US news ranking 2023から考えるM7合格を狙うためのスコア戦略

※②は書きづらかったので無しにし、単独シリーズとしましたw

どうも、cornflake mbaです。(名前なんとかしたい)

ランキング厨なのが各所に知れ渡ってるせいで、「US newsのランキング出たよ!」って今日発表にもかかわらず各所からご教示いただきました。

先日、某所で僭越にも受験アドバイスをする機会に恵まれまして、結局GMATは何点取ればいいの?GREの方が有利なの?と聞かれたこともあり、有料会員になって細かなデータも見つつ、ざっくりと分析したので所感を書きたいと思います。

個々の学校のランキング上下に触れると「中西部の田舎学校がちょっと躍進したからって調子こきやがって」と東西から袋叩きに遭いそうなので、あくまでターゲットとする学校群を目指すにあたり、どれくらいの点数が必要なのか、どのテストがよさそうか、にしぼっていつもどおり暴論をぶちかまそうと思います。

そして書いてたら長くなったので、複数回に分けることとし、今回は「Tier1(M7相当の9校)」にしぼってみます。

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暴論①:GMATでTier1を狙うなら730欲しい

いわゆるTier1(M7を包含する8位ライン9校)の合格者平均は726~738(!)、low10%スコアが690or700となりました。「M7は700が最低ライン」という恐ろしいインフレに突入したように思います(あくまで個人的な意見)。

そしてここに一つ目の暴論仮説「M7 狙うなら 730」を提唱します。

730をポイントとする理由は以下です。

①730以上はボリュームが一気に減る

GMATスコアのpercentileを参照すると、点数別分布は、750で1%を超え、720で2%、710で3%、680で4%を超えます。つまり720点、710点の潜在的受験者数は750点のそれぞれ2倍、3倍となります。(実際は複数回受験等の影響を差し引く必要あり)

要は720以下は数が一気に増えるので、そのボリュームゾーンを抜け出すことが必要ということです。


②各校のボリュームゾーンは730over

これは、合格者分布を次のように推察した結果です。まず、9校のうち、さして差はないですが、最も平均点、low10が低いYale, Haasを例にします。

Ave.726 / 80%range 690-760ですので、例えば以下のような分布が考えられます。

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明らかな不自然がなく、690(以下)に10%、760(以上)に10%分布のうえ平均を726とした結果、720~740に46%と半分近くが集中します。

そしてデータがあるなかでは最も高いCBSの例です。

Ave.732 / 80%range 700-760ですので、例えば以下のような分布が考えられます。

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ボリュームゾーンがさらに上がり、730~750に52%と過半が集中します。

80%rangeを公表していないGSB等はさらに高いことが予想されます。


さらに、international平均点は、公表している5校のうちMIT以外の4校で、全体平均点よりも高くなっています。これをいうと、「留学生平均点が高いのは印中韓が高いから。」と言われてしまうんですが、高いとはいえ誤差の範囲の学校も多いことから、点数インフレとともに、Domesticの点数も上がっており、あくまで印象ですが、日本だけが低いままでよいという感じはしません。そして年に数人しかいないと聞いていた日本人の750over取得者も、私の知る範囲ですらそこそこにいるので増加傾向にあると感じています。

ということで、日本人受験生がGMATで出願する場合、「めっちゃインターナショナル(トリリンガル以上で十数か国に住んだ)」「めっちゃ仕事バリバリ(会社を何個も起業した)」「めっちゃ後ろ盾が強い(巨額寄付をする企業の社費、ロイヤルファミリー)」「GPAが限りなく4.0」等のストロンゲストポイントがない限り、low10の700前後では不十分で、なるべく平均点の730に近付ける必要がある、という分析した次第です。

2022intakeも傾向は変わっていないか、強まっているように感じています。周囲では、GMATの場合、730以上だとHSW以外は面接インビがくることが多く、9校のどこかには合格している人も多いですが、700~720だと合格者がぐっと減るし、そもそも面接インビが来なくなる、といった印象でした。(サンプル数激小のため話半分に)

※もちろんスコアだけ取ればいいという話ではなく、スコアがないと土台にも立てない、という話です。

以上、M7相当を狙うなら「GMATなら」730ないとビハインドになる、という身もふたもない話でした。GMAT730以上はかなりハードルが高いので絶望感がありますが、まだ打つ手はあります。


暴論②:GRE、EAだとぐっと変わるので皆さんGREの方がいいのでは?

お気づきかとは思うのですが、上の表からもわかる通り、データ非公表も多いので一概には言えませんが、GREですと、325あたりが平均となり、GMAT換算で670~690と、ぐっとお手頃になるように感じます。

ただし、330(換算730)のYaleのように、GMATと同程度の換算スコアを要求する学校もあります。

データをみた留意点としては、GREは合計点ではなく、V、Q、AWAと別々に出されており、GMATのようにQで挽回作戦がどこまで通じるのかは不明で、Vでも160近くを目指す必要があるようにも感じます。(V162/Q162とV154/Q170が同等、と見てもらえるかはわからない)

そして、top20近くまで合計320そこそこのアベレージが続くので、GMATよりもランキングによる点数の差が少ない印象があります。(GREの1点はGMATの10点に相当するので、数点差が思った以上にでかい、というのはありますが…)

ただし学校によりGRE率が20%〜40%弱と結構な差がある一方、学校により出願者の傾向が大きく変わるとは思えないので、選考におけるGRE受験者の優先度やGMATとのスコア比較方法が影響していそうです。

つまり、学校によってGREをどう扱うかの方針がブレてそうなので、個別に方針や傾向を把握する必要がある、と言えます。(そもそも公式の換算が実情を反映していない疑惑も…)

ただ、GMATで700に乗らず苦戦していた方もGREだと320台半ばを取れている場合が多い、という印象なので、GMATがインフレ中の今、思い切って最初からGRE、という選択肢もありかなと思います。(私がなぜGMATにしたかというと、それが当たり前だと思っていたからです。笑)


そして、CBSのみとなりますが、GMAT簡易版で受験層の違いから点数が取りやすいとされるEAもまた有用な選択肢です。(単純に差し引きしても20%くらいの出願者がEA)

EAは170点満点中160が出ればハイスコア扱いだそうですが、GMAT600点台後半でも160近辺になる、という印象を勝手に持っています。(これは完全になんの根拠もない私見。そしてなぜか?受験料がGMATより高いうえに、人生2回縛りなのでご利用は計画的に)


以上、巷で最近言われていることではありますが、M7相当を目指すなら、本気でGMATに取り組み730以上を目指す、もし無理ならGREで325近辺を確実にとる、なんならいっそ初めからGREにする。CBSメインならEAが良いのでは?、という話でした。

余談:Test WaiverはこのレベルではMITしかなく、Twitter等でMITをwaiveで受かった日本人はいない、とまことしやかに言われていることから、次のカテゴリーである、Top15、20、25での戦略かな、と思います。また、15位以降は確かにwaiveを認める学校が多いですが、一応waiveはコロナの影響でテストを受けられない人への救済措置という名目で始まっているうえに、なるべくテストスコア出してください、とアナウンスする学校も多いようなので、あくまでスコアが出ないときの最終手段であり、初めから目指すものではない、というのが持論です。

超長文で中身がなく、お目汚し失礼しました。






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