自宅でハイパーネオジオ64(COMBO AV EX+)
はじめに
アーケード基盤を自宅でプレイする方法は色々ありますが、ハイパーネオジオ64の情報はあまりにも少なくて参りました。そのため今回人柱になるつもりでトライした環境をWEB上に残すべく書いた記事になります(結果的に地雷は何も踏まなかったのですが)。
最終的な環境
ハイパーネオジオ64マザーボード(サウンド出力JAMMA対応改造済み)
侍魂 アスラ斬魔伝
COMBO AV EX+
Acerゲーミングモニター KG281KA
TreasLin HSV321(UVCキャプチャー)
COMBO AVについて
コントロールボックスと呼ばれる
・基盤接続端子
・コントローラー
・映像出力
・音声出力
がセットになった一体型ハードです。
COMBO AV 公式サイト[http://combo.iinaa.net/]
他にもボードマスターや白竜,AV7000等がありますがHDMI出力に対応している事とMVSのKOF2002をHDMI出力している写真が在ったのでCOMBO AV EX+を買うことに決めました。
HDMI出力にこだわった理由は各種検証のため60fpsで録画するのにOSX(仕事柄スペック盛ったMacを使用しています)に対応しているUVCエンコーダーにそのまま繋ぎたいからでした。
尤もCOMBO AVでハイパーネオジオが動くという確証が無いのが一番悩んだ問題。
オークションで探すとCOMBO AV EX+自体は時々正規の値段よりお安く出品されていたりします。ですが実物をみたことがないので実際に取り扱っているショップで現物を触らせてもらったほうがベター(早く遊びたいんじゃーというのが本音)という訳で秋葉原ラジオデパートのKBC labさんへ伺い購入。
COMBO AVとハイパーネオジオ64の接続
JAMMA対応改良済みのマザーボードが運よく手に入ったのが今回すんなり動いた一番の理由だと思います。
別売りのハーネス(¥5,000)で接続するだけ。
この状態でHDMI出力スイッチをONにしてCOMBO AVの電源を入れるだけでHDMI経由で音声が出ました。
ハイパーネオジオ64マザーボードに音声出力端子がありますがこの箇所はノータッチなので無責任な発言は自重します。
アップコンバーターの設定
COMBO AV EX+では中華製HDコンバーター(GBS-8220)を使用しており、このコンバーターが結構評判がいい模様。ググると結構情報がヒットします。
COMBO AV EX+の天板を開けて(上部三箇所のグリップ付きビスを外すと天板が外れます。蝶番で下部が固定されているのもメンテしやすくて◎)
1.オプションによって組み込まれている連射基盤のスイッチ12個を全部OFF
連射装置がない場合は無視して下さい。
コンバーターに干渉するらしいですが詳細は不明。取説に従いOFF。
2.HDコンバーターの初期化
本体内部左に固定されているGBS-8220のAUTOボタン(タクトスイッチ)を5秒以上押して離す。
コンバーターの設定を初期化する場合もこの操作を行います。
この操作で入力信号をスキャンして自動的にセットアップしてくれます。
3.出力設定
そのままでも問題はないのですがHDMI出力先のど真ん中にゲーム画面を置きたいのでGBS-8220のMENUから設定を変更。
Geometryを
このあたりの設定が真ん中になりました。
アスペクト比が16:9になってしまっているので4:3にしたかったのですがGeometry>H Sizeはクロップされるみたいで右端が切れてしました。スケーリング設定別にあるかも?
COMBO AVその他設定
ハーネスのピンを何もいじらない状態だとボタン配置がD落とし(6ボタン格ゲーの弱KボタンがD)になっています。SNKゲーの場合ボックス配置2種,A落とし,D落とし,ネオジオ配置と色々ありますがネオジオ配置かボックス(上段A・C、下段B・D)配置がメジャーかと。
D落としはブレイブルーやUNIで使ってる配置なのでこのままでもいいかな?と思ったんですがやっぱりサムライシリーズや餓狼シリーズはネオジオ配置が個人的に押しやすいので(BC同時とかBCD同時押しが多い)オプションで付いている上段四個目のボタンに端子を繋ぎ変えました。
完全ネオジオ配置が良い!ってなると天板ごと自炊することになるのでとりあえず。
録画/配信用キャプチャー
元々PS4やSwitchの配信用に使っていたUVCキャプチャーがCOMBO AV EX+のHDMI出力を認識しない問題・・・。パススルーからモニタへの出力と音声のキャプチャは出来ていたので映像信号に問題があるんだろうなぁこれとGBS-8220の設定をいじっていましたが結局映らないまま半日経過。埒が明かないので以下をポチりました。
レビューを見ても基盤のキャプチャ例は無いですが概ね好評で、何よりHDCPかかってるはずのPS3をそのままキャプチャできるとうたっているのが"うん?マジで?"と引っかかったので。
結果
OS X Mojave(10.14.6) + QuickTime Player(10.5)で映像ソース,音声ソース両方キャプチャリング出来ました。
映像が暗いのとアスペクト比がやはり気になりますが映像ソースのGBS-8220に依存してそうなのであまり深追いはせずキャプチャ後のソフトウェアで処理や編集をする事にします(60fpsで撮れていればOK)。
OBSの場合
なんちゃってVなのでアバターも合成しております
映像キャプチャデバイス・音声入力キャプチャそれぞれにMiraBox Video Caputureを指定
アスペクト比,クロップ,色補正フィルタを追加。
これでアスペクト比や画面の暗さの問題はクリアできるので録画もOBSでしてしまえば良いかなと思ったのですが録画したものは音声がブツブツ切れる問題がありました。ソフトウェアエンコーダーなのでスペックもっと盛らないときついのかなぁ・・・
録画および編集はまだ試行錯誤中ですのでこれで決まりまで持って行ければ別途まとめる予定です。
終わりに
ハイパーネオジオの情報が少ない中、人柱になるつもりでハードや基盤を揃えたのですが、すんなり行かなかったのはUVCキャプチャだけというラッキーな結果に。COMBO AVの開発者様には本当に感謝しかございません。
またOS X + ハイパーネオジオ64というレアな組み合わせでのキャプチャ例ですが自宅配信/録画環境の参考になりましたらこれ幸いです。COMBO AVの魔改造(コマコン繋ぎたい)など色々思案しておりますのでこのカテゴリの新規記事をそのうちかければいいなぁ。
参考:2019年10月時点で使っているMac miniのスペック。
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