【日々是良書】No.1 瀬尾まいこ『強運の持ち主』

プロフィール以外の初めての投稿!

「日々是良書」シリーズの記念すべき第1回の投稿は、瀬尾まいこさんの『強運の持ち主』です。『そしてバトンは渡された』の著者の方ですね。(こちらは、まだ読んでおりません。いずれ…)

せっかくだから、シリーズの名前の由来になった森下典子さんの『日々是好日』の感想文が良かったけど、たまたま読んでいたこちらから。

そんなに凝っていたら、一生投稿までたどり着けないです!

本題へ!

あらすじ:占い師のルイーズ吉田こと吉田幸子が、占いに来るけど、なかなか悩みが解決しないお客さんの悩みを、師匠のジュリエ青柳、同棲中の恋人通彦、途中から雇われるアシスタントの竹子さんとの会話を通しながら解決していく。

日常的な会話で、ストーリーが展開していくのほほんとした作品でした。お悩みがなかなか面白いので、飽きたり退屈しませんでした。3日ほどで一気に読めてしまいました。

本書の冒頭にもありますが、ルイーズさん、占いの本に忠実に占うというより、お客さんの顔を見てアドバイスしちゃいます!しかも、知り合いにに相談したり、頼りながらお悩みを解決していきます。
これじゃあ、占いじゃなくても・・・ なんて思ってしまいますが、占いだからこそ、悩みを持つ人の問題を穏やかに解決してくれるのかも。

僕も、占い行ってみよっと!

それからこの小説、特別な才能を持った人が全然出てこないんです。
悩みは、皆人並に持っていて誰かに頼りながら生きてるってことですね。

小説の締めくくりには、こんな言葉が

占いに直感に、アシスタントに恋人に。いろんなものを頼りに進んでいけば、なんとなくそれらしいものにたどり着けそうな気がする。

瀬尾まいこ『強運の持ち主』文藝春秋(2009)

完璧でないながらも、自分、友人、家族を大切にしながら、真摯に向き合う姿勢が素晴らしいですね!



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