自分らしさなんて、ないんじゃない?

朗読のワークショップに参加してみた。

最初に軽くストレッチして、発声練習。

参加者が順番に朗読し、講師の先生からフィールドバックをもらう。
アドバイスを意識しながらもう一度読むと、雰囲気が変わる。

朗読にも色々な考え方があって、冷静に読むのがよいという立場、感情を乗せて読むという立場、決まりはないんだって。

今回の先生は、気持ちを表現することを大切にしている、とのこと。
だから、朗読劇、お芝居みたいだ。

一人ずつの朗読練習を聴きながら、感じたのだけど。
個性ってちゃんとひとりひとり持っていて、嫌がおうにも、出てくるものだ。

ハキハキとした声のトーン、明るさ、穏やかさ。
かわいらしさ、切なさ、おおらかさ。
ひとりひとり、その組み合わせが違う。
自分だったら、そこはきっと違う感じで読むだろうな、と思ったり。

自分らしさとか、個性とか、ステレオタイプに探さなくてもいいんじゃないかな。
たぶん、自分じゃわからないんだと思う。
他の人から、「それあなたの個性だよね」って、見えるものを、個性というんじゃないかな。

「あなたらしさ」はあっても、「自分らしさ」なんて概念は、本当はないんじゃない?

少人数なのと、部屋も六畳間くらいで、小ぢんまりとした会なのがわたしにはちょうどよかった。
最初は気恥ずかしいけど、だんだんと声を出したり、気持ちを味わって表現することが楽しくなってくるものだ。

少しでも意識的に身体を使うことをやってみると、気持ちもほぐれてスッキリする。
これは、日常にも取り入れてみようと思った。

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