オタクが独学未経験でWEBデザイナーになって退職するまでの話

自分の中の一区切りとしての日記。

退社のきっかけがネガティブな理由となってしまったのは少し心残りではあるが、良い経験や出会いを得られたので、結果的には良しとしている。
フェイクを織り交ぜながら書いており、批判の意図は全く無い。

序章

序章 | 現場のイメージが悉く覆された話

個人的な事情で名古屋で仕事をしたかったのと、WEB業界に入りたかった時、友人に紹介を受けた会社に面談。
数社と比較検討をした後に正式に入社することとなった。

4~5年前の当時のスペック。

  • Photoshop、Lightroomは前職で毎日使ってた。Illustratorはめったに使わなかったので独特の操作感がちょっと苦手。
    XDの実務経験は無いが一通りの操作はできる。

  • HTML、CSS デザインを十分に再現できる。(Flexを主に多用していたので、まだGridとか不慣れ)

  • JavaScriptは基礎のみ。プラグイン導入のときに参考記事のバージョン違いとかに気づけずにあたふたする。

  • Node.jsは雰囲気で使ってる。Gulpを使用してSCSS、Pugでホームページ制作。

  • Vue.js 書籍を元に学習中

  • WordPress 基礎的な部分は理解。最低限レベルのテーマが作れる。

  • Git なんとなく分かるけど、実際業務でどうやって使っていくのか分からん

独学から初のWEB制作会社だし、
(WordPressがメインだと聞いていたので)WordPressもまだ最低限でしかPHP触れないし不安だな~。デザインも苦手だし。
社長も「直属の上司となる人はそんなに専門性無いから、懇意にしてるWEBデザイナー呼んで教育につけるね^^」
って言ってたし、色々勉強しないと~!ってしてた。

いざ入社

  • ローカルサーバー→使ってる人いません

  • WordPressのローカル環境→もちろん使ってる人いません

  • PHPなのにサーバー立てずにどうやって確認するの?
    →本番やテスト用レンタルサーバーにアップロードすれば見れるよ

「ま~じか~~^^」

HTML、CSSを直書き(ベタ書き?)するもので、
SCSSのようにコンパイラーを利用して効率的に書くという概念自体が無い世界だった。
(元々、そこまでしっかり環境を整えなくてもできてしまっていた制作フローなのもある)

概念自体が無い向こうからすれば宇宙人が来たみたいな感じだったし、多分退社するまで宇宙人のように見られていた。
なろう系主人公というより宇宙人だったかもしれない。

ローカルサーバー起動→ファイルを監視→変更されたらコンパイルしてブラウザをリロードするといった感じの環境で業務をしていたとき、
browser-syncでスマホで確認& スマホとPCでスクロール位置が同期されるのを見たベテラン社員が、
「これ初めて見た。すごいっすね。」って言ってくれた。
褒められて嬉しくない訳では無いが、何とも形容しづらい気持ちになってしまい、陰キャ特有の返事が出てしまった。
「ウッス…アザッス…」

これは完全に私が悪いのだが、
ホームページ制作会社って、年間百単位の制作をするものだから制作環境やコーディングルールがしっかりしているものだという先入観が強すぎた。

その後、何人かに話を聞いたらベタ書きのコーディングでやっている会社も全然多いらしい(あくまで"その人達"談)
「実務経験無くて色々不安だったけど余裕じゃね??」ってなった。

超余裕だった。(デザインは今でも苦手だけど)

序章 | 直属の上司が全然コーディングできない話

それはそれとして、直属の上司はかなりやばかった。
HTML、CSSがかなり壊滅的だった。JavaScriptは全く触れない。
幅50%の要素2つを横並びにできないレベル。50% 48% ってしているのを何度か見た。
本当に申し訳無いけど「こんな環境なら実務経験無い私も余裕だな」ってなった(n回目)

理解していない上に基礎を学ぶつもりも無いようで、常に人の制作物や過去の制作実績のコードをコピペして色やフォント諸々を改変してずっと利用してた。
コピペした結果、他社のテキストが入ったままになっていてクレーム起こしたりもしてた。何度も。
入社して半年経つ頃、気がつけば私が書いたCSSもコピペで使われてた。(別に良いけど…)

一応フォローを入れておくと、仕事量がそもそも膨大だったのも要因ではあると思う。(が、仕事量が落ち着いてもあんまり変わらなかった)
これが全然たいしたことないレベルになるヤバいエピソードは結構あるので別のセクションで取り上げる。

