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正月に結婚の挨拶に行って 親族30人に囲まれたプレ花嫁

実家が遠方の場合、両親に結婚の挨拶するなら、お盆や正月など帰省のタイミングに合わせようと考える人は多いのではないでしょうか。その場合、パートナーの実家に泊まることになっても不自然ではありません。すると、実家を数時間、訪問するようなケースとは、服装やマナー、両親との接し方なども変わってきます。今回は、沖縄の彼の実家を、お正月に2泊3日で訪ねたプレ花嫁の実話。結婚の挨拶を実家への帰省と兼ねて行う場合、どんな点に気を付ければよいか、ケーススタディを通してポイントを紹介していきます。

■ 実家への帰省を兼ねた結婚挨拶のポイントとは?

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7月にプロポーズされたMさんは、その年のお正月、沖縄にある彼の実家に結婚の挨拶に行くことになりました。

Mさんと彼は神奈川在住ですが、Mさんは仕事で沖縄に住んでいたことがあり、そこで交際が始まりました。沖縄で働いていた頃は、何度か実家にも遊びに行っていましたが、正式に結婚を報告するのは初めてです。お正月は家族だけでなく、親族も合わせると30名近く集まるということなので、彼の両親への配慮だけでは足りないわけです。

Mさんの事例を振り返りながら、実家への帰省と合わせて結婚の挨拶を行う際に、共通して参考にできるポイントを洗い出してみましょう。

■ ポイント1 準備
家族の名前、彼との続柄、職業などの情報収集

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彼の親族が30名近くも集まる場で、できるだけスムーズに溶け込めるよう、Mさんが準備したことは、親族の名前や呼ばれ方、彼との続柄、職業といった情報を覚えること。簡単な家系図を書いてもらって、インプットしました。
当日、親族同士の会話が始まっても、彼から見てどういう関係性の誰の話題なのかなどを、なんとなく掴むことができ、少しずつ会話に参加することができたと言います。

■ ポイント2 手土産
親族全員で楽しめる日本酒

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Mさんが選んだのは北陸の日本酒。親族全員お酒好きという彼からの情報を基に選びました。すでに彼の両親とは面識があり、Mさんの出身地である名古屋名物、味噌煮込みうどんや銘菓はすでに贈ったこともあったので避けたと言います。
もし、初対面の場合は、そうしたご当地名物を選んでも、会話のネタになり、盛り上がるのではないでしょうか。

■ ポイント3 服装
パンツスタイルで家事を手伝える動きやすさを意識

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彼の実家を数時間訪問するだけの場合、ワンピースなど女性らしさを意識した服装を選びがちですが、Mさんの場合は親族の宴会で“未来の嫁”として、「気が利く」「家事も手際よい」といったイメージを与えられるよう、動きやすいパンツスタイルにしました。畳の部屋では、ストッキングなども滑ったりするので避けました。ただ、ラフな印象にはならないよう、デニムなどカジュアルなテイストではなく、オフィスカジュアル程度のきちんと感は意識。

後々、似たシチュエーションで結婚の挨拶に行った友達と話していると、「私はエプロンも持って行ったよ」という話が飛び出し、Mさんは驚きます。その友達の場合、彼の実家に泊まった翌日、朝食を用意するのは嫁の仕事という暗黙のルールがあったようです。Mさんは「それぞれの家の独特なルールなどは、事前確認しておいた方がコミュニケーションもスムーズなのでは?」とアドバイスします。

■ ポイント4 振舞い方
適度に飲みつつ未来の嫁の「仕事」も忘れずに

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彼の親族はお酒好きで明るくフレンドリーなタイプ。元々お酒好きなMさんは「まぁ、飲んで飲んで!」と進められたら、基本的にはノリ良く飲むというスタンスで楽しく過ごしました。ただ、飲みながらも料理を運んだり足りない食器を取りに行ったりと、未来の嫁の「仕事」も忘れないようにしました。ポイントは、飲むことに集中し過ぎない、酔っぱらいすぎないこと。

相手の家のルールに従うというのも意識した点の1つ。たとえば、自分が座る席。何も言われなければ下座を選ぶところですが、彼の実家では男性を中心に配席が決まるため、Mさんの席はその世代の最も長子にあたる彼の隣、ほぼ中央と定まっていました。少し気後れしてしまう位置ではありますが、遠慮しすぎても場の雰囲気を壊すと考え、そのルールに従うことにしました。

もう1つ意識したのは、住んでいる地域の違いによる「壁」をつくらないこと。仕事の話や住んでいる神奈川での話は、相手に振られるまで自分からは切り出さないようにしました。親族のフィールドで会話するように意識し、より受け入れてもらいやすくなるよう心掛けたのだと言います。

■ ポイント5 帰り際
言えなかった気持ちは手紙で伝える

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家族の一員として受け入れてもらえた喜びや感謝を、言葉で上手に伝えられる自信がなかったMさんは、手紙につづることに。便箋は帰る日の前日、彼の実家近くで購入しました。

「娘ができたようで嬉しい」
最もMさんの印象に残っていたのは、この義母の言葉でした。彼は男の子2人兄弟の兄。女の子を育てたことがない義母が、自分を娘のように思ってくれたことに、一番、幸せを感じたそうです。手紙には、その気持ちを書きつづり、自分自身も「嫁」ではなく「娘」として家族になりたいという思いを込めて「お義母さん」ではなく「お母さん」と表現しました。

自宅に帰り着くと義母から「ウチの子になったと思って、息子が一緒でなくても、いつでも帰っておいで」と温かいLINEが届いていました。

-まとめ-
マナーよりも「家族になりたい」気持ちが大事

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この結婚挨拶で、Mさんが最も意識していたのは、「嫁」ではなく「娘」、義理ではなく本当の家族として受け入れられること。30名近く集まっていた彼のおじ・おば・いとこ達は、自分にとっても同じように大切な親戚になる人だと思って接するようにしました。

この日を振り返って「もう1つ迎え入れてくれる家が増えたと思えた」と語るMさん。これだけ多くの初対面の親族に囲まれて気疲れせず、楽しく過ごせたのは、「家族になりたい」という気持ちが伝わり、相手の家にも受け入れてもらえたからではないでしょうか。