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提案した広告が無断使用されないための広告をつくります。

下のツイート通り、100いいねいったので書きますね。

もともとのキッカケは、このツイートです。

この方の書いてるコピーで好きなものがあったり、ボクが最初に引用ツイートしてたりするので、他人事に思えない心境もありました。

拡散したツイートだけじゃなく、追加ツイートも、読んであげてください。

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言葉のふしぶしに、くやしさとやさしさがにじみ出ています。このツイートぜんぶ読んでくれたら、ぼくのツイートとnoteの意義は十分です。

こういうツイートもされてます。

拡散したツイートだけ読むと、「クライアント(広告主)や、代理店が悪でそこからハラスメントを受ける広告制作者」という図式で見たくなりますが、すべてのクライアントや代理店が悪で、すべての広告制作者がかわいそうなわけがありません。

「ある組織に、いい人もいれば、悪い人もいる」というだけだと思います。悪い人の中には、ルールやマナーを知らないだけという人もいるでしょう。「知らないことは罪」という考えもありますし「知らないからしょうがないか」と考える人もいます。

ボクのスタンスを伝えておくと、ズルい人がいるという告発をすることよりも、懸命にがんばってる人たちがいっぱいいることを訴えていきたいです。

広告業界をわるくない業界だと思ってほしいので、ツイートもしてますし、このnoteも書いています。悪い噂ばかり拡散されてしまうことに対する、じぶんなりの抵抗の気持ちもあります。

話を進めますね。

GJさんの元のツイートへの反応も見ていたのですが、

「CM流してるとこの社名だせ!」

って方が、そこそこいましたが、いやいやいやいや、郷ひろみレベルで、言えないよ。

正しい行動をすればいいって考えは、ときに正しくありません。もし企業名を出せば、反省すべき人が反省するキッカケにもなるかもしれません。でも、それ以上にいろんな人に迷惑がかかります。このツイートをした方や会社には、仕事が来にくくなります。

SNSはとくに、どんなに正当防衛で手を出しても、「手をだす人なんだ」という印象が残ってしまいます。ことの全貌を知らない人が風の噂で聞けば「あぶなっかしい人」「やらかした会社」という印象しか残りません。「炎上した広告」と聞くと、たいていの人は全貌を知ろうとはせず、よくわからないけど「よくなかった広告」って思っちゃいますよね。それとおなじだと思います。なので、ツイートした方の名前や無断使用したCMを調べて、その情報を拡散しても、幸せになる人は少ないでしょう。

「言えないならツイートするな!」

って方もいましたが、「いや、Twitterの使い方なんて個人の自由だろ」って思いました。あなたのツイートが自由なように。

「こういう無断使用のケースはよくあるの?」

って声もありましたが、たまに知り合いからも聞きますし、じぶんの場合も何度かありました。

そのうちのひとつである、7年前のこの広告は、話しても誰もキズつく人がいないので話してみようと思います。

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このサービス自体が終了して数年の時間が経っています。もし、いまもやってるサービスだったら、ふつうに何も言いません。理由は上に書いたとおりです。

芸能人の方の名前も出てますが、その芸能人と事務所には何の責任もありません。このnoteやツイートで、ボクが誰かに責任を追求することもありません。それやったところで誰も幸せになりませんし、そこに時間をかけるなら、いま頼まれてる広告をつくるために時間を使いたいです。(じゃあnote書くなよ)

もともとは、サービスのずっと使えるキャッチコピー(目の付けどころがシャープでしょ。的な言葉)を書く依頼で、電車で広告も出すかもというのもおっしゃってたので、ついでに提案したものだった気がします。提案の断片も貼っておきます。

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これはちなみに、提案段階のKeynoteでつくったラフデザイン(仮案)です。ちゃんとしたデザインは、提案が通ったあとに、デザイナーさんに作ってもらうことが多いです。

「デーブさんがスベらない」とか「吹き出しのデザイン案」は、たまたまかぶったかもしれませんし、ボクが提案したものを生かしたのかもしれません。「デーブさんのスベるネタ」も「吹き出しのデザイン案」も、わりとよくある案ではあります。誰でも思いつく案です。

山手線のドア横で見た広告なので、そこそこ広告媒体費は出してそうです。広告って出すのにけっこうお金がかかるんですよね。

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クライアントの広告主さんには何も聞いてないので、どういう経緯から電車の中の広告が生まれたのかはわかりません。「サービスのキャッチコピーの制作費は支払ってるから、提案してもらった他の案もその中に含まれてると考えて使わせてもらおう」という気持ちだったのかもしれませんし、「確認したら面倒そうなので使っちゃえ」という気持ちだったかもしれません。

上でも話したように、制作者は、告発することがしにくいので、広告主側が「つくる人への敬意をもってくれること」でしか、無断使用は防げません。契約書は無力ではないですが、あまり意味がありません。それより大事なのは良心のある人を増やすことです。GJさんのツイートを見て「つくる人への敬意をもたなきゃダメだな」という気持ちになってくれた人が、ひとりでも多くいたらいいなと思います。

ボクにできることを10秒考えてみたのですが、制作者への敬意をもってくれるような広告をつくろうと思いました。「制作者がいる」ということすら、ふつうの人はわからないと思いますが、たとえば、

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横のポスターにツッコミを入れるポスターを出すとか。
(ぼくのYoutubeチャンネルの広告ポスターの体裁です。東京駅にも2回出稿してます。左のポスターは、高校の同級生がつくったオムライス屋のものです。店はもうつぶれてます)

コピーライターのサークルもやってるので、メンバーに案を考えてもらって出すのもよいかと思ってます。

「おまえにできることってそれかよ・・・」
「もっと誰かを訴えるのを期待してたのに・・・」
と思ってる方は多そうですし、期待ハズレな内容だったと思いますが、ボクは、広告制作者が働きやすい世界にしたいですし、広告づくりって楽しいなと思ってもらうために生きてます。

最近つくったYoutubeの6秒動画の広告があります。

これは「Youtubeの広告、不快なものが多い」って声をよく聞くので、その逆なものをつくりたいなという気持ちも持ってました。

無断使用と関係ない話を無限にしてしまいそうなので、もう終わりますが、広告を一生けんめいつくってる人と、その案を通すため、世に出すためにがんばっている企業の人がいる、というのを頭の片隅に入れてくれたらうれしいです。

よ談

ちなみに、尊敬してるデーブさんには、サイン会でサインをもらったことがあります

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デーブリスペクターって書いてもらいました
「いいね!」っておっしゃってました


ボクは、ダジャレのリブランディングをするグループ「ダジャレコード」もやってます

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ふとんがふっとんだところ、見たことありますか?コンドルがめり込んどるところは?アルミ缶の上にあるみかんは?見たことがなくても聞いたことがある。口ずさんだことがある。この世界で、そのコトバを使う必要ないのに、つい言いたくなるコトバがある。ただ音が似ているだけで、出会ったコトバたちがいる。その偶然の出会いは、運命の出会いだと思う。寒いコトバは、クールなコトバにできる。そう信じているダジャレコードです。

スキャンダラスなもの、告発文っぽいもの、そういうものばかり拡散される世の中ですが、ホントに読んでほしいのは、下のようなnoteです

最後まで読んでくれてありがとうです
ボクが日々、何を考えて広告づくりにたずさわってるかは、サークルに入ればわかるので、それを知りたい方、キャッチコピーをつくってみたい方は、参加してみてください
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