小林賢太郎さんを見直す半生だった。

「てっちゃん、ラーメンズぜったい好きだから見てよ」
「ラーメンズって、爆笑オンエアバトルたまに出てる人?」
「うん、まぁそうなんだけど、ちょっとこれ見てよ」

たったヒトコトで世界の見え方を変えてしまった。脳が揺らされた。当時、人生とは?死ぬとは?そんなことばかりひとりで延々と考えていたのがバカバカしくなった。そしてラーメンズにハマり、小林賢太郎さんの言葉が出ている本をヤフオクやアマゾンで買い漁った。今、それを見直している。

小林 いや、そこは大事なところで、実は僕は脚本上でそういうネガ要素には触れないようにしてるんですよ。
茂木 えっ!?
小林 ダメを笑うっていうのを極力避けようとしてるんです。
茂木 それはなぜですか?
小林 例えば気にしている体型のこととか、年齢のこととか、そういった人のダメな部分で笑いを取るのは、僕は美しいとは思えないし、見えないところでだれか傷ついてるような気もする。笑える人と笑えない人がいたりするんですよね。もちろん本人が弱点を笑いに変えて、ポジティブに生きていくことはすごく大事なんですけど、僕たちが作ってるものは「商品」であって「夢」ですから。(『広告批評』321号 2007年12月1日発売 より)

小林賢太郎さんの下の言葉は、本心だと思います。

ご指摘を受け、当時のことを思い返しました。思うように人を笑わせられなくて、浅はかに人の気を引こうとしていた頃だと思います。その後、自分でも良くないと思い、考えを改め、人を傷つけない笑いを目指すようになっていきました。

たくさん動画を観ていたのに、気づいて指摘することができなくて申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

もしラーメンズを観たことがない方には、観ていただきたい。

※2017年1月1日に、映像100本をYouTube上で公開しました。広告収入は日本赤十字社を通じて、各地の災害復興に役立てられています。

彼の言葉を読んで、何度も背筋が伸ばされました。




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