序章 | 貸与PCのメモリが8GBだった話

SNSで度々ネタにされる貸与PCのメモリが8GBパターン、マジである。あった。

面談の時にちゃんとスペックは明確に伝えた…メモを取っていたのも見てた。
面談担当した上司が理解してなかったかも…って思ったけど、
PCを選んだWebデザイナーもnode.jsとかローカルでサーバー立てたりとか全くなかったから察した。
この人達は8GBしか使わんわ……
前に述べたとおり、そういった環境というか文化だったので、
16GB必要です!って伝えても「そんなに要らんでしょ。」って判断をされてしまってた。

8GBのiMac、増設もできないタイプだから帯に短したすきに長し……。
最終的に漬物石になってた。
パソコンをただ応援する時間が勤務時間全体の10~20%くらいあった気がする。

入社1年しないくらいの頃、結局業務効率に支障が出ていたので、許可を得た上で趣味用に持っていた個人のノートPCを持ち込みで作業。
2年目くらいには新しく会社からMacBookを支給してもらえた。
支給の際は改めてカスタマイズ内容をスクリーンショットを添えて明確に伝えたのに、発注後に再確認したらキーボードのカスタムを忘れられてて発注担当した上司にめちゃくちゃ文句言った(解決した)


以下、退職に至るまでのエピソード。

とにかくホームページを作って業務フローを変えていった話

1人で月平均 8~10サイト作るようになっていた。年間大体100サイト程。
ページじゃなくてサイト。1サイト大体4~8ページくらい。

求めるクオリティと仕事の速さの天秤が常に頭の中に設置されるようになった。THE 実務経験。

単純に仕事がありすぎたのと、社内のワークフローが全く確立していなくてめちゃくちゃだった。
上司の管理も杜撰だった(仕事が多すぎるのでそもそも手一杯でもある)
増えていく仕事に対して人手が足りてなさ過ぎたので、
これだけ仕事をこなしても負債(溜まっていく仕事)が減っていくことはほとんど無かった。

バイトを採用したり、作業の分業化や管理方法の模索、資料のテンプレート作成、問い合わせ対応のフローチャートや返信パターンや注意点、各種業務マニュアル等、とにかく色々チャレンジした。
冷静になって「こういうのって管理職の仕事じゃね?」って思ったけどやった。やらないと多分ずっとこのままだと思ったので。
組織はいきなり方向転換できないということを何度も体験した。
アナログな方法でやっていた業務も、できるだけ段階を作って変えていく提案をしていった。

実務経験ってこういうことか~~って思った。

ホームページを作り続けてたらメンタル死んできた話

とにかく数をこなす必要があるので、
刺身にタンポポ載せるような仕事になっていった。

最低限のクオリティは担保(タンポポだけに)できるよう、自動化や単純化できるところはとにかく実施した。

もちろん、単純作業化してしまうとつまらなくなってくるのは最初から分かっていたので、
業務の範囲内で新しいやり方を試したり、使ったこと無いJavaScriptプラグインを使ってみたり色々と試行錯誤はしていた。
が、できる事に限りがあるのでやり尽くしてしまったような感じだ。

今のような仕事に追われ続ける状況を続けていては良いものが生まれていかない。
この環境じゃ自分もこれ以上の学びが無く、若い時間をこのまま費やしてしまうのは厳しい。

という話を面談で上司や隣の部署の役員と何度かした。
(直属の上司は全然動いてくれていなかったが、隣の部署の役員が流石にヤバいと感じたらしくその上司のケツを叩きまくったらしい。)

結果、月の制作ノルマが減った&たまに別経由の仕事が回ってくるようになった
負債問題は解決していないので根本解決では無かったが、
役員の人が恐らく苦肉の策として対応してくれたのだと思うし、
その気持ち分は業務で返そうと退職は一旦保留とした。

後輩できた&負債を解消できるようになった話

どうやっても現状リソースで仕事をさばくのは限界があるので、社員を採用することになった。
入社1年半以上経ってたと思うので全然遅いが。
(私が限界迎えそうなのが目に見えてたのも多分大きい)

