■■巫蠱髑髏曼荼羅絵草紙
世界観
「歪んだ黒い鏡の後ろの、命なき世」――赤い空に漆黒の太陽が輝き、赤い水が揺蕩う、名もなき「異境」。
ソード・ワールド2.5の世界であるラクシアとも、そのラクシアでも異質な文明が築かれたサラービア地方とも、全く異なる「理」が統べる世界が舞台です。
この異境に行く方法は二つ。
一つは、自分の意思に反して取り込まれるというもの。
もう一つは、何らかの手段で「探索者(さがしびと)」となり、この異境と自由に行き来するというもの。
失われた「物語」と「呪詛」が眠るという、死のなきこの異境は、その危険性に反して、少なからぬ人々を引き付けてきました。
異境への入り口は常に移動し続けており、それは広範囲に広がる「赤き霧」の形で現れます。これに遭遇してしまった者は、運が悪ければ『幽人(かくりびと)』に殺されたり、攫われたり、そうでなくとも、異境の側に取り込まれたりしてしまいます。
異境においては、真実の「死」は存在しません。たとえ肉体が滅んでも、何度でも蘇ることができます。ただし、この異境を訪れた時から、出るまでの間、ある一定の回数以上「死亡」すると、この異境を出た瞬間にアンデッド化してしまいます。
異境には『幽人(かくりびと)』なる人々が暮らしています。彼らはラクシアと異境とを自由に行き来することができるとされていますが、彼らについてはほとんどわかっていることがありません。300年ほど前に、サー・レイモンド・ナイトフォールなる人物が記した「闇夜秘史」が最も詳しい『幽人』に関する書籍です。しかし、その内容は偏見と誤解に満ちており、情報こそ多岐にわたるものの、学術的価値には疑問の声が上がっています。
闇夜秘史
あらすじ
キャンペーン開始の八年前、突如「赤き霧」がヒメカ=アキツシアの係争地「シャンロン島」に出現します。
「赤き霧」の中より現れた幽人(かくりびと)たちにより、負傷者、死亡者、行方不明者は計八百人以上に上りました。
勿論、シャンロン島の住民たちは、報復のため、そして攫われた女性たちや子どもたちを取り戻そうとします。しかし、報復と奪還を目的として旅立った者たちはいずれも何一つ成果を挙げられず、音信を絶った者さえいました。
そして、舞台はサラービア地方中部、神聖大イスカイア帝国の流刑地、コンガウに移ります――……
幽人(かくりびと)
幽人の起源はいつ、どこにあるものともしれません。
彼らについて確実に分かっていることは三つしかありません。
一つ、彼らが異境において一切の悪影響を得ることなく生き延びられる存在であること。
一つ、彼らはサラービアの民にとって欠かせない役割を担っていること。
一つ、彼らに攫われた子どもは幽人となり、彼らと精神性と一にする存在となり、ラクシアびとに戻す方法はないこと。
彼らはサラービアの民にとって恐ろしく、穢らわしく、悍ましい存在です。しかし同時に、サラービアの民が対処不能な「呪詛」や「祟り」を代わりに引き受けてくれる人々でもあるのです。特に彼らが得意とするのは、「廃祀」と言われる役割です。それまで神として祀られることで抑えられていた存在への信仰を廃する時、その存在を引き受け、自分たちをその祟りの対象とするのです。
幽人はラクシアびとの基準では「異常」としか言えない存在ですが、その姿は意外にも美しいものだと言われています。また、体格も非常に大きく、男性の平均身長が210cm、女性の平均身長が190cmほどとなっています。夏も冬も薄物の巻き衣しか纏わず、その上から豪奢な宝飾品を数えきれないほど身に付けます。その姿は実に優美なものですが、どれほど彼らが無害に見えても、用がないのであれば、そして彼らと交渉する術と対価を持っていないのであれば、決して近づいてはなりません。
注意事項
【※猟奇/嗜虐/オカルト/最初から最後まで救いのないキャンペーンです。】
【※このキャンペーンの全シナリオにおいて、本来の意味での『死』は『対象の穢れ点+シナリオ内での死亡回数=5』まで発生しません。ただし、この意味での『死』が発生した場合、対象は穢れ点が『5』となって魂はアウザの許へ向かい、肉体はアンデッド化するのでご注意下さい。また、しばしば戦闘以外での死亡が発生します。というより戦闘は死ぬような難易度ではありません。】
【※いかなる場合も補填処理をせず、拾得物は買取不可、全PC『1部位限定&召喚使役不可』となります。妖精、魔神、騎獣、ペット、ゴーレム、ファミリアなどすべての使役、利用ができません。連れてくること自体はできます(RP)が、全く言うことを聞かなくなります。元々3部位以上あるPCに関しては、コア部位のみが存在するものとします(その他部位はダメージを受けない代わり、常時型の特殊能力も使用できません)。その上で戦闘バランスを設定します。】
【※戦闘での勝利がシナリオの良いエンディングに繋がるとは限りません。どんなに頑張っても報われない場合があります。】
【※特に事前注意なくあらゆる嫌な物事が起こり得ます。あなたの見えざる地雷を発掘する可能性があります。精神面で不安定な方は摂取をご遠慮下さい。】
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?