターンに使ったアイコン回収)→ライフの軽減でアイコン1コスト登場(リムーブ4枚、ここからブレイクでコスト-1)→アイコン2コスト登場(リムーブ5枚)→トークンイベント(リムーブ6枚)

ここまでで目標はリムーブ5〜6枚作ることと、手札にブレイクとライフかお絵かきのうちどちらかを揃えることです。パン屋カナまでリムーブに飛んだらラッキーです。

また、スマッシュとスイーツギフトは手札かリムーブのどちらかに置いとけるとベストです。

・4ターン目

ここからカナが一気に動くターンになります。

目安はリムーブ10種オーバー+残りライフ1〜2点まで詰めることです。

ざっくりとした展開例をいくつか挙げるので、状況に応じて使い分けます。

例1.緊那羅ルート

2コストで妲己起動、ブレイク着地、巫女シフト→1コストでアイコンプレイ(前のターンにライフではなくお絵かきを持っている場合、ここでブレイク2枚目を回収します。)→スタカと今出したカナで緊那羅→2コストでブレイクプレイ→カムトゥルで+2リソース+墓地開始→残り4リソースあるのでスマッシュを2回起動します。

次のターンにイデアライズからリーサルが狙えるのでEXライフを使わせるとこまでいけるとベストですね。

例2.相手スタカ破壊ルート

妲己からブレイクを着地→相手スタカ破壊後ブレイクの軽減でアイコンプレイ→スタカとアイコンでナナヤをディンギルして相手スタカをトラッシュへ→残りはカムトゥルがあれば起動してリソを起こし、アイコンとトークンでリムーブを稼ぎます。

このルートは相手スタカが永続的なアドを稼ぐ効果や、5以上に対して除去を打てる効果を持ってる際に通ります。

あまり強い動きとは言えないので一応できるよー程度に捉えてください。

例3.ブレイクルート

ルートと書きましたが、別に特別な展開例があるわけではなくライフからブレイクして、妲己から2体目のブレイクを着地させて大量の軽減から宇宙を作る動きです。

手札に2枚、リムーブに1枚ブレイクカナが見えてる場合はこれを狙う場合もあります。

また、この動きをすると返しのターンに娑伽羅を誘いやすくなります。

もちろんリソから拾う手段などカナにはないのでキツイのですが、この時リムーブにスマッシュが1枚あれば次のターンにイデアから3点を狙いに行けます。

実質面が空いたEXターンです。

・5ターン目

画像27

上でも散々書いてますがこのターンは本来のカナの強みであるイデアライズが活躍します。

カナ回収と-3軽減を2回振れるため軽減2回をかけてスマッシュを起動するもよし、1回ずつ小分けしてブレイク連打するもよしです。

相手を倒せれば何してもいいです。

最後に

まずはここまでご覧いただきありがとうございます。

精査はしたのですが誤字脱字があったら文脈が分かりにくい等ありましたら申し訳ありません。

IGOB軸のカナは面処理とヴォイドによる逆転の防止と言った強みがあり、書いてる私自身どちらが強いのかはっきり答えを出せていません。

このnoteを読んで少しでもカナに興味を持っていただけた方が新たなアプローチを見つけてくれることに希望を託して筆を置かせていただきます。

改めてありがとうございました!

カナちゃんについては無限に語れますので気軽に話しかけてくださると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?