採用に至るまで紆余曲折あったが、未経験だけど人柄の良い子達が来てくれたのは本当に良かった。

新しく社員が入っても仕事が山積みなのは変わらないので、
基礎から教えていけるようなカリキュラムは流石に組めなかった。(そもそも私も新人研修ほぼ無かったけど)
度々出てくる上司、無自覚にやらかすし改善も無いので、
新入社員が被害に遭わないように、遭ってしまったときのサポートにも奔走した。正直一番要らん業務だった。

マネージャーが「できない人を基準に会社の制度を作るのは止めましょう。」と言ってくれた。これは実質的に例の上司を見限る方針ではあった。
紙で管理していた情報や進捗などをクラウドツールで管理するようになって更に環境は変わっていった。
実際問題、その上司ができない(続けられない)から、非効率でもやり方を変えられない部分はかなり多かったのだ。
そういった周りの人の助けもあり、新規で入った社員達で溜まっている仕事をこなせるようになっていた。

入社から約3年、負債からの解放。
ここまでに2~3回くらい心折れてる。

まあ、あくまで勝手に私が心折れてただけで。
こんな環境で頑張ってくれた新人社員達が一番偉い◎

余談だが、私より前に採用された人は 冒頭の入社時点で全員辞めている。
同部署に先輩は一切おらず管理者である前述の上司のみ。
こんなに仕事量があって社内体制もめちゃくちゃだと、未経験がやっていくのは流石に無理があるよなって入社即悟ってはいたが。

経験不足の社員とコミュニケーションの取り方の話

自分以外の社員は基礎知識が致命的に足りていなかった。
ほとんどの社員はエラーが出たときに「どうやって解決するのか」「どうやって調べれば良いのか」が全然分かっていなかった。

経験不足の子でもできる限り早く実戦投入させるのが会社のやり方でもあったため、そもそも基礎知識を固めるような育成カリキュラムが存在しなかったのである。
利益効率を考えたら確かにメリットは大きかったのだが、
その結果、分からない事を処理する能力がほとんど育っていなかった。

流石にこの状態を放置して仕事をさせるのは良くないし、育つ場を与えられていない社員が怒られるのも違うよなと。
既に何でも屋の私だが「(自ら捕る必要のある子には)魚を与えるのではなく魚の捕り方を教える」ように。
一部の人間はお前の担当だからお前が対処しろよって思ってただろうな……

コミュニケーションの難しいところで、
間違っていると指摘する→攻撃されたと認識されることもあるので、
「今の会社の環境だと分からなくても無理は無いと思う。でもプロとして仕事していく以上必要になる知識だから、きちんと覚えて次から対応していこうね。」とフォロー入れつつ。(実際、分からなくてもおかしくない環境だったし、それで怒られるのは流石にかわいそうだった。)

これ、うかうかしてると間違った認識の状態で顧客へ返信をGOしちゃうので、社内チャットで「それダメです。」って慌てて打ち込む事のが多かった。
それが「冷たい。」「他の社員も見えるところで攻撃された。」って認識され、(私に直接ではなく)役員にクレーム相談が入る
それを受けた役員やマネージャーから何度も注意された。
無理ゲーというかクソゲー過ぎる 。

結局社員がガッツリやらかしてデカいクレームを起こしたので、
「そういった問題は必ず○○さん(私)へ確認取った上で返信するように。」と役員からお達しが来た。
(が、お局さんは頑なに私には確認を取らず、経験不足の後輩社員や事情を把握していない役員に許可取りに行っててワロタ😂)

何でも屋としてのランクが正式にアップした話

業務の負債問題が解消した頃、社内でのポジションがランクアップした。
社長の意向としても、社内で動きやすいく、色々な経験ができるように私のポジションを作ってくれたのだと思う。
これが良かったのか悪かったのかは分からない。

①社内で起きるトラブル対応や業務のシステム化、データ管理、各種ミーティング
②合間の時間で「納品されたがバグだらけのシステム」を修正
③それらの合間にプロジェクトの監修
のような感じだった。パワーアップ版 何でも屋
周りから見れば尚更「何やっているのか分からない人」になってしまった。

わざわざ後輩社員には言わなかったが、水面下で色々な作業を負担していた。
手作業でやってた大量のチェック作業をPythonで自動化したりとかもしてた。(1000件のURLのサイトの中に特定の要素があるかないかチェックするような作業)
自動化しないと部署を総動員してアナログな手作業チェック大会を始めるし、複数人のチェック作業はヒューマンエラーが怖いので信用しづらい。

