【レポート】第3回ディスカッション回

今週末はいよいよ公演ですが、公演に向けての月1ディスカッション回、最終回についてのレポートです。

第3回ディスカッション会は9月30日に以下のコレクティブ・メンバーとゲスト数人の参加で行いました。発表したメンバー:黒沼千春、堀内恵、まつなみはる奈、片瀬あや、畠中真濃、辻たくや、小松菜奈子

こちらではオーディエンスの立場からアーカイブ視聴で参加してくれたyonemakoさんによるレポートをお届けします。また、普段勉強会にも参加してくださってるyonemakoさん、そちらの感想もよせてくださいました。

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ダンスは主に見る側ですが、アートや演劇全般をフォローしている立場です。
コア・コレの勉強会・ディスカッションもそれぞれ数回拝聴しています。
回を重ねて、参加者それぞれのキャラクターが分かりあえて、ディスカッションが立体的になって、いい感じになってきたと感じました。その成果(本番)が楽しみです。
今回出てきた話で、だれかとコミュニケーションをとっているときに、その人(人達)の記号的なふるまい(または見た目)のインパクトが強烈で、何を話しているのかがボヤけてしまうことがある、という話は「あるある」だと思いました。きつい香水とか、すごく色合わせが変わってるとかですね。でも様々な粒子が新たなリズムを生むこともある。
映像作品の長さの話が出ましたが、10分とか15分に区切ることは必ずしも大事ではないかなと思います。美術館とかイベント会場で映像を見るなら混雑回避の点から長すぎない方がいいですが、自宅で配信を見るならそこまで時間は問題じゃない。
ドイツで5年に1度行われるアートのイベント、documentaで、長いものでは2時間近い映像作品を複数観たこともあります。飽きないような構成であれば時間はそんなに気にせずとも大丈夫だと思います。(ゴダールの「映画史」が初公開されていて、さすがにそれは全部見られませんでした)
あと、銀行員とか常に仕事に追われている人達は体が硬くて変だ、という話もありました。実はそちら方面の属性で、もともと、マッサージに行っても美容院に行っても、鍼灸に行っても「こんなに硬いヒト、みたことない」とよく言われて、やわらかいとは何だろうと思っていた時期がありました。時間に追われる仕事をしている人は大体似たような特徴があるとのことです。
それでも、あやさんの「踊る会」や武道に参加して自分の体のバランスを自覚するようになって多少の変化はあったと思えるので、みんな踊ってみたらいいんじゃないかと。うまくなくてもやってみよう的な、すそ野を増やす方向に持っていくと、ダンス経験がない人もとっつきやすいし、仲間が増えてよさそう。うまい下手、体が動く動かないは別として、盆踊りならだれでも抵抗がないように、ひとは誰でも踊れるし、踊りたい情動を持っているような気がします。
これを書いていて、ラスコーの洞窟壁画を思い出しました。(フランスでたまたまラスコー2を見学しました)動物がみんな踊ってるみたいな壁画なんです。

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勉強会4、3、その前のディスカッションについての感想

80年代に大学生で、池袋西武の美術館で、今から考えると民間としてはとてもぜいたくな世界の一流アーティストの作品に触れて、大いに刺激を受けたので、とても興味のある勉強会でした。自分はダンスよりもアートや演劇を主に見る側なのですが、時代が変わって、状況が大きく変化したことは実感しているので。
セゾン財団が、団体でなく個人を助成することになったというのは、実感としてわかります。演劇でもバンドでも数年で解散しちゃう、メンバーが離脱するパターンがあるから。個人の方が問題が少ない。
これは勉強会3の感想でもあるのですが、ダンスにお金が出ていればハッピー、と単純には言い切れない。美術、音楽、演劇だけじゃなくアート、パフォーミング・アーツはとても幅広くて、助成を受けたい人たちが大勢いると思うので。
韓国が素晴らしいという話が出ていたけれど、韓国はスポーツにもすごく予算がついてたけど、その団体が前政権と太いパイプがあって、逮捕されたり色々あったらしく、東京オリンピックではそれが影響したという話もあり。
文化についてもたくさんの予算がついているけど、同じようなリスクがあると思う。
また、政府の予算で海外に売れるコンテンツを量産するようなことが目的だったら、その国の人にとってハッピーなことかどうかは簡単には言えないとも思う。
売上で競争して、勝ち負けをいわれて、年代的にコンテンツを押し売りされるのも、辟易している。
だから、自由が保障される範囲で、支援があるということが大事だと思います。
日本は寄付(と税控除)の制度がもっと広まればいいのかもしれません。
そういう「分配」もアリですよね。

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