【こーどののーと番外】誤字でも符号でも紐でもないもの

こんばんは。毎度お馴染み、Cordの戦わないサブリーダーこと、こだまです。

新弾「極天竜鳴」が発表されましたね。看板カードは4度目の登場、バハムート。今度はアルティメットです。
デッキ消滅効果に目が行きがちですが、ちゃっかり13/13で相手の場のみ全破壊とかいう、初期バハムートのいいとこ取りみたいな性能をしています。復刻でもこういう「昔を思い出すなぁ」と思わず口にしてしまうようなカードを、6周年の節目に出してくるあたり、ニクいですね。素晴らしい。

そういえば、冒頭のあいさつが板につき始めたところですが、そもそもアレ、要るんでしょうか。私しか書かないから別にもう言わなくても良い気がします。まぁ執筆者が増える可能性はゼロではないので、一応要るってことにしておきましょう。

それでは今回のラインナップです。と言っても、今回は1つだけです。クイズもありません。

しゃどばにっき~え、Cordって誤字じゃないんですか?~


誤字ではありません。
……結論からバッサリ言い切ってみました。
皆さんが「コード」と聞いて思い浮かべるものは何でしょうか。延長コード、パスコードあたりを思い浮かべる方が大多数でしょうか。ちょっと賢い方なら紐という意味があることもご存じかもしれません(筆者はggって調べましたが)。
事実、我々が初めてDSALでプレーオフに行った際の二つ名は「解読不能の暗証」でした。完全にパスコードの意味から取ってますね。これはこれでちょっとカッコいいので好きです。ちなみに直近2シーズンの二つ名は「勝利への爆導策」。紐=導火線の繋がりですかね。火器の取り扱いにはご注意を。
話が逸れました。では当チームで「Cord」が示す意味とは何なのか。その答えを言うには、少しだけ当チームの歴史について語らねばなりません。どうかお付き合いください。
思い返せば、当チームの歴史は黎明期、成長期、統率期の3期がありました。

(1)黎明期


むかしむかし、当チームはロイヤル愛好会の集まりとして生まれました。当時はDiscordもなかったため、LINEで情報交換をしていたそうです。チームという文化がShadowverseの界隈に根付いていない、遥か昔の話です。
それからDiscordを使うようになってからは、ロイヤル愛好会がだんだんチームらしくなっていきます。RAGEに出ればみんなで名前に「/Cord」をつけ、Day2に勝ち進んだメンバーをみんなで応援する。通話も好きな時に集まって、シャドバに限らず別ゲーをしている人もいたり、ゲームをせずに雑談したり……高校の部活、と言えばいいのでしょうか。そういった無邪気さがありました。
界隈の空気としても、そこまでシャドバ=競技というイメージが付ききっていないような感じでしたので、ある意味平和というか、子供向けのホビー販促アニメでよくある「初期のギャグテイストな台本」のような時間が流れていました。
あの日がやってくるまでは。

(2)成長期


大きな転換点となったのは2019年7月21日。カンの良い方は何の日かわかるかもしれませんね。
この日、幕張メッセの3ホールではRAGE Shadowverse 2019 AutumnのDay2が行われていました。
そこで出たのです。ファイナリストが。
SGAさんなりPaRさんなり、古豪の有名チームは既にバリバリ活躍していたこのころに、名もなき小さなチームから、ファイナリストが出てしまったのです。
会場にいた私含め3名は、周りも気にせず大はしゃぎ。Discordではチーム全員が集合し、あるものは泣きあるものは叫び、狂乱の様相を呈していたのをよく覚えています。
一方、それからGFまでのことは正直よく覚えていません。私はあんまり、彼の力には慣れていなかったような記憶だけが、あります。
そしてGF当日。秋葉原に出向き、最前列で本当に喉が枯れるほどの声で応援しました。ゼウスコールの当事者、と言えば、大体熱狂っぷりは伝わるでしょうか。見事にその方は、悲願を成し遂げました。そのあとにみんなで行った居酒屋、今でも鮮明に思い出すことができます。それくらい印象的な一日でした。
今思えば、何故その方がうちのチームに居てくれたのかもよく覚えていません。とにもかくにも、その方は小さなチームに「RAGE王者」という夢を見せてくれたのです。
ここで、チームの方針が変わり始めます。
具体的な夢の達成経験を目の当たりにしたことで、Shadowverseを競技として取り組むメンバーが生まれ始め、公募を行っても同じように、実績を求めるメンバーが応募して下さるようになりました。自然とチームの方針も競技シーンで結果を残す方向へと変わり、通話の内容も構築の話が多くを占めるようになりました。
当然、ぶつかることも増えました。ちょうどこの頃にDSALへご招待して頂いたのですが、メンバーそれぞれがこのゲームに求めるものに違いがあったことで、「チームとしてどうDSALに取り組んでいくのか」「これからこのチームはどう歩めばいいのか」という話を、何度も、何度もし、それにも関わらず意見はなかなか合わなくなっていきました。そんな中で、様々な理由でチームを離れる方もぽつぽつと出始め、いつの間にか黎明期を知るメンバーは私を含め3人になりました。
そして、初めは小さなすれ違いだった澱みは、最高潮に達します。対立をうまく調停していた当時のリーダーがチームを離れることになり、誰が次のリーダーをするのか、どういう方針でチームを運営していくのか、そういった意志が、完全にメンバー間でばらばらになってしまいました。お互いがお互いを信用できなくなっていってしまったのです。
「解散かな」という言葉もつぶやかれ始め、皆が次の行く先へ向かう支度を始めたであろう頃、誰かがこう言いました。「このチームの行く末をみんなで決めよう」と。今思えば黎明期のCordっぽい、ある意味無邪気さも感じるような解決法ですね。
こうして、「解散」か「存続」か、「存続」ならどう「存続」するのか。チームの命運を握る会議が始まりました。