ちなみにお局さんからのクレーム貴重なご意見も増えた。
「頼んだ仕事をやってもらえないとか」諸々、他の役員経由で来ていた。全部正論で返し、呼び止めるほどの内容ではないので直接本人にチャット入れておいた(数時間無視されるまでがいつものパターン)

出社しても、あちこちで発生する会社のトラブルの解決や制度の改善の為にミーティングをすることがほとんどで、その合間にコーディングをするくらい。(それも尻拭いだし…)

携わる業務が変わったことでも発覚したのだが、
こちらの社員や役員がITに疎いのもあり、外注エンジニアにかなり杜撰なシステムを納品されており、それに気づいてすらいない事が多々あった。
そういった経緯があり、とりあえず監修という形で社内のいくつかのプロジェクトに関わることになっていった。
一応フロントエンド専門なので、バックエンドにそこまで詳しく無いのだが、フロントとバックの概念など無い環境なので全く関係なかった。

何をやりたくてこの仕事に就いたのかが分からなくなっていった話

やりがいが無い訳では無いが、「こういうことをやりたかった訳では無いんだよな~。」な日々が続くようになった。
そもそもコーディングがしたい(言語やフレームワークの実戦経験を積みたい)のに、人と話して色々改善に奔走して社会的な経験や多種多様な雑務をこなすといった感じ。
会社からの需要と自分の要望が見事にミスマッチしている。

ReactもNuxt.jsもその他流行のフレームワークで仕事するような案件や経験は結局得られなかった。
たまにもらえた「自由に作って良いよ~」って許可もらえた仕事で、独学で自習していたフレームワークを自分なりに使ってみたりはした。でもそれだけ。
ある意味ずっと独りだったな…って干渉に浸った。
宇宙人が作ったよく分からない言語のWEBサイトだと思われてるかもしれない…😂

終章: 退職届リフトオフ

「こういうことをやりたかった訳では無いんだよな~。」とは思っていたが、
基本的に定時で帰宅し、適宜テレワークの許可も出してもらったり、待遇も良かった。
テレワークについては特別扱いは良くないので元々断っていたのだが、
出社するとミーティングやトラブル対応以外の仕事は全く進まないので、テレワークで強制的に業務内容を切り替えていたという側面が大きい。

あれこれ書いてはいるが、自分の中で折り合いはきちんと付けていたし、やりがいが無い訳ではなかった。相変わらずトラブルは絶えなかったが。

そんなある日、お局系女性社員が私へのクレームありがたいお言葉を役員へ届けており、役員に呼び出され諸々の話をされた。
役員の話を要約すると、「女性社員が謝罪を要求しているので、形だけでも謝罪をして欲しい。」とのことだった。
流石に謝罪するようなことは身に覚えが無いし、業務でもほとんど接点が無かった。
素で「私、何かやっちゃいました?」ってその役員に聞いてしまった。
役員もその女性社員に色々と聞き取りをし、具体的に何を謝罪して欲しいのかも確認したが明確な返答は無かったと。

「謝罪くらいは全然構わないが、本人が明確な理由が無い以上、余計こじれそうなのでやらない方が良いと思います。」→「流石に考え直した。止めとこう。」って感じでこの話は終結。
ちなみに土下座の強要は強要罪となるってSNSの炎上で学んだ。

大なり小なりそういった話は度々あったし、裏であれこれ言われているのも把握していたし、知らない振りをして黙っていた。
この件を機にその社員や振り回される役員が本格的にかわいそうに思えてしまった。発言に対しての怒りとかは特に無い。(程度が低すぎるので、真に受けるのも難しい……)

多種多様なチリツモでボーダーが越えた瞬間だった。
そこまで裏で言われていて、現在の仕事環境で会社に貢献するメリットが本当に無いなってなって判断を下してしまった。

ほとんどの社員は私が何の仕事をやっているのかを分かっていないから、居なくなっても多分気づかないだろうなとか、なら仕事から離れても良くね?やりたかった勉強時間も増えるし。無職経験したこと無かったんだよな~ハローワークしてみたい。積みゲーもやりたい。
…続々とメリット出てきてワロタ。

親しい人たちの後押しもあり、退職届。
チリツモの話をしたら割とすんなり分かってもらえたし、社長からは気づけなかったことの謝罪を受けた。
元々かなりの好待遇を受けていたし、申し訳なさは少なからずあった。

