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参加から熟議へ

※このnoteは武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科クリエイティブリーダシップコースの「クリエイティブリーダシップ特論」という、クリエイティブの力をビジネス・社会に活用しているゲスト講師の方々による講義のレポートです。


9/6の講義では、Code for Japan 関治之さんのお話を伺いました。


Profile
関治之
一般社団法人コード・フォー・ジャパン代表理事
位置情報系シビックハッカー。大手ソフトハウスで金融系システムの構築などに従事後、様々なインターネットメディア立ち上げのプロジェクトマネジメントを行った後、2006年よりシリウステクノロジー社にて、Geo Developer として同社内の研究所であるシリウスラボの所長を担当。2009 年下期にIPAの未踏人材発掘育成プロジェクトに「オープンソース技術を利用したモビリティマネジメント基盤の開発」にて採択され、その後自身の会社である Georepublic Japan社を設立、以後現職。地域課題をテクノロジーで解決するために活動している。テクノロジーを利用したオープンガバメントを支援する、Code for Japan を2013年に設立。以後代表理事として現職。テクノロジーを利用したオープンガバメントを支援する、Code for Japan を2013年に設立。以後代表理事として現職。
また、イノベーションを民主化することをビジョンに持つ株式会HackCamp社を設立し、CEOを務める。企業のオープンイノベーションのためのワークショップやコンサルティングを実施する。(https://jp.linkedin.com/in/halsk/jaより)


このnoteでは関さんのお話の中から印象的だったことについて書いていきます。


参加を超えて”熟議”する

お話の中で「参加型熟議民主主義」という言葉が出てきました。
「熟議」という言葉は、文部科学省のサイトで以下のように紹介されています。

「熟議」:多くの当事者による「熟慮」と「討議」を重ねながら政策を形成していくこと。 というプロセスのことを言う。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo5/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2010/08/30/1296702_2_1.pdf

あえて「熟議」というワードを使うということは、従来の”参加型民主主義”では深い議論がなされていない、もっと対話を重ねていこう、という気持ちの表れなのかなと思いました。

議論を通して色々な角度からの意見を知り、そして一緒に答えを考えるという過程を経ることで初めて「参加」になるのかなと思いました。

(選挙は議論の過程が見えづらいから参加感が薄いのかな...(´-`).。oO)


また、熟議は関係構築としての側面もありそうだなと感じました。意見をするだけでは他人事感がありますが、対話を重ねることで仲間意識・帰属意識が芽生えるのかなと。地域課題など自分の関わりのあるものに対するアプローチとして、対話に参加させることは一石三鳥くらいありそうだなと所感として思いました。

ただ、色々な人に参加をしていただくことは大変・・・ということで、ITの力を活用したソリューションがあるようです。バルセロナ生まれのDecidimというプラットフォームは、参加型民主主義のためのデジタルプラットフォームです。

日本でも一般社団法人コード・フォー・ジャパンが中心となり、日本語化され、一部地域で導入されているそうです。


オンライン上での”熟議”がどのような形で行われているのか、気になります。




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