(3)統率期


長く、数回にわたって行われた会議の末、チームの行く末が決まりました。「競技的な人が競技的でない部分でも楽しめ、競技的でない人にも理解のあるチームであり、もし競技的でない人が競技シーンに興味を持った時に協力しあえるチーム」、それが答えになりました。
簡単に表せば、競技シーンに関心のない層にも理解を示しながら、かつその層が「競技シーンに取り組んでみたい」と自然に思えるようなチームをつくろう、ということです。
そのために取られたのは3人の運営陣の選出。どういう経緯でこうなったかは覚えていませんが、「戦うサブリーダー」と「戦わないサブリーダー」の相反する2人、そしてそれを中間でまとめる「リーダー」の3人で、時には強制力を持ちつつ、時には柔軟にチームをまとめていくことになったのです。
 それから先は皆さんの知る通りです。チームはリーダーを中心に、丸くはないものの一つにまとまっていきました。DSALは戦うサブリーダーの采配とメンバー皆の頑張りで、直近2シーズン連続でプレーオフに進出しました。今季のRAGEもマネフィが2名出て、レートランクインも2名出ました。昔とは運営方針は変わってしまったかもしれませんが、大きな山を乗り越えて、ようやく黎明期のメンバーに「やっぱりいいチームだよ、ウチは。」と、自信を持って言えるような実績と、環境を、みんなで作れたのかなと思います。

(4)で、結局Cordって何なの?


Cordが生まれた黎明期、今後の行く末を進退を繰り返しながら作り上げた成長期、多様な面々を性質の違う者が集まった運営部で調停していく統率期。Cordというチームはこんな道のりを経て今に至ります。黎明期と比べると、随分と運営スタイルも変わったものです。
しかしながら一つだけ、Cordの初めから終わりまで、変わらなかったことがあります。それが、Cordの示す意味、「絆」です。
当チームが誇れる一つの実績として、「ケンカ別れがない」ことが挙げられます。誰が去るときでも、大きなしがらみなく送り、送られた本人も、ふとした時にCordを思い出す。時にはまたCordに帰ってきて、再び共に切磋琢磨するようになる。そんな環境が、当チームにはあります。自分で言うのもアレですが、こういう環境は、普段からメンバー同士の信頼によって「絆」を育てなければ作り上げることはできません。
今でも対立が起きることは、もちろんあります。ですが、それはお互いの信頼を前提に成り立つものである以上、チームとして前に進むために大切なことだと、私は考えています。
特別なことがなくとも、普段からメンバー同士で絆が育てられ、それを糧に進んでいくチームだからこそ、「Cord」の名前を冠しているのです。

(5) あなたもCordに来ませんか

そんな当チーム、現在、9か月ぶりに公募で新メンバーを募集しております。

期間は大変申し訳ありませんが、新弾前に手続きが終わるように24日(金)までです。これを投稿しているのがド深夜なので、明日までですね。

正直、「応募してくれたら絶対に入れるよ!」という趣旨のものではありません。きちんと審査をして、「ウチではうまくやっていけないかもな」と判断された方には、ごめんなさいをする可能性も十分にあります。

それでも、当チームは「自分の目標」をもってシャドバに取り組み、それを達成したいと頑張るあなたを、可能な限り応援できればと考えております。

一つ勇気を出して頂いて、DMをお送りいただければと思います。この記事を読んでくださった今が、DMを送るチャンスだと思いますので。

ちなみに、公募期間を逃してしまった貴方。ご安心を。公募より若干ハードルは上がりますが、当チームでは自薦も随時受け付けております。
公募の応募方法と同じ方法で、ご応募頂けますので、もしよければご検討ください。

戦わないサブリーダーとして、あなたの勇気ある決断をお待ちしております。でも、決意にお応えできなかったらごめんなさい。

では、次回は通常回でお会いしましょう。

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