余談だが、基本的に社員と話すときは自分でも気持ち悪いくらいにニコニコしてるし、ゆるっとした敬語にしてる。
「こいつ絶対オタクに悪態つく時みたいに言い方キツいやろ」って思って読んでる奴が見たら多分引くレベル。(そんな人いないと思うけど)
文体がキツく見えがちなのは前述の通り。

良かった所

必要なものは割とすぐに買ってもらえた

8GB事件のフォローとかでなく、シンプルに良いところだが、
なんだかんだ必要なものについてはお願いすれば、ほぼ二つ返事で買ってもらえた。
ベンチャー企業だからこその風通しの良さかもしれない。

会社内で使っているPCや周辺機器も「マジかよ……。」ってなるようなものが当たり前みたいに混ざっていたし、誰も気にすることが無かった。(USB2.0とか…)

ケチってちゃんとしたものを買っていないのでは無く、分からないからとりあえず安いものや知っているものを買っていただけということが判明。
どういう仕様・スペックのものを買うべきかをちゃんと判断できる(しようとする)人が誰もいなかっただけだったのだ。

入社数ヶ月の状態だったが、高額じゃないものについては必要性を説明すれば会社から即日発注してもらえた。
高額なものは税金諸々のタイミング次第で~って感じで都度検討してもらってた。

直属の上司が上に話を通してくれていなかったことが多々あったのと、
その直属の上司がそもそも社長や役員からの信頼度が低かったのも関係していた説はある。
直属の上司を通さずに役員や社長に直談判をするようになってから気づいた。

上司や役員との距離感が近かった

これは良くも悪くも。
風通しが良いのもだし、既存のやり方を変えることも気軽に実践したり、新しいサービスの提案もしやすい環境だった。

エンジニア畑の人が上層部にいなかったため、専門的な話を伝えるときは例え話を用いたりで結構コツが必要だったが、
相談や仕事についての話はフッ軽で対応してくれた。

上司部下の間柄で、当たり前と言われればそこまでだが、
技術的なトラブル解決 ⇔ 社内環境や制度の問題対応
のような感じで、お互いにWin-Winな関係ができていたのかもしれない。

悪い意味では、役員が社員のメンタルケアに拘束されまくることが度々発生していたとか。
「あの人は○○部長と仲が良いから~別の役員にだけ相談する~」って感じで女性社員に派閥のように見られてしまっていたとか。
私もその部長も仕事しに来ているので、仲良しかどうこうで徒党を組んだりはしませんが……^^;

完全に主語デカザウルスなんだけど、女性と仕事することでそういう問題にエンカウントするのは本当にダルい。

評価されやすい環境

ベンチャーあるあるかもしれないが、目立つ実績を作ると社内で良い評価を受けやすい。
元々待遇も良かった。
社員全体ではWEBに詳しく無い人が多かったので、
自分にとっては大したことない作業でも意外にもやたら褒められたりする。
自己肯定感上がるし、色々チャレンジしてみようってなる◎
お客さんのポジティブな反応を、社員が自発的に共有してくれていたので
直接会ってやり取りした事の無い人に喜ばれるのは嬉しいサプライズイベントだった。

ミスしても割と大丈夫

社内制度がしっかり整っていない部分もありトラブルは比較的多い環境だと思う。
予め報連相した上であればよっぽど致命傷にはならないので、失敗を恐れず色々実践できた。
そもそも後述のヤバい上司が常にダントツでヤバかったけどクビにはならなかったので、多分何やっても平気。

IT不自由な社員、なんだかんだで面白い

他部署は全体的にPC知識が無い人がほとんどだったので、
トラブル対応等で赴くと『はじめてのパソコン教室』みたいな感じだった。
20代でも、パソコンを持っていない、学校以外で使ったことがない。って人も珍しくなかった。
(専門部署もIT系の知識が乏しい人は一定数いた)

「パソコン重かったら、順番に新しいパソコンを支給するから言ってね!」
『パソコンは~全然持てる重さなんで大丈夫です!!!!』
とか、
出社したらLANポートにUSBメモリがねじ込まれてたりとか、
※原状復帰を試みただけで悪意は無い
ランディングページを何年もずっとランニングページと勘違いしてたりとか、
くだらないけど、分からない人ありきで発生するイベントが度々あって
それはそれで面白かった。

