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契り

君が覚えていなくても
私は永遠に忘れない

-契り-

小学生の頃の夏休みは毎年祖父母宅に
1週間ほど1人でお泊まりをしていた少年

家の裏の森を彼は
朝から夕方まで森を探索していた
そんなある日、狐面を被った少女と出会う

数日間毎日少女に会いに森へ向かい
幼いながらに少年は少女に恋心を覚える

お泊まりの1週間最終日、また来年
必ず来るからまた会おう
そして数年間毎年、
1週間だけ彼女と過ごせる日々を楽しみに
夏を待っていた

小学6年生の夏、今年も彼女と
楽しい1週間を過ごし、また来年、
と彼は言い夏を終えた

中学にあがり部活動や勉学に忙しくなり
祖父母宅に泊まることもなくなってしまった

今はもう薄っすらとしか思い出せない

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