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ブルオレ Apr.17

🍊ブルース応援観劇!
🍊新たに見つけたブルースの表情。
🍊私、ブルオレセラピーの患者みたい…

DDDブルオレ診療所へ4回目の通院。

開演前…民族音楽っぼい打楽器の曲が流れているけど、そこに意識が行く・印象に残るのは、あの空間においてそれが何となく異質だからかな、ってふと思った。それを異質に感じるということを自覚させられる。

そして別のポップな曲が掛かった後に暗転して劇が始まるんだけど、暗転直前…浮かび上がったガラス鉢の中のオレンジ🍊4つの塊が脳🧠に見えたんだよ!!!ヤバイっしょ!

冒頭ブルースとクリスで視線を交わしながら徐々に今日の空気ができていくの大好き。
「クリストファー。」ってニコニコしてるけど落ち着かせる感じの言い方大好き。

ブルースとロバートが撒いちゃったマッチを一緒に拾うところ、いきなり親密そうな空気ができるよね。ハプニングから生じた演出だと言ってたけど、2人に"友人"ぽい関係性もあることが見える。そこからブルースは「セクション3…」って切り出すんだけど。

Act1 (1幕1場)のラスト、ロバートに「君の味方だ」(←これって魔法の言葉なんだなぁ)って言われて笑顔になったけど、暗転直前手にしたオレンジを見つめて「ん⁉︎」となるブルース…
わ!こんな顔してたのか!
この瞬間、もしかしてブルースにはオレンジがブルーに見えるような気がしたんじゃないかって思った。
そして劇のラストでは、ロバートから受け取ったオレンジを剥いて果肉の中まで見て満足気に笑ったのよ!「よし!俺にはちゃんとこれがオレンジ色に見えてるじゃないか」って…たぶんちょっと自嘲も混じえ…そして「告発します」の笑顔に。

(※前回書いた文中では私「ブルースは劇のラストで青いオレンジを見たかも…」と書いてた。読み返した時に自分でも初めて気付き、全く違う見方をしてることに我ながら驚いた。ほんと、観る度に違う感じ方ができちゃう作品なんだ!)

Act 1ラストにロバートが友人らしい親しみを込める意図で「ブルース…ブルース…」と呼び掛けるのと、終盤の「ロバート…ロバート…先生…」の対比にも気付く。

隣人の話。「私やブルースは、病気の苦しみもマイノリティの苦しみも想像するしかないんだよ。何故この病院はこういう患者で溢れているんだ?…」と言うロバートの言葉を聴きながら顔を歪め始めるブルース。
「ロバート…ロバート…ロバート…先生…」ロバートへ向かってトボトボと歩み寄りながら、先生どうしたらいいんですか…私たちは何もできないんですか…教えてください…教えてください…と縋るように伸ばした手から目を逸らしすり抜けていくロバート。そこから、あの虚無の顔。
「勇気を出して」って言われてる時、クリスとブルース同じ顔してた!今日の席から、同じように凍り付いた顔がちょうど前後に連なって見えたよ…。
世の中の理不尽、どうしようもないことに対し、私たちは「勇気を出して立ち向かう」という「虚しい努力」をするか、呑み込まれていくかの二択なのか。

ブルースは、オレンジでナニしてたことにクリス自ら言及させて、おかしな行動・人から変だと思われる行動を認識させて、治療の手掛かりにしようと考えてたのかな。だから敢えてそのことはブルースからは口にせず、どうしてここに連れて来られたかクリスが思い出してそれと結び付けることができるのを待ってた?その材料としてオレンジをこの部屋に置いてた?
いやーでもやっぱブルースはその手のことを話題にするの嫌がる人だよな。それもあって、クリスが思い出して自分から語ってくれるようにオレンジを置いてたのかな。

今日はA面最前列センブロだったから、目の前でブルースの口許が怒りで小刻みに震えてるのもよく見えたし、めっちゃ全面的にブルースに肩入れしながら観た!ブルースと肩を組んでる気持ちになったし、なんならロバートのこと睨みつけてやった!

クリスが去って行く時、チラッとブルースに目をやる。ちょっと友達だと思ったりもしたヤツだった…。でも「帰ってレゲエでも聴けよ」と言うロバートに諦めのような蔑みのような一瞥をくれて、去る。

クリスの、話に興味を示してすごく一生懸命な目で相手を見る時と、ほんの一瞬後「あ、ごめんごめん」とかって全く無関心になって虚ろな目で他所を見てる時の差異が凄い。クリス、僕を見て!僕の言うことに集中して耳を傾けて!って言いたくなる。
人と繋がる時と、遮断しちゃう時。自分でコントロールできないのかも。繋がってる時はあんなに優しい顔するのに。

ウォーターサーバーのブクブクは「告発します」って言って、真ん中から左の椅子に移動して座って「教えてくれませんか」って言って、ロバートを右の椅子に促して、え…っていう瞬間だった。

左の椅子にその時主導権を握っている人が座り、長いテーブルを隔てた反対側の右の椅子にもう1人が座る構図は、全編通してとても面白い。
左ブルース右クリスから始まって、左ロバート右ブルースもあるし、左クリス右ロバートの時なんかは笑える。(あ、A面から見た時の左右です。)
クリスにぶち切れた後「座ってもいいかな」って言ったブルースは、クリスから右の椅子を勧められるけど歩いて行って真ん中の丸椅子に座った。そしてオレンジの皮を齧り始めた。
ベンチは個人的な部分を告白する場所、かな。

そして私の戯曲本には、3人の配置図が書き込まれていく…


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