売り上げ悪い時は葬式みたいになってる事もあったり、雄叫び上げてたりでクソうるさかったけど、基本的に和気藹々とした社内だった。

余談

余談 | 直属の上司がモンスターすぎた話

度々出てきた直属の上司。本当にヤバい。

  • 失敗を隠すために嘘をつく

    • 自分のミスを業者の所為にする(不自然すぎて別の社員が業者に確認して即バレしたが)

  • 何度も同じ質問をし、人の時間を奪い、疲弊させる(怒ったりしづらい立場の人に行く確信犯)

  • タスク管理が全然できておらず、依頼を何ヶ月も放置

  • 勝手に無償対応する→無料だと勘違いした顧客が追加依頼→仕事が終わらないループ突入

  • 依頼内容を精査することなく部下にそのままパス。(無償対応との併せ技で部下は○ぬ。)

  • 電話対応した後、確認のメールを送らないので会話内容がブラックボックスになるしもちろん録音も無い。大抵クレームに繋がる。

ヤバい話これでもごく一部で挙げ出すとキリが無いかもしれない……。

何度注意しても改善されない。
かなり年上のその人にあれこれ言うのは普通にしんどかった。
あまりにも改善されない部分などはかなり厳しい言い方で対応したが、やはりほとんど改善されなかった。
注意しないままでいると真面目に頑張っている他の社員が馬鹿を見るので、そういった部分は流石に改善するように注意をした。
甘やかすことは同じかそれ以上の仕事をしている他の社員への悪影響になってしまう。(彼らはその人より給与低いし尚更)
厳しくしすぎると失敗を隠す悪循環になるし、放置しているとボヤを大炎上させるので本当に頭を抱えた。

もちろん、過去に色々とお世話になっていた部分はあるし、これでも会社の功労者ではあるのでその部分はできるだけリスペクトはしていた。
注意をすることもだが、溜めていた仕事を一部受け持ったり等、ギリギリまで見捨てないように努めていた。
というか、「見捨てない事」が自分ができる最大限のフォローだった。

申し訳無いけど、こういう人は無視して放置が一番楽。

ちなみに酒に酔って私の悪口を延々と部下に言っていたとか(ちゃんと怒られてた)。
悪口くらい他のヤバい事案と比べたら全然可愛いものだし、全然構わないけど部下に言うな

個人的に突き抜けてヤバい事案は、
私が(会社で)作ったファイルが組み込まれたデータを利用して、個人的に仕事を受注し、個人的に金銭を得ていたこと。
※発注者側はその事実を知る由も無く、一切の非はありません。
そのホームページが発覚したとき、各社員へ心当たりが無いかを聞き取りを行ったのだが、嘘をついて上記の事実を隠していた
いやそれ…会社の物だし…てか、横領じゃん………。

この事案だけで正直即日退職&出社拒否レベルだったのだが、その時点よりも前に退職は決まっていたので何もかもどうでも良くなった。

一通りバレて役員総出で怒られる訳だが、
頑なに「○○さん(私)のコードは使っていません!」って言い訳していたとのこと。バッチリ使ってるし、問題はそこじゃ無い。
悪いことしすぎて何が悪いのか検討つかなくなったんだろう。

余談 | お局さんに嫌われていた話

便宜上、お局さんという表現としている、女性社員さん。
嫌われていたか嫌われていなかったかで言えば、十中八九嫌われていた😂
私は全然嫌いとかでは無い(というか仕事だし)
ただ、お局さん自身、【常に誰かを敵認定する感じの人】だった。
これは分かる人には分かると思う。
機嫌良い時は敵認定されないし、全然ポジティブな話をしてくれる。

私の場合、意見をはっきり本人に言うタイプだったので
「攻撃された!」「反論された!」→ 敵!
って認定を高頻度で受けてた感じ。
敵認定されると役員にあれこれ告げ口される。

私も「矢面くらい立ってやりますよ」スタンスだった。
役員から何か言われても何もかも説明できるし。
他にタゲられてる他部署の後輩がいて、その子に辞められたら会社がめちゃくちゃ困るのが目に見えてたのもある。
本人の分からない所で接点の無い役員にネガキャンされ、不当に評価を下げられていて、まあまあエグかった。

揚げ足取りが「それは流石に異常でしょ…」って事もあったので、
適切なメンタルケアを受けて欲しいと個人的には思ってたくらいか。
事の経緯とかを役員に詳しく共有し、できる事なら何とかサポートしてあげてほしいとは伝えていた。
私自身が退社したのでその後は不明。


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